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【試聴記】R・ケリー『アンタイトルド』

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どうやらR・ケリーは、また新しい地平に立ったようです。前作はヒップホップ、R&B~ロックっぽい曲まで、非常に多彩な展開を見せました。今回はヒップホップの基本態に戻った感じで、先ず黒いリズムを響かせる(というか轟かせる)事で、音世界を形作っていると思います。

『12プレイ』のエロ路線に戻ったと試聴コーナーに書いて有りましたが、あの頃は粘液質なエロでしたが、本盤は男らしく逞しいエロではないかと思います。勿論テンダーな感覚もありますが、それを圧するようにストリート感覚・ヒップホップ感覚に満ちていると思います。

しかも彼が凄いのは単に元に戻ったのではなく、冒頭に述べた通り新生面を見せているのです。リズムやビートについて上手く説明できません。全く新しいリズムという訳ではないでしょうが、ヴィヴィッドに耳に残ります。何故か解らないのですが、聴いていてアフリカの大地を感じました。別にポリリズミックでもないのですが、やはり黒さからの連想でしょうか。いずれにしても才人である事は間違いありません。私が最も気に入った黒人アーティストに捧げる言葉「変わりゆく変わらぬもの」を喜んで捧げます。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/3672741

http://www.youtube.com/watch?v=QKqH-8TH_rs

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