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夏なんです

「風物詩」の数が最も多い季節は、夏のような気がします。ただ暑いだけならやってられないので、風物詩を考え出したような気もします。

今は無くなってしまった物も含めると色々思い付きます。というか、あまり見られなくなった物に、より夏を感じます。

風鈴、蚊帳、渦巻き型蚊取り線香、スイカ割り、扇風機・・・。

はっぴいえんどの「夏なんです」という歌には、そんな具体的な「風物詩」はあまり出てこないんですが、とても夏を感じさせます。日本のフォークソングの叙情的な部分とポップソングの自然な交わり。とても詩的な歌詞なのに、妙にユーモラス。のったりと歌っているのに爽やか。

はっぴいえんどのメンバーは、大瀧詠一、細野晴臣、松本隆、鈴木茂と、後の日本の音楽界を支える人たちなのですが、とても自然体で、大仰な所は全くないです。マニアックでもなく、聴きやすい「大衆音楽」です。

強烈な印象を与えて過ぎ去っていく夏のように、感慨深いグループです・・・はっぴいえんどこそ夏なんです。でも、ハッピーエンドに終わらないのも夏なんです。だから風物詩も似合うのね。

http://www.youtube.com/watch?v=TMSfi0CrQL4

http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND23584/index.html

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コメント

いかにも夏らしい・・という曲調からは程遠いのに、「夏なんです」と歌われると太陽とか、砂埃の舞う田舎道とか川で泳ぐ子どもの声とか思い浮かんできます。自分の子どもの頃の記憶に結びついていきます。おーしーつくつくの~蝉の声が聞こえてきそうです。

投稿: ふぁびゅらす | 2009年7月21日 (火) 23時29分

けだるいんだけど、納涼感覚がありますね。詩のプロフェッショナル、音のプロフェッショナル、歌のプロフェッショナルがここにはいたんですよね。

投稿: k.m.joe | 2009年7月22日 (水) 19時08分

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