イントロダクション

このブログは、旧いブルースから現代のR&Bまで広く愛する男のブログです。1957年生まれ、熊本在住です。以下の言葉等をキーワードにしています。

●変わりゆく変わらぬもの by リロイ・ジョーンズ ●曲を聴くより人を聴く ●問題はツールじゃない、その使い方だ by マイルス・デイヴィス ●世の中には歌の上手い歌手と、歌い方の巧い歌手がいる by 阿久悠 ●世の中に真理はない。あるのは無数の解釈だけ by ニーチェ 

●表記の取決め・・・アルバム・書名は『』、シングルは「」、レーベル・出版社は<>、発表年は()で囲みます。

●所属SNS・・・Facebook , Twitter , mixi  , 読書メーター ,  本が好き! , 週刊ドリームライブラリ ,  ブクログ

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ミシシッピ=アメリカを生んだ大河

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●ジェームス・М・バーダマン著、井出野啓貴訳『ミシシッピ=アメリカを生んだ大河』<講談社選書メチエ>(05)


 


アメリカ全土の地図を眺めると、ほぼ真ん中を縦に走る亀裂のように存在するのがミシシッピ川だ。

著者曰く、アメリカ東海岸と西海岸は話題に上る事が多いが、ミシシッピ川周辺で起こった事柄もアメリカ史を語る上で重要である。むしろ「アメリカの心臓部」と呼ぶべき地域であると。

流域面積でいけば、アマゾン川、コンゴ川に次ぐ世界第三位のミシシッピ川は、曲がりくねりの厳しい部分があったり、川底の深さもまちまちだったりする難敵である。探検の時代から、水上交通に必要な船の研究、橋の建設などの開発史から話は始まる。

次に、ジャズの発祥地ニューオーリンズや、ブルースの重要地域であるデルタ地帯を詳説。

南北戦争や、奴隷解放の歴史を交えて、マーク・トゥエインやフイッツジェラルドといったアメリカ文学の柱となる作家たちの話。他にも興味深いアメリカの歴史が語られている。

私は黒人音楽が好きなので、ニューオーリンズやミシシッピ・デルタ、更にはメンフィスやシカゴの音楽史におけるポジションは興味はあり、ある程度ミシシッピ川の存在意義とともに理解はしている。本書によって、更にその興味の範囲は広げられた感じだ。


 


 

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.59

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[68枚目]●メアリー・J・ブライジ『グロウイング・ペインズ』<メイトリアーク/ゲフィン>(07)

 

※本文を書くに当たり、川口真紀さんのライナーを大いに参考にしています。

 

リミックス・アルバムを除き、ライブ盤を加えて数えると9枚目の作品となる。メアリーのインタビューを織り交ぜたライナーノーツには、本盤リリースの背景が述べられている。05年の前作『ザ・ブレイクスルー』やシングル「ビー・ウィザウト・ユー」が輝かしい記録を立て、グラミー賞はじめ各賞を受賞、それまでも十分活躍していたメアリーだが、正に"ブレイクスルー(躍進、現状突破)"な成果を収めた。その次作として"グロウイング・ペインズ(成長に伴う痛み)"とする所が、いかにもストイックな彼女らしい。音楽に対して頑固なまで真面目に取り組むのがメアリーらしさだと思う。真面目やらストイックやらといった言葉を使うと内省的に閉じこもるイメージに繋がりがちだが、基本的にオープンなのが彼女。楽しくリスナーに元気を与える姿勢が、パフォーマンスを含めメアリーには存在する。

 

オールド・ソウル・ファンの間では何と言っても『シェア・マイ・ワールド』とライブ盤『トゥアー』がよく話題に上る。後はせいぜい1stだろう。その後はロック寄りの感覚もあり、興味が薄れる人もいるかも知れないが、基本的にリズム感覚は変わらず、私なんぞはあまりロックがどうのこうのというのはさほど気にならない。と言いつつも、メアリーに限らずそもそも現代R&B諸作品から離れているのも事実である。17年の最新作も試聴したけどヘッドホンを早々と置いてしまった。たぶん、何回か聴けば気に入るとは思うが、他の買いたい物を優先してしまう昨今だ。

 

メアリーの作品で好きな部分は、優れたリズム感と徹底的に歌い切る歌唱の2点が大きい。本盤も久しぶりに聴き、メアリーならではの音世界を堪能出来た。ウィキペディアで各アルバムの全米売り上げを見てみると『ザ・ブレイクスルー』が310万枚なのに比べ、本盤は164万枚と数字は下がっているが、内容は決して落ちてはいないと思う。ボーナストラックを含め20曲、2枚組を聴いたかのような充実感はある。蛇足だが、アルバム的には『シェア・マイ・ワールド』が406万枚と最高。逆に本盤の次の『ストロンガー・ウィズ・イーチ・ティアー』からガクッと落ちている。CDの売り上げ全体が芳しくない面もあるだろうが、グロウイングよりペインズが先立つ結果となっている。彼女の姿勢自体は変わらないと思うが・・・。

 

全般的に曲間を繋ぎ、前述したリズム感覚がヴィヴィッドで最初から最後まで愉しませてくれる。タメの効いたリズムがメアリー・ワールドへ誘う①。②はタイミングよく切り込むリュダクリスのラップを交え、メアリーもラップと歌唱の中間をたゆたう。後半、音が前に出てラップが裏に回る所も好きだ。1stシングルの③は、ザ・ドリームも関わる抜群の乗りを持つ曲。サビの「ファイン、ファイン、ファイン、ファイン、ファイン、ファイン、ウー」の繰り返しが耳に残る。④⑤⑥⑦と抑えめの曲が続くが一定のグルーヴは保たれている。⑤はじわじわと盛り上がり、メアリーの歌唱が一層愉しめる。アッシャーをフィーチャーした⑦は落ち着いた展開。パーティー感のある⑧は、ファレル・ウイリアムス絡み(あの話題作発表の7年前)。リズムがよく組み合わされている。⑨とかロックサウンド寄りかも知れないが、メアリーらしさが勝っている。⑩は女性への応援歌。時々語りになるが、サウンドへの乗せ方は流石だ。ミリー・ジャクソンの域。⑪しなやかで力強い歌唱を特に感じる曲。⑫終盤につれ盛り上がる。⑬完璧な人間なんていないわよ、というこれも応援歌。延々とシャウト。⑭⑮も後半に高まる。淡々とした⑯と続き、オリジナルのラスト曲⑰はぐんとスケール・アップ。メアリー自身が自分の成長の証たる曲と自負している。⑱⑲&⑨はUKと日本盤のボーナストラック。⑳は日本のみのボートラ。⑱は、音楽センスの塊トッド・ラングレンの「ハロー・イッツ・ミー」のカバー。同じく音楽センスの塊メアリーは、サラッとながらソウルフルに仕上げている。⑲はイヴ参加。声の交差が印象的。⑳は、ニュージャック・スイングのような跳ねるリズムが微妙に加わっている。更にメアリー2人が競っているかのようなヴォーカル・アレンジ。これがラスト曲でも十分成り立つ。

 

最後にプロデューサー情報を。①④セロン・オーティス、②デジオン(Dejoin新人の抜擢)、③⑦⑩⑰⑲⑳トリッキー・スチュワート、⑤⑮ブライアン・マイケル・コックス、⑥アンドレ・ハリス&ヴァイダル・デイヴィス、⑧ネプチューンズ、⑨ブルック・リン、⑪⑫スターゲイト、⑬チャック・ハーモニー、⑭エリック・ハドソン、⑯サイエンス、⑱マーク・ロンソン、以上。トリッキー・スチュワートが特に光っている。

 

改めて聴くと、メアリーはやっぱり良いね。近作が3年前と言うのはやはり寂しい。また意欲作に挑んでほしいものだ。

 

※全然関係ないが、レコード棚を順番に辿っているこの企画、後1枚で、向かって左の端から右の端に到達する。取り出しやすいように2、3枚分空けているので端から端まで約70枚といった所。また気持ちを新たに徹底して取り組もうと思います。良かったら今後とも読んで下さい。

 

① Work That

 

② Grown Woman

 

③ Just Fine

 

④ Feel Like A Woman

 

⑤ Stay Down

 

⑥ Hurt Again

 

⑦ Shake Down

 

⑧ Til The Morning

 

⑨ Nowhere Fast

 

⑩ Roses

 

⑪ Fade Away

 

⑫ What Love Is

 

⑬ Work In Progress (Growing Pains)

 

⑭ Talk to Me

 

⑮ If You Love Me?

 

⑯ Smoke

 

⑰ Come To Me (PEACE)

 

⑱ Hello It's Me

 

⑲ Mirror

 

⑳ Sleep Walkin'

 

 

 

 

 

 

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.58

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[67枚目]●ザ・ハニー・コーン『アー・ユー・マン・イナフ?』<HDH/デーモン>(91)

 

※本文を書くに当たり、Discogsとウィキペディアを大いに活用しています。

 

<HDH>は<ホットワックス><インヴィクタス>専門リイシュー・レーベル。ジャケ写はオリジナル・アルバム『スウィート・リプライズ』の左右反転になっている。

 

エドナ・ライト(リード・シンガー)、キャロリン・ウィリス、シェリー・クラークの女性3人からなるハニー・コーン。<ホットワックス>を設立当初から支えたグループである。NO.1シングル「ウォント・アッズ」を初めヒット曲も多数ある。結成は69年、解散は73年。その間アルバムは4作発表されている(70年~72年)。

 

グループ解散後のソロ作も話題を呼んだエドナは、ロスアンゼルスの出身。父親は牧師で、エドナもチャーチ・オブ・ゴッド・イン・クライストのゴスペル・グループでの活動がスタートとなる。姉はダーレン・ラブ。エドナは、65年~67年、サンディ・ウィンズ名で「ザ・タッチ・オブ・ビーナス」などのシングル曲をリリースしている。その後、ライチャス・ブラザーズやジョニー・リヴァースのバックを務め、レイレッツにも参加している。キャロリンは16歳から歌い始め、グロリア・ジョーンズもメンバーの女性3人組、ザ・ガールフレンズで「マイ・ワン・アンド・オンリー・ジミー・ボーイ」<コルピックス>というヒットを放っている。尚、エドナとキャロリンは、ダーレン・ラブも在籍していたザ・ブラッサムズにもいた。ややこしい。シェリーはブルックリン出身。小さい頃からカリプソ関連の舞台を経験。57年に家族はロスアンゼルスに移動している。歌唱力で南カリフォルニア大学の奨学金を得る。アイケッツのメンバーでもあった。66年にはバス事故に遭遇。その後リトル・リチャードやダスティ・スプリングフィールドのバック・ヴォーカリストを経験している。

 

69年、ダーレン・ラブがTV番組「アンディ・ウィリアムズ・ショウ」に出演の都合が付かず、エドナに依頼。エドナはキャロリンとシェリーを誘い、番組に出演(よく出れるもんだな。ある程度の知名度があったのかな?)。その際エディー・ホランドにも売り込み、番組を観たエディーが気に入り<ホットワックス>入りの運びとなる。エディーはエドナオンリーと契約したかったが、彼女がグループでのデビューを要求したという。「ハニー・コーン」というのはエディーが好きなアイスクリームのフレイヴァーだそう。拠点はロスだが録音はデトロイト。曲創りはエドナのボーイフレンド(後に結婚)、グレッグ・ペリーやジェネラル・ジョンソンなどが関わっている。

 

エドナの、ほど良いハスキー・ボイスとドライブ感を持ったパワフルな歌唱が何と言っても魅力である。<モータウン>で言えばマーベレッツやヴァンデラスを思い浮かべるが、影響は大きいようだ。ただ、エドナ=ハニー・コーンという感覚は否めず、グループとしての一体感はやや落ちる(当初エドナのソロ狙いだったのが関係?)。デビュー曲①「ホワイル・ユーアー・アウト・ルッキング・フォー・シュガー」はビルボードR&Bチャートで26位。続く②「ガールズ・イット・エイント・イージー」が8位。そして3作目のシングル⑩「ウォント・アッズ」がR&B、ポップの両方で1位となる(ゴールド・ディスク)。その後もヒットを連発する。しかし、<ホットワックス>の経営状態が悪化する中、ウィリスが脱退。他のメンバーでは成立しない様子で解散。エドナは76年のソロ作発表後はバック・シンガーとして、ダーレンの他、アニー・レノックス、ホイットニー・ヒューストン、レイ・チャールズらと関わっている。

 

①はデビュー曲らしく、基本的な明るい乗りのハニー・コーンモードだ。②⑤は、エドナがさほど表には出ない分、リードとコーラスの絡みが良い。③⑦⑬⑮は盛り上がり度が増し、ファンク+ロックの趣。時折サイケ。④はイントロからしてサザン・ソウル調。この路線、もっと聴きたかった。⑥は素朴な感じでフェイバリット。伸びやかな声が活きている。⑧のラテン・フレイヴァーも面白い。エドナの高音は少年的にも思え、⑨はジャクソン・ファイヴを想起した。最大のヒット曲⑩はとにかくリズムがグッド。ドラムの音だけ耳を傾けても愉しい。ジーン・ナイトの「ミスター・ビッグ・スタッフ」的でもある。⑪⑫は落ち着きのある盛り上がりを見せる。⑭⑯はモータウンのしっとり系の感じ。

 

① While You're Out Looking For Sugar

 

② Girls It Aint Easy

 

③ When Will It End

 

④ The Feeling's Gone

 

⑤ You Made Me Come To You

 

⑥ Take Me With You

 

⑦ Are you man enough are you strong enough

 

⑧ One Monkey Don't Stop No Show

 

⑨ Don't Count Your Chickens Before They Hatch

 

⑩ Want Ads

 

⑪ My Mind's On Leaving But My Heart Won't Let Me Go

 

⑫ We Belong Together

 

⑬ Sunday morning people

 

⑭ TAKE MY LOVE

 

⑮ DEAF, BLIND AND PARALYSED

 

⑯ The Day I Found Myself

 

 

 

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『ソウル・ジャンクション』について再び

 


Pヴァイン盤の帯に、ブートレグ仕様でお届けと書いてあったのが違和感の始まりだった。


オリジナルの9曲に4曲ボーナストラックを加えているのが今回のPヴァイン。具体的には83年のシングル「ジェミニ・レディー」と「グッドバイ・マイ・ラブ」の2曲にロン・ヘンダーソン名義の「バッド・サイン」とそのインスト版である。



そして、ブートレグはオリジナル2曲に加え「ジェミニ~」と「グッドバイ~」を足した11曲構成。という事はPヴァインの帯に記載されていた「ブートレグ仕様」というのはあながち間違いではない。JAMさんの解説にあった、オリジナルが基本という言も成り立つ。JAMさんの文章が自然な流れとは思えますが。


因みに2005年にはまた違ったタイプの編集盤が出ており、これもまた話題だったのを記憶している。


 


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ロン・ヘンダーソン&チョイス・オブ・カラー『ソウル・ジャンクション』

これは複雑。Pヴァインがリリースしたロン・ヘンダーソン&チョイス・オブ・カラー『ソウル・ジャンクション』。76年に僅少オリジナル、80年代ブートレグという幻盤。解説のJAMさんによれば今回の物はオリジナルを基準にという事だが、帯には80年代仕様と。


曲順は確かにオリジナル通り、曲目リストにもオリジナルのレコード番号を付記。更に、今回の表ジャケットはオリジナルの物だが、裏ジャケットはブートレグのレーベル表記。そして裏に書かれた曲目もオリジナルと違う。そこで、Discogsで調べたら更にややこしくなる。


Discogsによれば曲順はオリジナル/ブートレグ共9曲目までは同じ。つまり今回のPヴァインの裏ジャケに並ぶ曲順はどちらにもない。更に困った事にDiscogsで裏ジャケも確認できるが、Pヴァイン盤の裏曲目オリジナルの裏表記が一緒!つまりオリジナルは中身と違う表示になっている。



Discogsの間違いか、オリジナル盤そのものの表記違いか。おそらく後者かと。ブートレグの裏は内容通り表記されている。あと、解らないのが、Pヴァインの裏がDiscogsで見るオリジナルの裏曲目なのだが、レーベルがブートレグのチョイス・カットレーベルが表示されている。ごっちゃになってる。


ソウル・ジャンクションのオリジナルブートレグのDiscogsのURL


 


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オリジナルとブートレグの裏ジャケ。要するにPヴァイン盤はオリジナルの表裏を使用しているのだが、レーベルだけが違う。


 


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オリジナルのチェルシーとブートレグのチョイス・カット。


 


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久留米の収穫

昨日、タワーレコード久留米店にて2枚購入。

 

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.57

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●[66枚目]V.A.『ソウルド・トゥギャザー』<アバウト・タイム/Pヴァイン>(91)

 

① BABY LET ME TURN YOU ON - WILLIE CLATON

② BE MY GIRL - JHARRIS

③ COME BACK TO ME - CHARLES

④ LET ME LOVE YOU TONITE - JIMMY NICHOLAS

⑤ IT MUST BE LOVE - FRANK ALSTIN

⑥ GIRL I WANNA SHARE MY WORLD - FRANK ALSTIN

⑦ CHAPTER 11 - JIMMY NICHOLAS

⑧ LOVE STORM - ME, HIM & HER

⑨ HOW LONG DOES IT TAKE - ME, HIM & HER

⑩ DREAM COME TRUE - JHARRIS

⑪ THIS IS MY DREAM - BARBARA MORRISON

⑫ DONE BEEN - KENNY PIERCE 

 

※本文を書くに当たり、高沢仁さんのライナーを大いに参考にしています。

 

ソウル・ミュージックは果たして消滅しているのだろうか?形態としてのソウルはR&Bと名前を変えたかも知れない。しかし、その「良心」は引き継がれている。本盤は、時代的には現代R&Bだろうが、感覚的にはやや手前。しかし、70年代のソウル・ミュージックとはやはり違う。しかし、違うと言って否定するものではない。ブルースもそうだが、ブラック・ミュージックは「良心」のリレー。曲内に息づく「良心」に我々は感銘するのだ。

 

本盤の原点は、イギリスの<アバウト・タイム>。主宰者のマイク・ワードが関連レーベルも含め、セレクトした一品だ。同名のイギリス盤とPヴァイン盤では曲名が違うが、Pヴァインによる編集ではないようだ。マイクが<アバウト・タイム>の前に主宰していたのは<タイムレス>。ソウル・ファンにはこちらの方が馴染みがあるかと。本盤の冒頭で登場するウィリー・クレイトンのデビュー作『フォーエヴァー』(これもPヴァイン経由で話題となった)を生んでいる。トミー・テイト盤などもよく知られている。<アバウト・タイム>はコンピレーションが多いようで、単独ではロニー・マクネア盤などがリストにあった。マイク・ワードの他の仕事では南部に根付く<ジュアナ>や<ウェイロ>がある。

 

残念な事に本盤全体のデータがネットで拾えず、ライナー頼りの文となる。1曲目は前述したウィリー・クレイトン。ソフトな歌い口ながら渋み・深みがあぶり出しのように現れる。②⑩はジャーリス。本名ジョニー・ハリス。Discogsに拠れば本盤2曲のシングルと他曲を含めた12inchしか記録は無い。②ではせつなげな歌い方だが芯がある。⑩は雄大に歌い込む③はチャールズ。本名チャールズ・E・ダグラスⅢ。ライナーには独<TRP>からアルバムが出ると。調べたら92年に『グランド・ケイマン・ナイツ』がリリースされている。それを見て判ったがグローバー・ワシントンJrが本曲に参加しているようだ。個人的には低音域のモッチャリ声が気になるが苦にはならない。④⑦がジミー・ニコラス。彼もDiscogsで調べた所、12inch2枚のデータしかない。音域の幅の広さを感じる。コクのある中音部からよく伸びる高音部までお見事。⑦のほうがよりダイナミック。

 

⑤⑥のフランク・アルスティン。彼も、<アバウト・タイム>以外には英<ムーヴ>に12inchがある程度。ライナーで述べられているように、テディ・ペンダーグラス系。テディよりはテンダーな歌唱だ。⑤はかなりの人気曲のようだ。12inchはYouTubeに上がっておらず、シングル・ヴァージョンを貼り付けておく。⑧⑨は、「ザ・バンド」並みに意表を突いたユニット名のミー、ヒム&ハー。⑧では、めくるめく高音にハードタッチのシンガーが上手く絡む。ウェインとテリーのアーノルド兄弟と、マイケル・モリスというスタジオ・ミュージシャンのグループ。バック・ミュージシャンとして活躍しており、ウェインはジャクソンズ『ヴィクトリー』内の1曲を創っている。⑨はニュージャック・スイング風。⑪のバーバラ・モリソンは、今年の誕生日がくれば71歳。現在もジャズ歌手として活動を続けている。70年代後半から10年ほどはジョニー・オーティス・オーケストラに参加していたとの事。何とも言えない爽快感がある。ラストのスロー・ファンクはケニー・ピアース。ボビー・ブランド『カム・フライ・ウィズ・ミー』内の「ラブ・トゥ・シー・ユー・スマイル」の作者でもある。ちょっと女性シンガーに聴こえる瞬間もある。コーラスの女性連も可愛らしい。

 

Baby Let Me Turn You On - Willie Clayton

 

JHARRIS : BE MY GIRL

 

Charles - Come Back To Me

 

Jimmy Nicholas - Let Me Love You Tonite

 

Frank Alstin - It Must Be Love 45's

 

Me, Him & Her - Love Storm

 

Kenny Pierce ‎– Done Been

 

 

 

 

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ヒトのオスは飼わないの?

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●米原万理著『ヒトのオスは飼わないの?』<文春文庫>(05/初版01)


 


タイトルと言い、南伸坊さんの表紙イラストと言い、軽妙でユーモラスなエッセイ集を連想する。確かにそうなのだが、稀代の名文筆家はそれで終わらない。深い感情移入と洞察力、思考力、表現力で読む者の手を止めさせない。



ペットとして飼われる犬や猫は、どのようにして飼い主や人間に馴染むのか。自分の居場所だと確信したらどういう風に態度が変わるのか。他の犬猫から教わる事でどのように成長していくのか。新しいペットが登場したらどのような思いを抱き、行動するのか。


時に可愛らしく、時に哀感をにじませ、時に感心させる。愛情がしかと通じたり、逆に動物たちの思惑に沿えなかったり、硬い言い方をすれば動物行動学のテキストとも言える。


ハラハラドキドキの展開、悲しい展開、ちょっとミステリアスな展開もあり、またしても米原節に時を忘れた。彼女の作品に親しめば親しむほど、彼女がこの世に居ない淋しさが募る。


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アナーバー・ブルース・フェステイバル1969

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『BSR』誌2019年12月号(通算150号)。エルモア・ジェイムズ特集の他に、19年にリリースされた『アナーバー・ブルース・フェスティバル1969』<サード・マン/BSMF> にまつわるストーリーも紹介されていた。兄ジョンと共にフェスティバルの実現に向け奔走したジム・フィッシェルの談話を、息子パーカーが文章化したもの。

 

資金集めから、ブルースマンへの連絡方法の入手、そしてライブ会場へ足繁く通い自分たちの目や耳で判断もした出演者たち。レジェンドから活躍中のブルースマン、そして未来を担うであろうブルースマンと多岐にわたる24名を選んだ。フェスティバル当日の熱演の様子から、寛ぐブルースマン達の素顔まで伝わり、当時の観客を羨むばかり。大トリのサン・ハウス登場のシーンなど鳥肌ものだ。

 

2枚組LPを2セットと、2枚組CD1セットで<サード・タイム>から、日本盤も<BSMF>経由で出ている。そういえば、アナーバーって以前はアン・アーバーって言ってたな。

 

Ann Arbor Blues Festival 1969, Vol. 1

 

Ann Arbor Blues Festival 1969, Vol. 2

 

 

 

 

 

 

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.56

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[65枚目]●ボビー・ラッシュ『アイ・エイント・スタッディン・ユー』<アージェント!/イチバン>(91)

 

78年の初アルバムから昨年発表の一枚まで、常に一定のレベルを保持しているボビー・ラッシュ御大の91年作。<ラジャム>から<イチバン>に移っての第一作である。打ち込み主体のリズムキープにシンセ系のサウンドという、私が苦手とするパターン。ボビー・ラッシュお得意の乗りの良さは生かされているが、いなたさはやや弱いと言わざるを得ない。

 

①「アイ・エイント・スタッディン・ユー」は、インディーズ・ソウル(最近の言い方ではサザン・ソウル=ブルース)的。⑥「ユー・メイク・ミー・フィール・ソー・グッド」も同様のタイプ。②「ユー、ユー、ユー(ノウ・ホワット・トゥ・ドゥ)」⑦「マネー・ハニー」は、音への言葉の乗せ方が良い。②では、アルバム内唯一のハーププレイを少し。③「ハンド・ジャイヴ」もアップテンポだが、ロックっぽい。あまり詳しくないが、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースとかMTV華やかなりし頃のロックサウンドに近くないだろうか。④「ブルース・シンガー」は、これだけ取り上げると薄味だが、アルバムの流れで聴くとクールダウン効果を醸している。私のようなタイプからすると⑤「サンキュー(フォー・ホワット・ユー・ダン)」が一番はまる。涼やかなピアノが印象的。ピアノと言えば、ラストの「タイム・トゥ・ヒット・ザ・ロード・アゲイン」でも活躍。あえて言うなら、この曲が最も原初的ブルースに近いかも。

 

I Ain't Studdin' You

 

You,You,You(Know What You Done)

 

Hand Jive

 

Blues Singer

 

Thank You (For What You Done)

 

Time To Hit The Road Again

 

 

 

 

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