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最高傑作と最新傑作

「最高傑作」という言葉が、妙に心に引っ掛かりました。例えば某アーティストが3枚目のアルバムを出した際に「最高傑作」という評価を得たとします。もちろん“現時点での”「最高傑作」という意味だろうし、過去2枚のアルバムに比べ高い評価を得た訳だから賞賛の言葉として受け止めて然るべきかも知れません。

実際に、以前のアルバムと比べ格段の進歩を遂げている人というのは確かにいます。しかし、往々にして素晴らしいアーティストは一作目から凄いです。一作目を超えられずに潰れていった人は無数にいます。

デビュー盤も凄いけど、後に「最高傑作」を物にしたアーティストを否定はしませんけど、私はデビューから「傑作」を創り続けている人により感心します。

シッカリした自分を持ちながら変化している、正に「変わりゆく変わらぬもの」を体現しているアーティストだと思います。

そういう人には「最高傑作」はなく、「最新傑作」が有るのみと言えるでしょう。

逆に、今までに一定の評価を得ているアーティストの新作を「最高傑作」と呼ぶには相当な勇気と確信が要るような気がしてきました。

※ちょっと詭弁的文章になりました。軽々と「最高傑作」と言わない方がイイんじゃない?・・・程度の解釈でも結構です。

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コメント

読んでいて、トレシー・チャップマンのことを思い出しました。
初めて彼女のデビュー作<Fast Car>を聞いた時は、素晴らしい曲だと感動しましたが、その後、時たまラジオにかかる彼女の新曲を聴くたびに、最初の傑作を越えられないなあ、と思うことが多かったので。

オギてつ

投稿: ogitetsu | 2009年8月 8日 (土) 08時54分

トレイシー・チャップマンも名前聞かなくなったですね。そういう人結構いますよね。

投稿: k.m.joe | 2009年8月 8日 (土) 14時00分

1枚目から凄いというのに同意します。そして私の場合は、1枚目に思い入れてしまい、2枚目以降のその人の変化についていけず「1枚目のほうがよかった」と言ってしまうクチ。それも問題ですけど、しかし、本当の才能がある人は1枚目から輝いていますよね!

投稿: himehikage | 2009年8月13日 (木) 23時29分

そうなんでよすね。特に自分で音を創っている人は間違いないですね。

投稿: | 2009年8月15日 (土) 15時28分

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