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【追悼】ラッシャー木村・・・望まれて愛された人生

Kimura
プロレスラーは、アスリートである前にエンターテイナーである場合が多いと思います。試合というより興行といった方が似合います。60歳になっても、優れたエンターテイナーであればリングに上がれるのです。しかし、それも昭和の感覚で最近は違うのかも知れません。

先日亡くなったラッシャー木村も、紛れもなく昭和のレスラーです。時代的にも感覚的にも・・・。

彼自身は派手に目立つ事が嫌いな人らしく、黙々と試合(もしくは興行)をこなすタイプだったようです。国際プロレスという、有名団体から一歩下がった組織に所属していました。当初は二番手の位置に居たのですが、ある時からトップレスラーになります。それは彼の「目標」ではなく、成り行きに逆らえなかった結果のような気がします。

新日本プロレスというメジャー団体に乗り込んだ時、リング上で、スターレスラー猪木を前にして最初に言った言葉が「こんばんは」だったそうです。エンターテイナーにも成り切っていない発言ですが、逆にその言動が、注目されるキッカケになったようです。

ラッシャー木村と言えば「マイク・パフォーマンス」が有名です。試合終了後に相手に対して呼び掛けます。内容がレスリングとは関係ないものが多いのですが、興行の演し物としては成功しました。

木村選手としては、恐らく彼が思い描いていたレスラー像とはかけ離れていたかも知れません。しかし、希望はしていなくても、ファンが喜んでいるという事実は、彼に充実感をもたらしたと思います。周囲に造られた感のある「エンターテインメント・レスラー」、ラッシャー木村ですが、彼は敢えてその役割を期待通りに全うしたと思います。

自分の望みを叶えていく人生も意義が有りますが、他人の期待に応える人生も素晴らしいと思います。彼はマイク・パフォーマンスで名言を吐いたのではなく、彼の(そして同僚レスラー達の)人間性を曝け出したのだと思います。だからこそ、笑って終わりではなく、ファンの心に残る事が出来ているのだと思います。

http://www.youtube.com/watch?v=rgL5fU1Zr_4

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コメント

木村は自分では口下手だと思っていたそうですね。だから、マイクを渡されると、律儀にも挨拶から入ってしまった。
でも、彼のマイクパフォーマンスは、人を傷つけたりするものではなかったし、それなりの誠実さが有った様に思います。
良い方でした。オギ

投稿: ogitetsu | 2010年5月31日 (月) 22時18分

人間も「昭和」でしたね。

投稿: k.m.joe | 2010年6月 2日 (水) 18時44分

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