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2010年2月

ローリング・ストーンズの黒人音楽カバー@YouTube(3)

久し振りにやってみましょう。色々調べていると新しい発見もあります。先ず「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」。私の好きな曲の一つです。アーマ・トーマスがオリジナルではなく、ジャズ・トロンボニストのカイ・ワインディングが最初にリリースしています。

http://en.wikipedia.org/wiki/Time_Is_on_My_Side

ストーンズの前にこの二つを並べてみましょう。

♪アーマ・トーマス(64年・B面として取り上げた)

http://www.youtube.com/watch?v=gFj0RfZb6iM

♪カイ・ワインディング(63年)

http://www.youtube.com/watch?v=5uyY13H41oE

ジャズというより黒々としたゴスペル感覚に溢れ、アーマもその辺をうまく受け継いでいる感じがします。因みにオリジナルのバック・シンガーは、シシー・ヒューストン、ディオンヌ・ワーウィック、ディー・ディー・ワーウィックという叔母・姪・姉妹の強烈三本柱です。ゴスペルにならなきゃおかしい面子ですね。ああ、そうだった。ストーンズの話だった。ストーンズ版はどうしても軽いですよね。メロディーが光っているのでヒット性は十分あります。ストーンズも64年にカバー。という事はカイ・ワインディングを先に聴いたんでしょうかね。

Time

♪ストーンズ

http://www.youtube.com/watch?v=l2RZLp5kLyw

女性のカバーという連想からマーサ&ザ・ヴァンデラスの「ダンシン・イン・ザ・ストリート」。勿論ストーンズのカバーではなく、85年デヴィッド・ボウイーとミック・ジャガーの共演でリリースされたものですね。モータウン・サウンドのしなやかさ・軽快さに比べ85年という時代性からビートが重いですね。しかし、ミックの太い声には似合います。ボウイーのか細げな声がうまく絡んでます。ミックを表に出して正解でしょうね。個人的にはヴァンデラスとマーヴェレッツは好きなので、何度聴いてもワクワクしますね。ミック&ボウイーのカバーを最初に聴いた時は思わずにんまりしました。

Dan

♪ヴァンデラス

http://www.youtube.com/watch?v=CdvITn5cAVc

♪ミック・ジャガー&デヴィッド・ボウイー

http://www.youtube.com/watch?v=gaZCZnmdmbA

最後に<モータウン>繋がりでスモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズの「ゴーイン・トゥー・ア・ゴーゴー」。65年の作品です。ストーンズは81年アメリカ・ツアーのライブ盤『スティル・ライフ』(リリースは82年)でカバーしています。確かスタジオ録音は無かったと思いますが、もし間違ってたらご指摘下さい。これはストーンズの好カバー曲の一つだと思います。今回ご紹介した女性アーティストの2曲は正直言ってオリジナルより一歩下がっている印象ですが「ゴーイン・トゥー・ア・ゴーゴー」はストーンズのオリジナルのようなカバーセンスだと思います。飛ぶように軽快に歌うスモーキーに比べ、ストーンズのタイトでリフの効いたビートに乗る、ミックの圧力的ヴォーカルがかなりカッコイイです。同じ曲だけど別の曲というカバーの理想系がここにあります。

♪ミラクルズ

http://www.youtube.com/watch?v=sWt4Hz1KGcQ

Still

♪ストーンズ

http://www.youtube.com/watch?v=4V3u_eFNwEM

個人的にはこの企画非常に好きです。また頑張って書いてみようと思います。

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時間は前に進む

2月27日(土)曇りのち小雨。

●リニューアルした近所のスーパーへ。メロンパン一個69円に長蛇の列。ヨメさんのSOSで代わりに並ぶ。中々進まない。この気が急いている状態でもさすがは主婦。買った後レシートを見てレジの間違いを指摘した人が。レジ嬢打ち直す。それでまた時間が掛かる・・・さすがのノンビリ屋の私も少々参った。メロンパンが美味しかったのがせめてもの救い。

●昼過ぎてからシャープの展示会へ。娘用のテレビの偵察だったが目玉品が有ったので購入。タイミングだね。

●ブックオフで二冊購入。

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http://www.bk1.jp/product/3159022

●ヨメさん、入院を前にして考えがポジティブになっている感じ。開き直りに近い。お金も辛抱する方だったが、割とアッサリ買い物したりしている。微妙な心境の変化の底には不安が有るのかも知れないが、こちらとしては普通に接するしかない。状況が悪い訳ではないので、時が過ぎれば全ては落ち着くはず。

●本日の一曲

http://www.youtube.com/watch?v=i-ON2eKuzS0

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似て非(凡)なるもの

2月25日(木)曇りのち小雨。

●女子フィギュアの浅田真央選手とキム・ヨナ選手の演技は思っていたより凄かった。会場の盛り上がりも半端ではない。二人とも持てる力を存分に発揮出来た様子。オリンピックという大舞台ではそれが何よりだろう。お互いライバルにも恵まれて、今後の成長が楽しみだ。

●スーザン・ボイルのアルバムにストーンズの「ワイルド・ホーシズ」が入っているのは知ってたが、聴いた事が無かった。先日、本屋で流れていた。私が知ってる曲のカバーだなと直ぐに思ったものの、サビの部分まで聴かないとピンと来ない。やはりギャップが有った。ボイルおばちゃん(尊称)のは、北欧の緑の草原を白馬がゆったり走っているイメージ。ストーンズのは、身体の引き締まったサラブレッドが、丘の上で沈む夕陽を眺めているイメージ(相変わらずイイカゲン)。ミックの声は“泣き”が入り文章的だが、おばちゃんのは透明感が魅力で絵画的とも言えるかな?こういう聴き比べも面白い。通底した感覚は在るね。

●本日の読書・・・『へミングウェイ短編集』。

●本日の2曲

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ゾッとする話

2月24日(水)晴れ。暑いぐらい。

●今日は仕事もスムーズに行った。晴天も手伝い、気持ちの好い一日。

●幸福は他人と比べるものではない。自分の人生を不幸とか不運とか思わない事自体が、幸せな事だと思う。

●昨夜11時過ぎ、ダウンタウンの松っちゃんがメインのテレビ番組に出て来た話が面白かったので転載。語り手は最近よく見る手相芸人の人。テーマは「ゾッとする話」。合コンでの出会いはイヤだと言っていた女の子が、友達の説得で初合コン。ところがよく趣味の合う男の子がいて盛り上がる。帰りも送ってもらい、部屋に上がろうとしたりせず紳士的。男の子から携帯の番号を聞き、じゃあ私の番号はこれだから、と言って彼の番号に掛けた所で画面に「犯人?」の文字。彼女は凍り付く。実は、彼女は以前からストーカー行為を受けていた。変な電話も掛かってきており、何か有った時の為に相手の番号を「犯人?」として登録していたのだ・・・そりゃあ、話が合うはずだ。

●本日の読書・・・『へミングウェイ短編集』。

●本日の一曲

http://www.youtube.com/watch?v=m1GYa8r-i-I

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2月23日(火)晴れ。ポカポカ陽気。

●先週はトラブル続きだった。今日も初めて出くわすタイプのトラブル。どうも連日ピリッとしない。まあしかし、トラブルに対処するのも仕事の内だから、焦らず騒がず少しづつ、の精神で。

●梅の花が咲いている。その他にもちらほらと見かけるのだが、私は花の名前に疎いので、何が咲いているのか完全には分からない。でも、春が近付いているのを教えてくれているのは分かる。

●カーリングが面白い。ルールは把握出来ていない。あの緊張感と、ストーンが弾き出される時の爽快感だけを楽しんでいる感じ。あまりにナイスショットが続くと、一見自分にも出来そうな気になる。しかし会場を遠景で観るとかなりの距離が有る。おまけに、真っ直ぐストーンを投げている訳ではなく、上の取っ手を微妙に回し、ゆっくりとした回転を付けている。繊細な技術が必要だろう。投げ始めの集中した表情を見れば、その難しさは伝わってくる。女子選手に美人が多いとの話だが、あの真剣な顔付きも関係あると思う。日本が辛勝と惜敗の繰り返しなのも夢中で観てしまう一因だ。

●本日の読書・・・『ヘミングウェイ短編集』。

●本日の一曲

http://www.youtube.com/watch?v=RzrTQGuklBI

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【試聴記】ジャヒーム『アナザー・ラウンド』

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http://www.hmv.co.jp/product/detail/3730835

http://www.jaheimmusic.com/

オールドソウルファンが最も抵抗なく聴ける現代R&B歌手が、ジャヒームかも知れません。しかも懐古モードに停滞していない為、オールドソウルの延長線としての現代R&Bを愉しめる所が魅力です。新鮮味と耳に馴染んでいる感覚の両方を堪能出来るって感じ。しかも、オールド感覚にも一捻り有り。例えば(と、例として上げられるのかは微妙)3曲目「WHOA」では、サム・クック調の歌い回し「うぉううぉううぉう」が入るが真似に終わらず。4曲目「Till It Happens to You」では微かなスクラッチノイズがわざとらしくなく効果的です。1曲目とラストに配置された「Ain't Leavin Without You 」の、ギターのカッティングやベースのモコモコ音も、旧い感覚にも新しい感覚にも通じて興味深いです。

新しい感覚・旧い感覚を感じると述べましたが、実はそういった感覚を露骨にニオわせないアーティストこそクリエイティブだと思います。大衆音楽的黒人音楽では「クリエイティブ」な作品とは「斬新過ぎなくて古臭くないもの」だと思います。私がバカの一つ覚えで使っている「変わりゆく変わらぬもの」です。

「変わらぬもの」とは、私が中々纏め切れない「ブラックネス」です。人によって定義が違うと思うのですが、もしかしたら感じ方は一緒かも知れないなあと本盤を聴いて思いました。アップ曲では腰が揺れ、切ないバラード(歌声)には身悶え、厚く深いコーラスワークには鳥肌立つ・・・基準は違うでしょうが反応としては同じだと思います。ブルースでも現代R&Bでも一緒です。

腰揺れ・身悶え・鳥肌、これら全てを過不足なく味わえる本盤はかなりハイレベルな黒人音楽アルバムである事はブラック系のファンなら共通して納得できる所だと思います。

http://www.youtube.com/watch?v=ZprIM6yWq2g

http://www.youtube.com/watch?v=XfHOwo6xnl4&feature=fvst

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家田荘子著『聖地へ』

Pea
家田さんは恐い女のイメージが先行していて、メディアからバッシングを受ける事が多かった。実は少女時代から殻に籠り、母親にも突き放されたり過大な期待を一身に受けた為、通常のコミュニケーションが取れない女性だった。

ライター業を始めても突っ張っている一面が有った。また、霊に頼られる事も多かったので心身のバランスを崩す結果になった。

行(ぎょう)を通じ厳しい自然と向き合うことで本来持っていた人々への優しさを心に根付かせる事ができ、僧侶にまでなられた。

本書の中では繰り返しの部分も多々見られるが、それがそのまま筆者の心が逞しく透明に成り代わっていく過程に読み取れる。人生とは、成長とは・・・永遠の問いの、シンプルだが奥深い答えに出会える。「聖地」は自然にも存在するのだが、自分の心の中に在る事に気付く事も成長といえるのかも知れない。

http://www.gokutsuma.com/

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ディープ・コンパクト

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2月18日(木)曇り時々小雨。寒風。

●昨日の帰り道。いつもより歩こうと思い、30分以上頑張ったら脛の辺りが強張った。たまには良いだろう。歩いた事で空腹感もいつもより増したみたい。

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●タワーレコードでジャヒームの新譜を試聴。全部は聴けなかった。よりオールドソウル寄りの感触。纏まりそうだったら別稿に。ところで変な事に気が付く。試聴コーナーに並べられていたアルバム、R・ケリー、メアリー・J・ブライジ、オマリオン、ティンバランド、クリス・ブラウン、リアーナ、そしてジャヒームも、皆、墨色や黒、鈍い銀色などを基調にしたダークなトーンだなあと思ったのだ。もしかして、これが今のR&Bの空気感か、なんぞと勝手な事を言ってみる。しかし(何となくだが)、これがLPサイズだとぼうっとした感じになりそう。CDの狭い空間で生きる色調なのかも。

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●レコードコレクターは音楽そのものと付加価値を集める。しかし、付加価値に拘り過ぎると、大事なものが見えにくくなる。幹あってこその枝葉。

●本日の読書・・・家田荘子著『聖地へ』。

●本日の一曲

http://www.youtube.com/watch?v=6Pu-D8fNL10

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一歩一歩

2月16日(火)曇りのち晴れ。

●昨日今日と、仕事で思わぬパターンに会い、時間が掛かっている。件数が少なめだったので何とか遅くならずに済んでいる。対応を早くしようとする余り、ポイントに気付くのが遅かったりもした。やはりバタバタしている時こそよく考えながら、事を進めなければならない。

●本日の読書・・・家田荘子著『聖地へ』。家田さんは行(ぎょう)に取り組む事で心身共に充実していった。行は一度スケジュールを決めたら神様仏様との約束事なので、どんなに悪天候でも実施しなければならない。ある日の山行。登山道が小さな川にでもなったように激流に飲み込まれている。わずかに顔を見せている岩を足場に歩く。遅々として進まないが、先を急いで足を滑らせたら一巻の終わり。一歩一歩、怯えながらも冷静に進みながら、家田さんはこれこそ人生だと気付く。焦りや諦め、自棄の気持ちに振り舞わされず、歩みは鈍くても着実に前進する事で目標に辿り着くのだ。

●本日の一曲

http://www.youtube.com/watch?v=XVa1T9N62hQ

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大人と子供

2月15日(月)雨のち曇り。

●昨日、初めて行くスーパーへ。系列店は我が家の近くにも有るが私は行った事が無い。ヨメさん曰く「ここの商品陳列は感心する」。同一商品の高さや幅をピタリと合わせて並べてある。それだけでこのスーパーが信用出来るような気がする。商品も取りやすい。ただレジが丁寧過ぎるらしい。いつもここで買い物していれば気にならないのだろうけど。

●上のスーパーのように、客の事を考えている姿勢が見えて来ると気持ち良い。電話営業等も、こちらが断った場合丁寧に引き下がる所は印象が良い。しかし残念ながら大抵の電話営業は自分の言いたい事だけ一方的に言う。マニュアルから抜け切れないのだろう。ヨメさんは「何で断わるんですか?」と逆ギレに近い態度を取られた事も。自分が何をやっているかも理解出来てない。

●本日の読書・・・家田荘子著『聖地へ』。

●本日の一曲

http://www.youtube.com/watch?v=Yme_DnIfR6I

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声霊

2月11日(木)建国記念の日。強烈な雨。仕事休みで良かった。

●昨夜は会社関係の送別会。宴会も久しぶりだった。今日はぐったり目。

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●メアリー・J・ブライジの新作レビューを書いた所、ネット友達の方からコメントを頂いた。ブルース曲「カラー」を聴いて“生声”の素晴らしさが感じ取れたとの事。大いに頷いたが、考えてみると、オートチューン等のトレンド的音創りに身を置いても、生声使いの素晴らしさが有るから彼女はひと味違うのだと気付いた。これまではメアリーの現代感覚とオールド感覚の折衷具合に耳が向かう事が多かったかも知れない。改めてシンガーの部分に焦点を当ててみると、聴く者の心に思いが届く奥の深いシンガーだ。「言霊」ならぬ「声霊」みたいなものをメアリーは持っている。勿論彼女だけに備わっているものではないけれど。彼女の場合は、歌のテクニックに長けていないからこそ却って原初的なパワーを感じるようにも思う。得てして欠点がその人の味になったりする(欠点という訳でもないけど)。

●本日の一曲

http://www.youtube.com/watch?v=UKARlyqfa2Y

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信じる者が救われないなんて

2月9日(火)雨時々晴れ。雨はよく降った。

●数日前から鼻炎の薬を服み始めたおかげか、だいぶ楽になっている。

●ラジオ番組で左利きの偉人・有名人を上げていたが、別に右利きにも凄い人は沢山居るので、それだけで「左利き優位」とまでは言えないだろう。ただ、左利きの人は右手も使える事が多いのでそれはいつも感心する。ウチのヨメさんも左利きで、両手一度に使い鏡字が書けたりする。

●昔の映画の、マフィアの親分が床屋や歯医者で殺されるシーン。床屋と歯医者は流石に親分も気を許し、無防備なので狙われやすいという話。手術室もそうかも知れない。但しこれはマフィアではなく善良な市民。良性の腫瘍なのに癌と診断され、本人は医師を信頼して手術台に上ったのに殺されてしまった。マフィアは悪の掟で人を殺すが、この医師共は金儲けの為に貴い命を奪った。人が人を裏切るのは絵空事だけにして欲しい。

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100207k0000m040096...

●本日の読書・・・家田荘子著『聖地へ』。

●本日の一曲

http://www.youtube.com/watch?v=MNxW_XcBoa0

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ホテル・カリフォルニアとパブロフの犬

2月8日(月)曇り時々晴れ。4月上旬の気温だそう。

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●通勤の帰り道、パルコ前。ここ数週間マイケル・ジャクソンの曲が掛かっている。聴き慣れた曲ばかりだけど新鮮さを感じる。薄っぺらじゃないからだろう。

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●昨夜BS-TBSで放送された『ソング・トゥ・ソウル』。洋邦問わずメモリアルな曲を取り上げ裏話等を紹介している。昨日はイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」だった。後半のジョー・ウォルシュとドン・フェルダーによるギターの掛け合いが特に印象的。程良い緊張感とレイドバックのバランスは絶妙だった。曲の時間が長いので、昔はラジオ等ではギターの部分に入るとフェイドアウトする事が多かった。それが当たり前のような感じ。たまに「今日は最後までお掛けします」となるとビックリしたりして。昨日の番組でも途中から観たが、最初から最後まで掛けたのは最後に一回。あとは小出しに流していた。その細切れ加減も条件反射的に昔を思い出してしまった。

●本日の読書・・・家田荘子著『聖地へ』。

●本日の一曲(これは最後までか?)

http://www.youtube.com/watch?v=WLIMg6VztI8

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私のどこが好きなの?

2月7日(日)晴れ。明日から寒さも和らぐ予報。

●昨日は鶴屋デパート。「駅弁&うまい物」の会場はやはり混んでいた。どこかの奥さんが「一人で50個買った人が居た」と怒っていた。何を50個買ったのか知らないけど、凄まじい話。早々と会場を後にし私はタワーレコードへ。メアリー・J・ブライジの新譜を購入。

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●今日はショッピングセンターへ。本屋で『ミュージック・マガジン』の2月号を立ち読み。「これからの音楽生活」についての特集が面白く読めた。情報が少ない時代に一枚のレコードを買おうか買うまいかと悩んで買い、感動の一作だった時の達成感。レコードジャケットや英文ライナーでも舐めるように“吸収”していたあの頃。もしかしたら内容をすぐ聴けて1曲単位でもダウンロードで手に入る最近より幸せだったかと思う時もあるけど、それはあくまでリスナー一人一人の問題だろう。もっと深く音楽を知る事ができるのに、と傍からは思っても、「深く音楽を知る必要性を感じない」人も居るのだ。音楽のどこに魅力を感じるか、音楽の何が好きなのか、は正に千差万別。ただ一つ言える事は『ミュージック・マガジン』のような紙媒体で音楽を“考える”場は提供し続けてほしいし、情報取得の意味合いを超えて音楽ファンならこういう雑誌に触れてほしいとは思う。音楽に限らず物事を色んな角度で考えるというのはとても大事なことだと思う。

http://musicmagazine.jp/mm/index.html

●本日の読書・・・鷲田小彌太著『日本を創った思想家たち』。

●本日の一曲

http://www.youtube.com/watch?v=P7gMkiOPSeA

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メアリー・J・ブライジ『ストロンガー・ウィズ・イーチ・ティアー』

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随分前の話ですが、R・ケリーの試聴記で一点書き忘れていました。全体的に男らしく逞しいブラックネスを感じる旨書きましたが、オートチューンの取り入れ方にも激しい勢いを感じました。通常ヴォーカルを“補正”するような形で用いられる事が多いオートチューンを、主体となるヴォーカルのアクセントとして“活用”している印象でした。とてもカッコ好かったです。

実はメアリーの新作にも同じような印象を持ちました。彼女の場合、これまでの作品もトレンドな音を“吸収”し、メアリーらしさの一部として活用する姿勢が目立っていました。勿論どんなアーティストもオリジナリティーは持っていますが、彼女の場合はその個性が際立っており、その為に、人気のオートチューンを使ってもひと味違う感じを受けるのではないかと思います。

アルバムの序盤にオートチューン使いは目立ち、一挙に音世界に引き摺り込まれる感じです。

1stシングルの「アイ・アム」(6曲目)まで来るとお馴染みの曲調になり、浮き気味だった腰が落ち着きます。

ラップの使い方も相変わらず私好み。メアリーならではのサウンドに心地好く絡みます。

それにしても、今回驚いたのはラストの「カラー」。この1曲をR&Bファンに限らず是非ともゆっくり聴いて頂きたいと思います。話題の映画『プレシャス』にフィーチャーされているそうです。曲調はストレートなブルース。彼女がここまで濃いブルースを歌うのは記憶がありません。R&Bのバラードでも「入魂唱法」を駆使する彼女ですが、感情を絞り出すように歌う為には優れたバランス感覚が無ければ暑苦しくなって聴く者の心に届きません。ウザくなります。バランス感覚はリズム感に繋がると思います。メアリーが「クイーン・オブ・ヒップホップ・ソウル」と呼ばれているのは卓越したリズム感有ってのものだと思います(もちろんそれだけではない)。

ブルースというのは曲調がシンプルなだけに、力が入りすぎてもダメだし弱くても冴えないものになります。メアリーのリズム感、バランス感覚が「カラー」を傑出したブルース曲に仕上げています。この辺のヒップホップとブルース両方に通じる魅力をメアリーを通して感じてもらえたらと思うのです。彼女には豊かな声量はないですが、このバランス感覚がある限り、どんなジャンルでも感動させ得るシンガーで居続ける事ができると思います。

♪内容
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3707804

♪サイト
http://www.mjblige.com/

♪「ザ・ワン」
http://www.youtube.com/watch?v=mPGoO1GewtM

♪「アイ・アム」
http://www.youtube.com/watch?v=HOGmtnChKec

♪「アイ・ラブ・ユー(イエス・アイ・ドゥ)」このシンコペーションが堪りません
http://www.youtube.com/watch?v=Qd_2jisLfE8

♪「カラー」ラファエル・サディークのプロデュース
http://www.youtube.com/watch?v=U_77oYJRIBs

♪映画『プレシャス』のサイト
http://www.weareallprecious.com/

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素直になれたなら

2月4日(木)晴れ。寒い。

●鼻炎気味で、寒くなると鼻の調子が悪く、クシャミが出たりする。飴を舐めると少し楽。来週は暖かくなるそうで、具合も良くなるのでは?

●拝啓相撲協会殿。これ以上笑わせないで下さい。だんだん悲しくなってきます。

●本日の読書・・・家田荘子著『聖地へ』。センセーショナルなテーマを取り上げ話題を呼んだ人だけに、僧侶になったと聞くと極端な転身かと思うが、家田さんの中では自然な流れのようだ。もちろん、毎日を淡々と過ごして僧侶になったという話ではなく、深く自分自身と向き合う過程がそこには有る。幼い頃から霊が視えていた家田さん。親しかった霊を受け止め過ぎて心身に不調を来たす。行(ぎょう)に勤しむのを契機に、得度し在家出家(僧侶ではない)となる。昔、吉原の遊廓街に有った池の跡地に、関東大震災で命を落とした遊女たちや無縁仏の人たちのため神社が建てられている。家田さんがそこに足を踏み込むと多くの霊が現れる。但し皆大人しく、我先にではなく成仏を願っている。家田さんは毎月お経を上げ清掃などをしている。次第に霊の姿はもちろん、周囲に住む人たちの態度まで変わって行き、家田さん自身も霊の力に癒されることになる。文章では「供養している」ではなく「供養させていただいている」と表現されている。亡くなった人は「仏様」だからかも知れないが、何事も「させていただく」と言うと気持ちから変わるような気がする。本書とは関係ないが乱暴な言葉には「させていただく」は絶対付かない。「怒らせていただく」とか・・・。こういうのを言霊というのではないだろうか?ヤクザ社会や性風俗の女性たちをルポする事で人間の弱さや、素直さ、孤独を掬い取り表に出した家田さん。そうする事で彼女自身の人生観を構築(あるいは確認)していったのかも知れない。簡単に言えば対象に素直に向き合うこと。この姿勢は家田さんのアイデンティティーだろう。「供養させていただく」姿勢まで繋がっている。家田荘子という人物の半生は一本筋が通っている、従って僧侶になる選択は決して意外なものではないという事が解った。いや、解らせていただいた。

●本日の一曲

http://www.youtube.com/watch?v=JKCsZc37esU

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2010年1月の読書メーター

記録開始日:2004年01月24日
読んだ本の数:3冊(総数57冊)
読んだページ数:1228ページ(総数19919ページ)
読んでる本の数:1冊(末日現在)
積読本の数:7冊(総数24冊)
読みたい本の数:2冊(総数34冊)

▼読んだ本
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■最も危険な名作案内~あなたの成熟を問う34冊の嗜み~ (ワニブックスPLUS新書)
「恋愛」「家族」など語り尽くされたようなテーマを、各小説の一節を契機により深く掘り下げている。個人的には文章のリズムが合わないけど、内容は伝わる。
読了日:01月30日 著者:福田 和也
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/4757285

■陰謀の世界史 (文春文庫)
筆者の陰謀の定義は「全てにつながっている」と「今存在している」の二点との事。ケネディ暗殺、エイリアン、ヒットラー、一見繋がらないような物事が奇妙な糸で絡んでいる。どこまでが真実かは不明だが世の中裏で操っている人間達は確かに存在すると思う。歴史が浅く権力行使がしやすいアメリカがやはり鍵を握るらしい。
読了日:01月23日 著者:海野 弘
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/4655091

■流れる星は生きている (中公文庫)
戦争の悲惨さも伝わるが、自分や周囲の人間の観察力のせいか、人間の逞しさや卑劣さが容赦なく伝わってくる。
読了日:01月20日 著者:藤原 てい
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/4606859

▼読んでる本
■日本を創った思想家たち (PHP新書 596)
著者:鷲田 小彌太
http://book.akahoshitakuya.com/b/4569709036

▼積読本
■坂口安吾 (ちくま日本文学全集)
著者:坂口 安吾
http://book.akahoshitakuya.com/b/448010206X

Av0gep5ca7cini1ca29h409cah5oi12ca_2
■聖地へ (幻冬舎アウトロー文庫)
著者:家田 荘子
http://book.akahoshitakuya.com/b/4344414047

Asi09l3ca4z3j3oca3u54fcca1ssfdgca_2
■ソロモンの歌 (ハヤカワ・ノヴェルズ)
著者:トニ・モリスン,金田 真澄,Toni Morrison
http://book.akahoshitakuya.com/b/4152074140

■新版 禅とは何か (角川ソフィア文庫)
著者:鈴木 大拙
http://book.akahoshitakuya.com/b/4044076022

■日本の名著―近代の思想 (中公新書 1)
著者:
http://book.akahoshitakuya.com/b/4121000013

■常識力で書く小論文 (PHP新書)
著者:鷲田 小彌太
http://book.akahoshitakuya.com/b/4569616658

■最も危険な名作案内~あなたの成熟を問う34冊の嗜み~ (ワニブックスPLUS新書)
著者:福田 和也
http://book.akahoshitakuya.com/b/4847060091

▼読みたい本
■親鸞 (下)
著者:五木 寛之
http://book.akahoshitakuya.com/b/4062910012

■親鸞 (上)
著者:五木 寛之
http://book.akahoshitakuya.com/b/4062910004


▼読書メーター
http://book.akahoshitakuya.com/

http://book.akahoshitakuya.com/u/2741

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夢の世界

2月3日(水)晴れ。朝明けるのが徐々に早くなっている。

●某交差点の、短い横断歩道を渡り始めたら、右後方からレンジローヴァーのような大きい車が迫って来た。反射的にサササッと歩を進めたが、どう考えても交差点を左折するスピードではない。多分タイミング的に私の後ろを通れると確信しての行為だろうが、あのスピードでは他に注意が向けられないだろう。こういう奴が「何かぶつかったのは判ったけど人とは思わなかった」とか平気で言うんだろう。

●先日長めの夢を見た。部屋着で仕事に行こうとしており、これはイカンと戻ろうとした。警察官が居たので職務質問を受けると思いバッグを開いたら無視された。迷路のような住宅街を抜け、信号を渡ろうとした所でバッグを置き忘れたのに気付く。またややこしい住宅街を戻る。ヨメさんに黙って出て来たので捜しているだろう、連絡を先にした方が良いかなどと考えながらバッグを開いた場所に着く。スポーツバッグが沢山置いて有り、心の中で私のバッグは無いだろうと思いながら捜していると、ゴミ捨て場に放り投げてあった。取ろうとすると、脱いだ状態のズボンに変わり、そこで目が覚めた。大体「時間に間に合わずに焦る」というタイプの夢はよく見る。

●本日の読書・・・家田荘子著『聖地へ』。

●本日の一曲

http://www.youtube.com/watch?v=Nl998j64fio

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