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チェス・ソウル・シスターズ

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過日、家族でデパートに行った時。ヨメさんが、コブクロの新しいシングルを買ってきてくれと言うので、一人でタワーレコードへ。

自分の物も買おうと思ったが、持ち合わせも余り無かったので、1000円という値段につられ、<チェス>の女性陣をまとめたコンピ盤を購入。曲名を一瞥して、超有名曲は「レスキュー・ミー」ぐらいかなと思いつつ、後日聴いてみた。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/1479302

全体を通して聴くと、ダンス曲を中心に集めた物だと判る。発行が<ユニバーサル・アイランド>と、イギリスなのも関係有るかも知れない。英国人の「ノーザン・ダンサー」好きは“定説”だ。

しかし、個人的妄想の域に入れば、ダンス曲よりジャンプ曲と呼んだ方がシックリくる。ブルース~リズム&ブルースの臭いがプンプンするのだ。年代的に見ても60年代初頭の物も含まれている。ブルース・レーベル<チェス>ならではの音創りという側面もあるだろう(イギリス人はブルースにも拘っている)。

従って<モータウン>系のノーザン感覚は霞み程度に表れるほどだ。もっとも<チェス>という時点で、その辺までは読めるだろうが・・・。或いは「ノーザン・ソウル」に対する私の認識が甘いかも知れないけど。

いずれにしても、ここに登場するシスター達の熱気にほだされるのは間違いない。ダンスを踊る前に気持ちが躍って仕方がない。

個人的にはミッティ・コリアやアーマ・トーマスが入るのならバラード物も欲しいのだが、ここは主旨を貫き通す姿勢を支持したい。編集した人物の顔が見えるような一枚だ。

取り上げられたシンガーを私なりに分類してみる。ド迫力系として、ココ・テイラー、ミッティ・コリア、シュガー・パイ・デサント(1曲なのが残念!)。ココはブルース、ミッティはゴスペルという下地が透けて見える(聴こえる)。

圧倒的なパワーより、しなやかなパンチ力を感じるのがエッタ・ジェイムス。魂あるテクニシャンだ。ジャッキー・ロス、ローラ・リーはハスキーな声が味を出している。この2人も選曲次第では目立ちそうだが、アルバムの並びからすると正解なのかも。的確にツボを刺激してくるのはアーマ・トーマス(派手さがないので判りにくいが、彼女の乗りは抜群)。ソフトもしくはモダンな印象が、フォンテラ・バスとマリーナ・ショウ。十分黒いが微かに漂うポップ感覚。「レスキュー・ミー」を聴いてたら、マドンナの「ライク・ア・ヴァージン」を思い出したりした。

全体的に、聴けば聴くほど味が出てくる「スルメ・アルバム」かも知れない。その辺の判断は難しい。チェス・サウンドに馴れ親しんでいる人はソコソコ愉しめます。あくまでソコソコね。

※CDのタイトルは『ソウル・シスターズ』です。

♪Etta James "Seven Day Fool"
http://www.youtube.com/watch?v=VprX1dMNVC4

♪Mitty Collier "Git Out"
http://www.youtube.com/watch?v=QOSjlJseIsI

♪Koko Taylor "Don't Mess With The Messer"
http://www.youtube.com/watch?v=yLcjD0_DFmc

♪Fontella Bass "Rescue Me"
http://www.youtube.com/watch?v=QXSocE_M1G4

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コメント

ソウル・シスターなんて、ずばりの題ですね。ホームパーティなんかで流すような選曲なんでしょうね。
アーマ・トーマスはあの<Time is on my side>を歌っていた人ですよね。
こんど、コチラのアマゾンでもこのCDを探してみようっと。

おぎてつ

投稿: ogitetsu | 2010年12月11日 (土) 11時36分

コメントありがとうございます。ホームパーティーという発想が無いので「あ、なるほど」と思っちゃいました。アーマはそのアーマですが、ここでは少し味わいが違います。

投稿: k.m.joe | 2010年12月11日 (土) 19時53分

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