フィルタリング
●加藤徹著『漢文力』。彫刻家ロダンの話。ロダンの彫刻が余りに生々しいので、モデルから型を取って造ってるんじゃないかと騒ぐ者があった。ロダンは実際に人間から型を取って造って見せたが、出来上がったモノは全く人間らしくなかった。作品が、本物より本物らしいからこそ、彼の彫刻は高い芸術性を誇る。また、鑑賞する者の想いが乗っかって初めて作品は完成するし、乗っかりたくなるから凄い作品なのだ。
●そもそも芸術に限らず、人間が“心”で物事を見ている以上、人物や風景は見ている者の“フィルター”を通す。逆に、自分の事も他人の“フィルター”を通して見られている・・・ここの所の理解が意外と難しい。「本当は私はそんな人間じゃないんだ」とか「自分で自分の事が解らない」とか思い悩むのも確かに一理。でも、全ての事どもはフィルターを通すものと思えば、肩肘張らず生きていける気がする。もちろん“フィルター”を、決めつけの道具にしては話にならない。
●今度の参院選前に20歳となる娘にも投票券が来た。来る前に予告のハガキも。恥ずかしながら、私自身は初めて選挙をしたのはだいぶ後だった。せっかくの権利だから、最初は選挙の意義も分かりにくいだろうが最初から行使すべきだろう。それはともかく、お喋りな娘へのアドバイスは「投票所でペチャクチャ喋るなよ」。
♪Michael Jackson "Smile"
http://www.youtube.com/watch?v=nCpD72b-dfs
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