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【試聴記】ジャヒーム『アナザー・ラウンド』

835

http://www.hmv.co.jp/product/detail/3730835

http://www.jaheimmusic.com/

オールドソウルファンが最も抵抗なく聴ける現代R&B歌手が、ジャヒームかも知れません。しかも懐古モードに停滞していない為、オールドソウルの延長線としての現代R&Bを愉しめる所が魅力です。新鮮味と耳に馴染んでいる感覚の両方を堪能出来るって感じ。しかも、オールド感覚にも一捻り有り。例えば(と、例として上げられるのかは微妙)3曲目「WHOA」では、サム・クック調の歌い回し「うぉううぉううぉう」が入るが真似に終わらず。4曲目「Till It Happens to You」では微かなスクラッチノイズがわざとらしくなく効果的です。1曲目とラストに配置された「Ain't Leavin Without You 」の、ギターのカッティングやベースのモコモコ音も、旧い感覚にも新しい感覚にも通じて興味深いです。

新しい感覚・旧い感覚を感じると述べましたが、実はそういった感覚を露骨にニオわせないアーティストこそクリエイティブだと思います。大衆音楽的黒人音楽では「クリエイティブ」な作品とは「斬新過ぎなくて古臭くないもの」だと思います。私がバカの一つ覚えで使っている「変わりゆく変わらぬもの」です。

「変わらぬもの」とは、私が中々纏め切れない「ブラックネス」です。人によって定義が違うと思うのですが、もしかしたら感じ方は一緒かも知れないなあと本盤を聴いて思いました。アップ曲では腰が揺れ、切ないバラード(歌声)には身悶え、厚く深いコーラスワークには鳥肌立つ・・・基準は違うでしょうが反応としては同じだと思います。ブルースでも現代R&Bでも一緒です。

腰揺れ・身悶え・鳥肌、これら全てを過不足なく味わえる本盤はかなりハイレベルな黒人音楽アルバムである事はブラック系のファンなら共通して納得できる所だと思います。

http://www.youtube.com/watch?v=ZprIM6yWq2g

http://www.youtube.com/watch?v=XfHOwo6xnl4&feature=fvst

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