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【試聴記】チャーリー・ウィルソン『アンクル・チャーリー』

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現代R&Bの音世界に対応しているオールド・ソウル・マンの一人、チャーリー・ウィルソンの新作。

前作は、唱法が似ている所から“後継者”的存在で捉えられている、アーロン・ホールを意識したようなキビキビしたアルバムでした。

今回はもう少し落ち着いた感じです。最近のR&Bでよく聴かれる、美メロ系だったり、AOR的だったり、中近東風フレーズが登場したりする中、揺るぎないチャーリー節が堪能出来ます。

再度アーロンと比較してみますと、アーロンが竜巻のようなメリスマを駆使して、良くも悪くも“一本調子”なのに対し、チャーリーはメリスマ主体では有るものの、より懐の深いヴォーカルが楽しめます。この辺が新しい音に対応できる由縁だと思います。

考えてみれば、お互いが所属していた(過去形でいいの?)グループの特長そのままかも知れません。アーロンは、時代を牽引したダンスビートを生み出したガイに居たからこそ、よりエキセントリックになったのでしょう。一方チャーリーは、玄人受けする(変な表現だけど黒人が好きそうな)大人のファンクバンド、ギャップ・バンドならでこその、粋でしなやかな感覚を持っているんだと思います。

そうです。この人、粋なんですよね。それで、どんな題材を提示されても慌てず騒がずの体で、軽~く受け止めて結果を残せるんだと思います。例えばアイズリー・ブラザーズのような、誰と絡んでもアクの強いアイズリーズ・サウンドになるのとは違うようです。

2曲目はAORそのものではないですが、70年代ポップ・ロックのプレイヤー(バンド名)「ベイビー・カム・バック」のフレーズがキレイにはまってます。これと3曲目辺りは頑固なソウルファンがいらつくようなポップさです。しかし、AORとコンテンポラリー・ソウル(雑に言えばブラコン)は表裏一体の面もあるので、上手い人がやるとそんなに厭な感触はないです。この辺で聴くのを止めたらもったいない。最後の方のバラードまで是非お試し下さい。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/3520095

http://www.youtube.com/watch?v=wSKEUFx0Oj4

http://www.youtube.com/watch?v=Hn-enjcgV1o

http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewprofile&friendID=189579170

※最近ブラコン系の再発が目立つのも、現代R&Bサウンドに共通するものがあるからでしょうかね。あと、個人的推測では『キー・オブ・ライフ』以降のスティーヴィー・ワンダーと『スリラー』直前のマイケル・ジャクソンも関係ある気がします。キッカケはニーヨやジョン・レジェンドでしょうかね。

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コメント

こんにちは!ヒメヒカゲです。見つけてしまいました。私も同じくココログに移転してます。
あっちはこのまま消滅しそうですよね・・・残念です。
移転先くらい自分のところで告知ほしいです。

どっこいサバイバルしてるチャーリー・ウイルソン。「ベイビー・カム・バック」を使っているならますますCD通しで聴いてみたくなりました。

投稿: himehikage | 2009年3月21日 (土) 00時05分

Wao!大感激です!ヒメヒカゲさんにはどうやつたら連絡取れるかなと思ってました。誰か知ってそうな人に当たってみようかなと思ってましたが、ヨカッタヨカッタ。

ドブの方は残念無念です。私はやっぱりあのデザインでやりたいんですよねえ・・・。とりあえずこちらでのお付き合いも宜しくお願いします。今の所mixiに書いていた記事を移転するのに一生懸命でまだ余裕がありませんが・・・。

投稿: k.m.joe | 2009年3月21日 (土) 14時46分

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