【試聴記】ラトーヤ『レディ・ラブ』
デスティニーズ・チャイルドのオリジナル・メンバーで、2000年に脱退。アパレルブランドを成功させた後、06年にソロデビューしアルバムをヒットさせています。今回が久々の2作目という事になります。
私はこの人は初めて聴きます。と、思っていたら1stのジャケットを見たら試聴した記憶がありますね。感想を思い出せません。“キャラ”が強烈な人ではないですね。曲の中の楽器の一部のようなヴォーカルだと思います。決して悪い意味ではないです。本盤に関して言えば彼女自身の魅力の前に、各トラックの出来の良さが際立っていると思うのです。曲順の配列にも変化が有り、大体私はこの手の若い世代向けの音は敬遠するのですが、本アルバムは聴けました。
プロデューサー陣は私が知らない人ばかり。“ブラック・エルヴィス”だけどこかで聞いた記憶有り。ライターとしてニーヨとクリス・ブラウンの名が有りますが、彼らの曲云々より前に、アルバム全体の“音創り”の素晴らしさを強調すべきだと思います。見事な職人技。
ラトーヤの声自体は“青い”というか“堅い”というか、女性の色気的なものを余り感じません・・・てな事を考えながら聴いていたら、8曲目「アイ・ニード・ア・ユー」で溜め息やら囁き声やら聴こえてきました。しかし、これも、曲のアクセントとしては正解ですが、生々しさは感じないのです。他の曲でも、軽くエコーを掛けたりヴォコーダー仕立てにしたりと、声を“加工”する局面が有るんですが、加工する事で一段と生きる声とも言えそうです。
こういう書き方をすると否定的に読めるかも知れませんが、曲のタッチに合ったヴォーカライズが出来るというのも優れた能力だと思います。ヒップホップ系が好きな人は間違いなく気に入ります。私のようなオールドスクーラーは、チューインガムの味が落ちていくように、少しずつ飽きがくるんじゃないかなあとも思います。でも好いアルバムですよ。リュダクリスとミムズが男性ラッパーで参加。エステルが女性ラッパーとして参加。ショートだけど存在感あります。日本盤が先行発売でボートラ一曲です。
♪サイト
http://
♪動画になると結構引き込まれます。
http://www.youtube.com/watch?v=h3SwrCGqINM
♪クリス・ブラウン作
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