ローリング・ストーンズの黒人音楽カバー@YouTube(3)
久し振りにやってみましょう。色々調べていると新しい発見もあります。先ず「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」。私の好きな曲の一つです。アーマ・トーマスがオリジナルではなく、ジャズ・トロンボニストのカイ・ワインディングが最初にリリースしています。
http://en.wikipedia.org/wiki/Time_Is_on_My_Side
ストーンズの前にこの二つを並べてみましょう。
♪アーマ・トーマス(64年・B面として取り上げた)
http://www.youtube.com/watch?v=gFj0RfZb6iM
♪カイ・ワインディング(63年)
http://www.youtube.com/watch?v=5uyY13H41oE
ジャズというより黒々としたゴスペル感覚に溢れ、アーマもその辺をうまく受け継いでいる感じがします。因みにオリジナルのバック・シンガーは、シシー・ヒューストン、ディオンヌ・ワーウィック、ディー・ディー・ワーウィックという叔母・姪・姉妹の強烈三本柱です。ゴスペルにならなきゃおかしい面子ですね。ああ、そうだった。ストーンズの話だった。ストーンズ版はどうしても軽いですよね。メロディーが光っているのでヒット性は十分あります。ストーンズも64年にカバー。という事はカイ・ワインディングを先に聴いたんでしょうかね。
♪ストーンズ
http://www.youtube.com/watch?v=l2RZLp5kLyw
女性のカバーという連想からマーサ&ザ・ヴァンデラスの「ダンシン・イン・ザ・ストリート」。勿論ストーンズのカバーではなく、85年デヴィッド・ボウイーとミック・ジャガーの共演でリリースされたものですね。モータウン・サウンドのしなやかさ・軽快さに比べ85年という時代性からビートが重いですね。しかし、ミックの太い声には似合います。ボウイーのか細げな声がうまく絡んでます。ミックを表に出して正解でしょうね。個人的にはヴァンデラスとマーヴェレッツは好きなので、何度聴いてもワクワクしますね。ミック&ボウイーのカバーを最初に聴いた時は思わずにんまりしました。
♪ヴァンデラス
http://www.youtube.com/watch?v=CdvITn5cAVc
♪ミック・ジャガー&デヴィッド・ボウイー
http://www.youtube.com/watch?v=gaZCZnmdmbA
最後に<モータウン>繋がりでスモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズの「ゴーイン・トゥー・ア・ゴーゴー」。65年の作品です。ストーンズは81年アメリカ・ツアーのライブ盤『スティル・ライフ』(リリースは82年)でカバーしています。確かスタジオ録音は無かったと思いますが、もし間違ってたらご指摘下さい。これはストーンズの好カバー曲の一つだと思います。今回ご紹介した女性アーティストの2曲は正直言ってオリジナルより一歩下がっている印象ですが「ゴーイン・トゥー・ア・ゴーゴー」はストーンズのオリジナルのようなカバーセンスだと思います。飛ぶように軽快に歌うスモーキーに比べ、ストーンズのタイトでリフの効いたビートに乗る、ミックの圧力的ヴォーカルがかなりカッコイイです。同じ曲だけど別の曲というカバーの理想系がここにあります。
♪ミラクルズ
http://www.youtube.com/watch?v=sWt4Hz1KGcQ
♪ストーンズ
http://www.youtube.com/watch?v=4V3u_eFNwEM
個人的にはこの企画非常に好きです。また頑張って書いてみようと思います。
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