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2009年8月

選択の結果

明日はどんな日になっているんでしょうか?歴史的選挙といわれただけの「変化」が訪れているのでしょうか?

各党・各候補のアピールで、他党や他候補の批判が目立ったのが今一つ空しかったです。その部分だけを抽出して“見せられている”のかも知れませんが、自分たちの価値を貶めるような言辞も時々見られました。

とにかく審判は始まりました。政権交代が有っても無くても、明日からは与野党足の引っ張り合いでなく、さすがは「政治家」だなと思わせる、レベルが高く信頼が持てるような姿勢を見せて欲しいです。

そこまでできれば日本は本当の意味で変わりますね。お願いだから国民の方を向いてちょうだいよ。

♪人々の選択
http://www.youtube.com/watch?v=rjZBPNSWhzg

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手相

ヨメさんがテレビ番組で仕入れた話。

Aa
手相の知能線と生命線は、ほとんどの人が繋がっているそうです。これが繋がってない人は、KYな性格の人だそうですが、果たしてどうなんでしょう・・・。

私は何でも面白く考える性質なので、他人の運命や性格が読み取れる人は居るのかもね、とも思います。しかしKYな部分は或る程度誰にでも有ると思うし、自分の将来を他人に規定して欲しくないという部分もあります。もし変えられない運命が有ろうと、変えられる運命が有ろうと、人生の基本は自分の意思だし、こうした方が良いよと言われても、納得すれば従う(参考にする)し、しなければ自分の好きにするだけです。一般的な人生訓を聞くぐらいの気持ちで好いんじゃないでしょうか?

茂木健一郎さんが雑誌のコラムに書かれてましたが、星占いとか血液型占いとか雑誌に載ってる場合、自分の星座や血液型以外の所を読んでみても、自分に当てはまる気がするらしいです。つまりレトリックの問題。まあ何事も“盲信”しない方が好いとは思います。空気を読まないのも困るけど、読み過ぎたり気にし過ぎるのもね。

それよりも「知能」と「生命」が繋がったり繋がらなかったりという部分に面白さを感じて、妄想を広げた方がまだマシかも知れません。

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♪超一級のメロウソウルグループ、メイズ。そのシンボルマークは7本指の手に迷路が描かれているもの。もし手相がこんな風になってたら、暇潰しになるだろうなあ・・・ってまた下らない妄想でした。

http://www.youtube.com/watch?v=pvrCkCAQbhg

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最近の収穫(書籍編)

最近買った本をご紹介。

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●鷲田小彌太著『日本を創った思想家たち』(PHP新書)

http://www.bk1.jp/product/03116239

鷲田さんの本は『昭和の思想家67人』というのを以前に読んでいます。私が基本的な思想・哲学用語に疎い為、理解度は甘かったものの、文章の“熱さ”は伝わってきました。本書は、時間軸を更に引き延ばし、日本の歴史を辿りながら時々の「思想(家)」に焦点を当てているものです。『古事記』『日本書紀』に始まり『源氏物語』『徒然草』といった古典から、各宗教家、文学者、政治家・・・思想や哲学の分野に止まらす、広範な視点で「日本を形作る思想」を浮かび上がらせているようです。ダイジェスト版とはいえ(それだからこそ)、日本的思想のエッセンスが読み取れるのではないかと思っています。

※関川夏央さんの『新潮文庫20世紀の100冊』を“立ち読み”しました。年間を代表する1冊として上げられていた本から以下の2冊を中古屋で見つけて買いました。

http://www.shinchosha.co.jp/book/610309/

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●宮部みゆき著『火車』(新潮文庫)

http://www.honya-town.co.jp/hst/HTdispatch?nips_cd=9971074036

宮部さんの本は『理由』しか読んでいません。相当夢中になって読んだのを覚えています。他の作品も読んで見ようと思いつつ、そのままになってましたが、今回を良い契機として買い求めました。

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●アーネスト・ヘミングウェイ著『日はまた昇る』(岩波文庫)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E3%81%AF%E3%81%BE%E3%81%9F%E6%98%87%E3%82%8B

ヘミングウェイとかもこういう機会がなければ買わないでしょう。

とにかく買う本と読む本のバランスが崩れています(買う本>読む本)。せっかくですから少しの暇を見つけてでも読んでいきたいと思っています。

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最近の収穫(CD編)

近頃買いました「収穫」をご紹介。

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●ロスコー・ゴードン『I'm Gonna Shake It 』

http://www.hmv.co.jp/product/detail/69012

28年メンフィス生まれのロスコー・ゴードンは、ルーファス・トーマスの目に止まり伝説的ラジオ局WDIAに関わります(50年)。ジョニー・エイス、アール・フォレスト、B.B.キング、 ボビー・ブランドらといわゆるビール・ストリーターズの一員となり活躍。自身名義の録音も地元<サン>でスタート。「Booted」は、<チェス>と<RPM>の両レーベルにリースされ、1952年のR&Bチャートのトップ10ヒットになりました。しかし、ややこしい契約関係での決着は<RPM>が勝ち取ります。しかししかし、「No More Doggin」の他はヒットに恵まれず、結局<サン>に戻ることになります。このアルバムはその戻った時点の<サン>時代のコンピです。ところがここではヒットはなく、結局58年に<ヴィー・ジェイ>に移り、有名曲「ジャスト・ア・リトル・ビット」を生み出します。“ヒット”という視点だけで捉えるとショボイ時期となりますが、彼の魅力は色褪せることなく、アーシーなロックンロールタイプの曲群は躍動感に満ちています。

http://www.youtube.com/watch?v=sFHXrWOWu5g

(これは本アルバムには入ってません)
http://www.youtube.com/watch?v=5nTAmoT8iSA

http://www.soulfulkindamusic.net/rgordon.htm

http://sound.jp/mr-win/Rosco-Gordon-kaisetu.htm

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●クリセット・ミッシェル『エピファニー』

http://hajibura-se.cocolog-nifty.com/blog/chrisette_miche...

042
●ダニー・ホワイト『Natural Soul Brother -The Frisco Recordings And More 1963-1968 』

http://www.hmv.co.jp/product/detail/2510042

ニューオーリンズの“ディープソウル”シンガー。<フリスコ><アトラス><SSSインターナショナル>録音(63年から68年)。<スタックス><ハイ>録音を含みます。実はまだ聴き込んでないんですが、最初の方はニューオーリンズ臭もしており、ロイド・プライス辺りを彷彿とさせました。YouTubeで探した分は熱々ですね。

http://www.youtube.com/watch?v=1wRKmrFAL54

http://www.youtube.com/watch?v=Zcfjf14Pa_w

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思いが向かう先

車の運転に関するあれこれ・・・。

●選挙カーで、たまに「箱乗り」に近い状態で移動している人がいるが、昨日のは凄かった。ワゴンの横の扉を全開。女性が立って扉を押さえている。候補者らしいオッサンが座席に座ったままこちらを向き、手を振っている。シートベルトなし。急ハンドルでも切ったら間違いなく落ちる。選挙に落ちる前に命を落とすぞ。

●夏休み、子供の姿をよく見かける。信号のある交差点。車側も横断歩道も青。子供が渡ろうとする目の前を、車がサーッと右折して行った。子供の反応が好かった為、ちょっとつんのめった形で止まる。ドライバーはたぶん自分が悪いなんて少しも思わないんだろうなあ・・・。

●何ヶ月か前に、2歳に満たない子供の手を繋がずに、自分の後ろを付いてこらせて、子供が車に轢かれた事故があった。結構子供の手を引かずにいる人を見る。先日も大きな幹線道路の長い横断歩道を、小さい子供が下を向きながらトコトコ一人で歩く2,3mぐらい後ろを親らしい人が歩いていた。何か有ったら絶対間に合わない距離。結果的に何も起きなければ、それは正しい行為になる訳ではない・・・その前に「動物的本能」みたいなものもないのか?

●老夫婦。信号のない横断歩道。渡ろうとする奥さんを、ご主人が手を伸ばし遮る。車が来るのにまだ間に合いはしたが、余裕と思いやりのある行動。一度に色んな事を教わった気がする。

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フィジカル・グラフィティ

●2016年五輪の追加種目に7人制ラグビーとゴルフ。世界的に親しまれている競技かどうか判らない。IOCは国連等とは全く関係ない民間機関。収入は放映権料とスポンサー料に頼っている。どうしても、スポンサーが付きやすい競技が選ばれやすいという側面があるらしい。また、欧州中心の機関なので“自分達が親しんでいる”競技をセレクトしたとも取れる。もっとも、全世界的な競技を選ぶ事自体が難しいだろうから、そういう“選択肢”に至るのもやむを得ないか・・・?

●7人制ラグビーは、15人制ラグビーと同じ広さのコートで行う(競技時間は違うらしい)。一人辺りの運動量が凄いだろうし、スーパースターが一人居れば、15人制より“番狂わせ”も起きやすい。そこが7人制が選ばれた理由の一つとされる。日本では、7人制は競技としては確立されておらず、練習プログラムの一貫との事。日本のラグビー界にとっては複雑な心境か?

●アスリートの、鍛えられた筋肉は美しい。ウエイトトレーニングで着けた筋肉というだけでなく、自分の専門競技に打ち込んだ末の成果が、肉体に結実していると思う。パワーを要する競技ゆえの逞しい筋肉も素晴らしいが、陸上選手の、ソリッドかつ動く事で魅力を増す筋肉も見応えがある。いささかフェティッシュに思われるかも知れないが、北京五輪で、ケニアの女性マラソンランナー3人が並んで疾走する後ろ姿を見た時に、強く思った。キリッと上がったお尻や長い足の跳ね上がるさまが、筋肉の躍動感を増し、スポーツを超えて芸術作品を鑑賞するかのようだった。但し彫刻や絵画で表される“美”ではなく、生身の人間・生きている人間だからこその美しさだ。動きを想像するのではなく、有無を言わさず動きに引き込まれるのだ。人はスポーツの勝ち負けだけではなく、アスリートの人間的肉体美に魅了されている部分もあると思う。

●人生の或る時から、今まで越えていた高さの物が越えられなくなる。過去の記憶の下(動作的には何気なく)ジャンプして足が縺れた時の精神的ショックは中々のものだ。丁度その頃から“出来る事”と“出来ない事”を頭の中で選別し出し、人生は新しい段階に進む気もする。

●夏の暑さには、沈黙は禁物だ。日頃よりテンション高めでちょうど好い。歩くのも元気良く、人と喋るのも元気良く、食べるのも元気良く・・・何事にも勢いが必要だとつくづく思う。最近はブログやSNSの記事が書けない、集中力が欠けていると思っていたが、取り敢えず書く事で、ペースが戻ったと思う。同時に身体の動きも良くなり、結構足取り軽く歩いている自分に気付く・・・キモチとカラダは確かに繋がっているんだ。

♪“BODY”に関連した曲を2曲

http://www.youtube.com/watch?v=RCaQ80c_Nis

http://www.youtube.com/watch?v=6YyX5R6ohBE&feature=re...

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【試聴記】ラトーヤ『レディ・ラブ』

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デスティニーズ・チャイルドのオリジナル・メンバーで、2000年に脱退。アパレルブランドを成功させた後、06年にソロデビューしアルバムをヒットさせています。今回が久々の2作目という事になります。

私はこの人は初めて聴きます。と、思っていたら1stのジャケットを見たら試聴した記憶がありますね。感想を思い出せません。“キャラ”が強烈な人ではないですね。曲の中の楽器の一部のようなヴォーカルだと思います。決して悪い意味ではないです。本盤に関して言えば彼女自身の魅力の前に、各トラックの出来の良さが際立っていると思うのです。曲順の配列にも変化が有り、大体私はこの手の若い世代向けの音は敬遠するのですが、本アルバムは聴けました。

プロデューサー陣は私が知らない人ばかり。“ブラック・エルヴィス”だけどこかで聞いた記憶有り。ライターとしてニーヨとクリス・ブラウンの名が有りますが、彼らの曲云々より前に、アルバム全体の“音創り”の素晴らしさを強調すべきだと思います。見事な職人技。

ラトーヤの声自体は“青い”というか“堅い”というか、女性の色気的なものを余り感じません・・・てな事を考えながら聴いていたら、8曲目「アイ・ニード・ア・ユー」で溜め息やら囁き声やら聴こえてきました。しかし、これも、曲のアクセントとしては正解ですが、生々しさは感じないのです。他の曲でも、軽くエコーを掛けたりヴォコーダー仕立てにしたりと、声を“加工”する局面が有るんですが、加工する事で一段と生きる声とも言えそうです。

こういう書き方をすると否定的に読めるかも知れませんが、曲のタッチに合ったヴォーカライズが出来るというのも優れた能力だと思います。ヒップホップ系が好きな人は間違いなく気に入ります。私のようなオールドスクーラーは、チューインガムの味が落ちていくように、少しずつ飽きがくるんじゃないかなあとも思います。でも好いアルバムですよ。リュダクリスとミムズが男性ラッパーで参加。エステルが女性ラッパーとして参加。ショートだけど存在感あります。日本盤が先行発売でボートラ一曲です。

♪サイト
http://www.emimusic.jp/intl/letoya/

♪動画になると結構引き込まれます。
http://www.youtube.com/watch?v=h3SwrCGqINM

♪クリス・ブラウン作

http://www.youtube.com/watch?v=15f4Fc72mNM&feature=channel

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新型インフルエンザ

まだまだ新型インフルエンザは猛威を奮っているようです。

http://news.google.co.jp/news?sourceid=navclient&hl=ja&rlz=1T4DAJP_jaJP287JP287&q=%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AB%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B6&um=1&ie=UTF-8&ei=616GSsXrDZiQkQW5mNyWBw&sa=X&oi=news_group&ct=title&resnum=1

最近の傾向としては、夏休みでスポーツの対外試合をしている学生(ラグビーの合宿地として著名な菅平とか、相撲の巡業先とかでも発生しているらしいです)や、帰省しての罹患、海外では「冬」になってる南米やオーストラリアなどがニュースになっています。

TVで言ってたのは、部屋を閉め切りエアコンを効かせることでウイルスが発生しやすいという事と、新型インフルエンザを発症した人は隔離するけど、そこに至らなかった人が「移動」する事で感染するパターンが特に上げられていました。

インフルエンザの「発症」に至ってない人が動いても「発症」しないんじゃないかと考えがちですが、動いた先でウイルスを受け取った人の問題なんでしょうね。以前別のTV番組で言ってましたが、ウイルスを体内で“増殖”(表現は正確ではないですが)させるタイプの人がいるそうです。かつて恐れられたSARSもそういう“体質”の人が拡大を呼んだ一因にもなったそうです。

ちょっと前までは連日感染者の数字が報道されてましたが、最近はマスゾエさんの顔も見なくなったし、新型インフルエンザの事も忘れがちでしたが、やはり気をつけておく必要がありますね。

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辺見庸著『もの食う人々』

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「食べる」という行為は、人間の根源的な部分に関わるものです。著者は「食」というより、人間が食らう“行為”に拘ります。しかも対象となる場所は、平凡な日常の食卓ではなく、特異な場所に限られています。紛争地帯、エイズが蔓延する村、ベルリンの壁崩壊直後の東西の思惑が混在する刑務所、チェルノブイリの立ち入り禁止区域etc・・銃弾の下をかい潜り、残飯に手を付け、バター・コーヒーに悶絶し、日本の食材に似て否なるものに出会ったりします。しかし、珍しい体験を語っているだけの本では有りません。

確実に死を前にしている少女や、従軍慰安婦としての体験を語る老婆等、かなり重たい状況も出てきます。極めてシリアスな作品なのです。この作品の裏には飽食日本に対する警鐘もあるでしょう。日本人である事が厭になる章も有ります。しかし、その前に、世界中様々な状況で懸命に生きている人々がたくさん居るという「人間ドラマ」が展開されています。辛いけれど人間の逞しさ素晴らしさが伝わってきます。哀切感がありながらも前向きなのです。トーンが暗鬱にならないのは、著者の相手に正対する姿勢が感じ取れるからだと思います(同じ物を食べながら話を聞くのも気持ちを通じ合わせるのに有効だったかも知れません)。著者の人情味とユーモアがダイレクトに伝わり、人々の悲しい気持ちや強い気持ちも彼を通して伝わってくるのです。

辺見さんは元共同通信の記者です。世界中から凄い量のニュースが飛び込んでくる場に居てマクロな視点を持ちながら、一人の市井の人間と交感するミクロな視点も持ち合わせている上に(それだからか)ロマン溢れる文章を物すれば、超一級品で感動を呼ぶルポルタージュが書けない訳がありません。

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ホットサマー

暑い。

陽射しが肌に食い込むようです。アスファルトの照り返しも強烈です。来ましたね、夏。

暑い暑い。

一度“公表”した以上、その後の展開に変化が有った場合、書いておかなければいけないでしょう。ウチの娘がバイトをクビになりました。元々あんまり気が回らないタイプなので、上手くいかなかったようです。当初はかなり落ち込んでいた様子。本人だけが梅雨明けしてない感じです。まあ何事も経験だ!その内、気持ちも夏空に変わるでしょう。

暑い暑い暑い。

身体も知らず知らずの内にバテてるんでしょうね。眠りに就くのが早いですが、チョコチョコ目が覚めます。寝汗も掻いて気持ちが悪いです。ベッドのシーツもモワッと温かい。

暑い暑い暑い暑い。

夏は風景がクッキリと見えるのは好きですね。木々の緑や青い空、絵画的な雲。暑さは強烈だけど、風景の美しさは気持ちが落ち着きますし、自然の存在感が自らの生命力に繋がる気がします。季節に限らず何事も“ピーク”時はリビドーが高まるのでしょう・・・。

http://www.youtube.com/watch?v=iCaPno7QChY

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最高傑作と最新傑作

「最高傑作」という言葉が、妙に心に引っ掛かりました。例えば某アーティストが3枚目のアルバムを出した際に「最高傑作」という評価を得たとします。もちろん“現時点での”「最高傑作」という意味だろうし、過去2枚のアルバムに比べ高い評価を得た訳だから賞賛の言葉として受け止めて然るべきかも知れません。

実際に、以前のアルバムと比べ格段の進歩を遂げている人というのは確かにいます。しかし、往々にして素晴らしいアーティストは一作目から凄いです。一作目を超えられずに潰れていった人は無数にいます。

デビュー盤も凄いけど、後に「最高傑作」を物にしたアーティストを否定はしませんけど、私はデビューから「傑作」を創り続けている人により感心します。

シッカリした自分を持ちながら変化している、正に「変わりゆく変わらぬもの」を体現しているアーティストだと思います。

そういう人には「最高傑作」はなく、「最新傑作」が有るのみと言えるでしょう。

逆に、今までに一定の評価を得ているアーティストの新作を「最高傑作」と呼ぶには相当な勇気と確信が要るような気がしてきました。

※ちょっと詭弁的文章になりました。軽々と「最高傑作」と言わない方がイイんじゃない?・・・程度の解釈でも結構です。

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裁判員裁判

物事は、細かく追究すればするほど考慮すべき要素が増え、こんがらがって来ます。裁判もそうでしょう。事件を緻密に検証し、法律を基準に刑を確定するのは専門家でも至難の業だと思います。

「一般人の感覚」を取り入れたいとの事ですが、いくらオブザーバーに近い立場とはいえ、事件を検証するのは素人には“難題”だと思います。

「被害者と自分の子供が同い年なので親御さんの気持ちが分かる」といった“感情”と、事件を正確に把握する事は相容れないかも知れません。しかし考えてみれば、その“感情”が欲しいのかも知れないですね。いろんな世代の、いろんな立場の人の“感情”が、事件に今までと違った色合いをもたらすかも知れないです。是非有意義な方向に進んで欲しいと思います。

ただ、政権が変わったとしたら見直す可能性も有るらしいですね。もしそういう事になっても、「全否定」ではなく、それこそ感情豊かに「検証」して欲しいと思います。

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バナーナ

バナナの専門店という所に行ってきました。ヨメさんを乗せて行っただけで店内には入らなかったんですが、ヨメさん、一房買って来ました。

太かったので、台湾バナナかなと思ったらフィリピン物でした。しかし、新聞紙にくるめば冷蔵庫で保存できるように“改良”されている品種だそうです。

早速、数日冷蔵庫に入れて取り出してみると、皮全体が薄茶色になっていて、「シュガースポット」も、相当数見られました。

美味しかったですねえ。品の良いお菓子みたいな甘味を感じました・・・。

幸せは、時に思わぬかたちで訪れます。

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世代を越えた共通感覚

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今の世の中、各世代に共通した感覚というのはほぼ無くなっていると思います。情報が多層化・細分化されている為、各世代にマッチした情報が深く得られる為、他世代との“溝”が開いている感じがします。

昔の話ばかり持ち出すのも問題ですが、かつては世代に共通した歌や本や映画等が存在したように思います。

『崖の上のポニョ』を観ました。ジブリ作品には共通して「懐かしい感覚」があります。誰もが経験したような感情に満ちています。それが何かとは上手くいえないのですが、作品の場面場面に染み込んでいる感じがします。

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宮崎アニメは人間の動きを忠実に表しているといいますが、実際には「動き」は少し遅いですよね。スローモーにする事で、人間本来の動き・・・嬉しい体験をしたらどんな風に喜ぶのか、美味しい物を食べたらどんな表情になるのか、より伝わりやすくなっていると思います。

幼児、子供、若者、中年、老人、どの世代に属そうとも、流れる感情は一緒なんだという「事実」を宮崎アニメは教えてくれているんだと思います。だから、子供だましにもマニアックにも懐古オンリーにもならないんだと思います。

人間が忘れてはならないコアな部分をガッチリ掴んでるオッチャンなんでしょうね・・・。

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ところで話変わって水泳の入江選手。彼の顔を見ていると、ポニョが魚から人間に変わる途中の「半魚人」状態の時の顔を思い出します。離れた大きい目、横に大きく広がった口・・・声のトーンが高めなのを聞いても、まだ人間の言葉を覚えたてだからじゃないのかと思ってしまいます。

やれやれ、こんなアホな事ばかり考えてちゃ、宮崎モードには近づけないのよね。

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【試聴記】ジョー『シグネチャー』

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ジョーという人は、良く言えば一途、悪く言えば不器用な人かと思います。

本作はバラード集。前作に“ダイジェスト”の形で収めていた作品と重なっているのでしょうか?・・・その“ダイジェスト”という形が気に食わなかったので前作は買いませんでした。何といってもバラード曲はこの人の「醍醐味」で、“ダイジェスト”だけでも聴く者を引き付ける力は確かにあります。しかし、やはり今回の作品のようにジックリと纏め上げた方が好いに決まってます(と思うのです)。

R&Bシンガーに限っていえば、バラード歌唱の上手さはこの人がピカイチだと思うし、ベイビーフェイスに次ぐ“美メロ師”なのも間違いのない所。マーヴィン・ゲイ等70年代ソウルの練り込み方も自然です。スローバラードばかりではなくグルーヴィーな曲も有るので全体のバランスも悪くないです。

自分の持ち味を十分生かしたアルバムなので、ケチの付け様はないんですが、私的にはもうちょっと“前進”して欲しいんですよね。これがグレン・ジョーンズとかジェラルド・アルストンのアルバムだったらゾクゾクしたかも知れません(歌唱力の差も含め)。

あくまで「私的観点」として拘るんですが、現代R&Bには“時代の空気”を感じたいんです。もちろん流行りのリズムを取り入れるとかいうレベルではなく、フィーリングの問題です。なので、人によっては“現代的”と感じられるかも知れませんが、私はニーヨやジャヒームに感じる斬新さをジョーには感じません。

もちろん、「ジョー節」を貫く姿勢は見事なのですが、ほんの少しでも違う味わいが出てくると、更に素敵になると思うのです。本盤の、グルーヴィーな曲に、そのヒントが覗ける気がします。

日本盤には“ジャパンライブ”2曲がボーナストラックとして入っています。ちょっと残念なのは、オリジナル盤のボートラ。新人女性歌手の曲(ジョーとは肌合いが違う)が入ってるんですが、何でこんな事するかなあという思い。こんな風に感じるのは「LP世代」だからでしょうか・・・。

少々偏屈な文章でしたが、バラード系のR&Bが好きという方にはオススメの一枚ですよ

※アルバムタイトルは「定番」の意味。私のモノサシから見ると“皮肉”に感じます。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/3589410

http://www.youtube.com/watch?v=Wf3SOyW_85k&feature=fvw

http://www.youtube.com/view_play_list?p=FBCCE3866867A229&...

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2009年7月の読書メーター

読んでた本の数:1冊
積読本の数:3冊
読みたい本の数:5冊

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▼読んでた本
■昭和精神史 (文春文庫)
著者:桶谷 秀昭
http://book.akahoshitakuya.com/b/4167242044

▼積読本
■暗黒日記―1942‐1945 (岩波文庫)
著者:清沢 洌
http://book.akahoshitakuya.com/b/4003317815

■考える人―口伝(オラクル)西洋哲学史 (中公文庫)
著者:池田 晶子
http://book.akahoshitakuya.com/b/4122031648

■チャップリン自伝―若き日々 (新潮文庫)
著者:チャップリン
http://book.akahoshitakuya.com/b/4102185011

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▼読みたい本
■日本浄土
著者:藤原 新也
http://book.akahoshitakuya.com/b/4487802148

■物質と記憶 (ちくま学芸文庫 ヘ 5-2)
著者:アンリ・ベルクソン
http://book.akahoshitakuya.com/b/4480090290

■「言霊の国」解体新書 (祥伝社黄金文庫)
著者:井沢 元彦
http://book.akahoshitakuya.com/b/4396314094

■愛国と米国―日本人はアメリカを愛せるのか (平凡社新書)
著者:鈴木 邦男
http://book.akahoshitakuya.com/b/4582854710

■アーロン収容所 (中公文庫)
著者:会田 雄次
http://book.akahoshitakuya.com/b/4122000467


▼読書メーター
http://book.akahoshitakuya.com/

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幽霊と怪物

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↓後で見つけましたがコッチの方が説得力あります。
http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20090713bk06.htm

日本を始めアジア諸国に共通している概念の一つが“幽霊”だそうです。一方西洋諸国では、ホラー映画などで判る通り“幽霊”というよりは“怪物”ですよね。

日本の怪談とアメリカのホラーで比較してみると、怪談は幽霊そのものより怨念が怖かったりします。ホラーの場合は登場してくる怪物そのものの怖しさに直結している感じがします。また、ホラーのびっくり箱的驚かしに比べ、怪談はジワジワと恐怖感が募ります。

また、ホラーは「勧善懲悪」の文脈で展開される事が多く、怪物は悪の象徴です。怪談の場合は、幽霊は悲劇的で、姿は怖いけど同情の余地が有ったりします。

俗に、西洋は「覇道」で東洋は「王道」と言います。「覇道」は武力で国を治める事、「王道」は徳で国を治める事だそうです。強気の姿勢がホラーに転じ、優しい視線が怪談に繋がるのでしょうか・・・。

現代社会は必ずしも覇道・王道の二元論では規定できないと思います。また、日本でも怪談よりホラーに接する事が多くなった気がします。

若い世代の方だと、ホラーの恐怖感の方により親しまれているかも知れません。しかし私はやっぱり怪談の方が怖いですね。ホラーは夢物語的だけど、怪談話は実際の恐怖体験はなくても身近に感じてしまいます。舞台が日本というのとも違う気がします。

あなたはどうですか?ちょっと後ろに居る人にも聞いてみて下さい・・・。

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