プレイリスト・・・ベイビーフェイスのベイビーソウル
それはともかく、最近の着物は「何でもあり」だそうで、帯を斜めに締めてたのにはビックリした。しかしそれは決して「和装」の範疇を超えてはおらず、正に「変わりゆく変わらぬもの」という感じ。但し着る側が日本らしさを失いつつあるので、動作が加わると違和感を感じるのは確かだ。
娘とヨメさんが美容室にいる間近所の中古屋で一枚。ベイビーフェイスの2007年作『プレイリスト』。それまでのR&B作品とは違い、白人シンガーソングライター(以下SSW)系のカバー曲を中心とした一枚だ。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2608447
ベイビーフェイスの足跡をずっと追い掛けている訳ではないが、ちょっと纏めると・・・ライター、プロデューサーとして名を馳せた時期、自らのアルバムでアーティストとしてトレンドに乗った時期、やや低迷した時期、旬のプロデューサーと組んだ時期、2005年、私的には最高作と思う『グロウン&セクシー』・・・大雑把だが、そう狂いはないと思う。
美メロ系R&BとSSWの関連性は以前から指摘されているので、本盤のリリースもそうおかしい事ではない。『グロウン&セクシー』でベイビーフェイス流を“完成”させた後にSSWに一度立ち戻るというのも肯ける。
考えてみればベイビーフェイスは、色々な事にチャレンジしているようで実は一本筋が通っているんだろう。和服の着方を心得ている人は、見た目に変化した和服でも着こなせるのだ。
本アルバムに興味を持った理由の一つに、ジム・クロウチの「タイム・イン・ア・ボトル」を取り上げているというのがあった。面白いのは、この曲にしろ、ボブ・ディランにしろ、ブレッドにしろ、聴いてみるとオリジナルの薫りもして、ベイビーフェイスらしさも感じるのだ。いかに血肉化しているかの証かも。ボーナストラックとして含まれている、一番ラストのR&B曲(本文に貼り付けたリストには無し)を聴いてもSSWと溶け合う様子が感じられる。
繰り返すが、本格的R&Bの後にSSWアルバムを出したのは、ベイビーフェイスにとってはごく自然な繋がりだと思う。
赤ちゃんが無性に可愛いのは、赤ちゃんに「計算」が無いからだ。
♪"Time In A Bottle"
http://www.youtube.com/watch?v=76ejvBdl-Fg
♪"Knockin' on heaven's door"
http://www.youtube.com/watch?v=8n5oYEOAgTI
♪"Diary"
http://www.youtube.com/watch?v=cCTH39UBDJs
♪"Not Going Nowhere"(オリジナル)
http://www.youtube.com/watch?v=fyTPeh-Svu4
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