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幽霊と怪物

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↓後で見つけましたがコッチの方が説得力あります。
http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20090713bk06.htm

日本を始めアジア諸国に共通している概念の一つが“幽霊”だそうです。一方西洋諸国では、ホラー映画などで判る通り“幽霊”というよりは“怪物”ですよね。

日本の怪談とアメリカのホラーで比較してみると、怪談は幽霊そのものより怨念が怖かったりします。ホラーの場合は登場してくる怪物そのものの怖しさに直結している感じがします。また、ホラーのびっくり箱的驚かしに比べ、怪談はジワジワと恐怖感が募ります。

また、ホラーは「勧善懲悪」の文脈で展開される事が多く、怪物は悪の象徴です。怪談の場合は、幽霊は悲劇的で、姿は怖いけど同情の余地が有ったりします。

俗に、西洋は「覇道」で東洋は「王道」と言います。「覇道」は武力で国を治める事、「王道」は徳で国を治める事だそうです。強気の姿勢がホラーに転じ、優しい視線が怪談に繋がるのでしょうか・・・。

現代社会は必ずしも覇道・王道の二元論では規定できないと思います。また、日本でも怪談よりホラーに接する事が多くなった気がします。

若い世代の方だと、ホラーの恐怖感の方により親しまれているかも知れません。しかし私はやっぱり怪談の方が怖いですね。ホラーは夢物語的だけど、怪談話は実際の恐怖体験はなくても身近に感じてしまいます。舞台が日本というのとも違う気がします。

あなたはどうですか?ちょっと後ろに居る人にも聞いてみて下さい・・・。

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