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コンテンポラリー・ディープ・ソウルの世界

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以前、「好きな音楽ライター」としてご紹介した高沢仁さん編集のアルバムがレコード棚から見つかりましたので、ご紹介します。『ラフ・エッジ・・・ベスト・オブ・コンテンポラリー・ディープ・ソウル』と題された、日本の<Pヴァイン>から出ているアルバムです。
80年代後半、元<スタックス>のアル・ベルが創ったレーベル<エッジ>のコンピです。
全体的にバックの演奏がやや弱かったりするんですが、グッとくる曲もあります。都会的サウンドと田舎っぽいソウル(サザン・ソウル)の狭間を行く音群です。
今回は聴きながらレヴューして見ました。

①カール・シムズ「17デイズ・オブ・ラヴィング」・・・大丈夫か、このCD。回転数がおかしくないかと思うほどゆったりとした出だし。「この世界」の入り口としては適しています。ややかすれ気味の甘い声。J・ブラックフットが看板のレーベルだったので皆ブラックフットに似るのか?後半入るギター・ソロもいかにも昔風。
http://www.youtube.com/watch?v=eyB88hVlX-M

②ランディ・ブラウン「アット・クリスマス・タイム」・・・クリスマス・ソングのせいか馴染みやすいフレーズ。ホーマー・バンクスが曲に絡んでますね。歌唱としては中庸ですが、レベルの高い所での中庸です。

③ボビー・マックルーア「ユー・ネヴァー・ミス・ユア・ウォーター」・・・ゴスペルライクな、太く豊かな声がここではしっかりしたバックの間を漂います。サザン・ソウルの殿堂<ハイ>レーベルにも録音が有ります。この曲じゃなくこの人がです。

④同上「イット・フィールス・ソー・グッド」・・・90年代以降のソウルにもつながりそうな都会度が強い曲ですね。もうちょっと音を硬めにすれば今年の新譜といっても通用しそう・・・。女性コーラスにもうちょっと力感が欲しい。
http://www.youtube.com/watch?v=XxkjPx-7FNw

⑤同上「アイ・ウォント・トゥー・ビー・ウィズ・ユー・トゥナイト」・・・このアルバムで一番良い曲じゃないかなあ。ヴォーカルの突き抜け具合が微妙に抑制が効き、ほどよくとどまっている。だから余韻が残り、胸を衝つんです。ソウル・シンガーはお手本にしなさい。余計なお世話か。

⑥マーシャル&バッブ「レット・イット・ビー・ミー」・・・ここのレーベルの女性コーラス鍛え方が足らんなあ。気にしなきゃ良いんですけどね。ちょっと曲長すぎですね。余り世界に浸れません。

⑦メイン・イングリーディエント「イフ・アイ・ワー・ユア・ウーマン」・・・ソウル界では名を成しているグループ。グラディス・ナイトのカバーです。んー、グラディスの方が良いなあ。ヴォーカルは、高音が震え気味になる所はまあまあ好きです。いやいや聴き進むと結構終わりの方良かったです。

⑧ジミー・ボー・ホーン「ショウ・ミー・ハウ・マッチ」・・・アップ・テンポですね。ロックに似たようなフレーズが有る。ヴァン・ヘイレンの「ジャンプ」?いや、まだ似てるのが有ります。思い出せない。

⑨ボビー・マーチャン「ゼアーズ・サムシング・オン・ユア・マインド」・・・ジャンプ・ブルースの雄、ビッグ・J・マクニーリーの曲。そうだったのか。ちょっとこのアルバムでは異色となる。
http://www.youtube.com/watch?v=nE7jEjTcX-4

⑩デイヴィッド・ディー「ドント・リーヴ・ミー・」・・・この人もブルースとソウル両方を股にかけている。歌はなかなかのものです。<Pヴァイン>から出ているアルバムも結構いけますよ。

⑪J・ブラックフット「レット・ミー・プット・ユー・アップ」・・・御大登場。⑤の曲とこの曲あたりが当アルバムのメインです。ブラックフットは名門グループ、ソウル・チルドレンを支えた(というかメンバー4人同レベル。異常にレベルの高いグループです)歌手。独特のかすれ声は、発するだけで涙を誘うようなパンチ力。ああー、曲も良いなあ・・・ホーマー・バンクスとラスター・スネル。鳥肌立ちまくりでした。彼の曲の中ではまだ普通の方なんですけどね。

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