【試聴記】TQ『S.E.X.Y.』
「西海岸ラッパーの専属ヴォーカリスト」というポジションから、西海岸を代表するクリエイター兼シンガーになったのではないでしょうか?
私の個人的嗜好ではラップはスローなものが好きで、しかもTQのようにラップを解きほぐした感じのヴォーカルは一層好きです。そこには抜群のグルーヴ感/リズム感が要求されますが、TQは見事にその期待に応えています。
ヴォーカルの自在さに加え、否それ以上に強調すべきは、音創りの隙の無さでしょうね。ミディアム・テンポに拘っているものの、決してワンパターンに陥らず、ラップ+演奏+ヴォーカルの“編み込み”を楽しめるし、ヴォーカルが中心に立つ場合のバランス感覚も素晴らしく、耳が離せません。
曲のベースとなるリズム展開がユニークなものが数曲有り、斬新でありながら定番的ブラックネスに溢れ、中々魅力的です。
尚タイトル曲の「S.E.X.Y.」は前作『パラダイス』内に「Sexy」名でフィーチャーされていますが、全く同じ物かどうか各資料を見ても判らず、聴き分けも出来ませんでした。ご存知の方ご教示下さい。YouTubeへのアップも一年前となっています。
http://www.amazon.co.jp/S-E-X-Y-TQ/dp/B0029MAXEK
http://www.youtube.com/watch?v=WlAifM-hQpI
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