アーサー・ビッグボーイ・クルーダップ
http://www.youtube.com/watch?v=74vRiqYPCx4
●アーサー・ビッグボーイ・クルーダップ・・・エルヴィス・プレスリーのデビュー曲「ザッツ・オールライト・ママ」のオリジナルブルースマン。1905年、ミシシッピ州・クラークスデイル生まれ。39年からシカゴで活動。41年に有名プロデューサー、レスター・メルローズに見出されています。72年の活動記録まで書いてあり、74年没。
オーソドックスな土の臭いのするブルースですが、エルヴィスが採り上げた「ザッツ・オールライト・ママ」とかは軽快(洒脱)な感じもしており、エルヴィスはほぼ忠実にコピーしてます。結果論かも知れませんが、自分に合う曲をよく選んだとも言えます。この「自己プロデュース」が続けられなかったのが彼の悲劇かも知れません。偉大に成り過ぎても、ジョン・レノンみたいにふわっと生きられなかったんでしょうか・・・彼を思う時、いつもいっぱいいっぱいだなあと感じるのです。そこが魅力では有るんですけど。
破綻しない所が特徴でも有り、弱点でも有る様な気がしました。かえって「ザッツ・オールライト・ママ」風に攻めていった方が面白かったかも・・・しかし、それでは結局エルヴィスのオリジナルってだけで終わったかなあ。というか逆に恩恵をもらうような形になったかも。
ブルースマンについて考えると、いつも寂しくなります。活躍したアーティストでもデッドロックにぶち当たる事が多いのです。「ブルース」という音楽自体が「ロック」の親父ってだけで片付けられがちだからかも知れません。
せっかく、アーサー・“ビッグボーイ”・クルーダップという人をご紹介できたので、ああ、エルヴィスの曲の元の人ね、で終わらず他の曲もじっくり聴いて頂きたいものです。そして、ほんの2、3人でも、短期間でも「ブルース」にずぶずぶずぶと嵌って頂いても、貴方の人生の損にはなりませんよ。
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