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【試聴記】ライオネル・リッチー『ジャスト・ゴー』

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総体的には好いアルバムだと思います。ニーヨ、スターゲイト、トリッキー・スチュワート、エイコン、ザ・ドリーム、デイヴィッド・フォスターetcの売れっ子制作陣が参加しています。

前作も評判は良かったようです。私は、コモドアーズ時代もソロ時代もライオネルを聴き込んではいないので、前作を含め正確には比較出来ませんが、もうちょっと甘い声だったような気がします。ハスキーヴォイスも、セクシーというより枯れた印象が先立ちます。曲調の所為か歳の所為か・・・。

http://www.youtube.com/watch?v=CCCONFXdib0

http://www.youtube.com/watch?v=v5ruDqdZn_s&feature=related

アルバムの水準は高いと思いますし、歌の上手さも伝わるのですが、シックリ来ない部分もあります。私個人の感覚なのですが、やはり、ブラックネスの濃淡を考えてしまうのです。

順番に見てみましょう。1~4曲が特に違和感有り。いや、違和感が有ればまだマシかも知れません。「平板」な感じなのです。歌のみを聴いている感覚です。歌が上手いから聴けている感じ。2曲目・3曲目はエイコン絡みでグルーヴィーなのですが、歌とトラックが“乖離”している印象があります。

http://www.youtube.com/watch?v=ts1twav4gM0

しかし5曲目は黒いです。私的にはこの曲が一番好きかなぁ・・・自然に身体が動きます。余り目立たない曲かも知れませんが、黒いフレーズのリフレインにヴォーカルがカッチリと乗っています。シングルカットされた6曲目は無難過ぎます。

そして、ニーヨ&スターゲイトの8曲目は流石。曲の好さに耳がいってしまいます。ここから先のバラード群はまあまあ気に入りました。テンダーだけど熱が入ってます。

結局、音もシッカリして歌の上手さも感じるのに気持ちに入ってこないというのは、所詮私の好みの歌手ではないという事でしょう。

http://www.lionelrichie.com/

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