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メモリアル・デイ

●スーちゃんの告別式で、スーちゃんが生前残していた「お別れの言葉」。喋るのも苦しそうな状態の中で、震災の被災者の方々を思ったり、ファンやランちゃん・ミキちゃんへの感謝の気持ちを述べたりと、その健気さと人間らしい力強さに涙が滲んでくる。彼女も又、亡くなるまで生き抜いた人だ。いや、亡くなってからも生き続ける人だろう。

●私にとって5月5日は「子供の日」というだけではない。昨年人身事故を起こした日だ。長いようで短かった。一年経てば交通違反の点数が戻るのは嬉しいし、節目にはなると思う。しかし、安全運転については、ここで一段落みたいな事はないだろう。個人的で不名誉なメモリアル・デイだが大切にしたい日だ。
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●パティ・ラベル『アイム・イン・ラブ・アゲイン』<フィラデルフィア・インターナショナル>(83)

http://www.hmv.co.jp/product/detail/3804143

音楽に限らず「苦手だけど気になる人」はいる。「苦手だから気になる」のかも。私の場合、プリンスとかがそれだ。彼は特異的存在だから同意される方もいらっしゃると思う。しかし、王道を歩んでいるのに苦手という人もたまに。パティがそれに当たる。何だか全てにおいて“ヴォリュームがデカ過ぎる”感があるのだ。しかし、このアルバムの彼女は割りとすんなり溶け込める。ファンキーな曲もあるが根幹を成すのはメロウ・ムードだ。そこには、シャウト頼みの歌唱ではなく、静かに歌い上げるパティがいる。ジャズ風味の2曲目とかは、ちょっと気合の入ったビリー・ホリデイみたいで興味深い。メロウとは何かを知りたければこのアルバムを聴けば解る。アーヴァン・サウンドよりもウェット感があるのよね。心が静かに濡れてゆき、後半の打ち込みサウンドも温かい気持ちで聴ける。80年代初頭はリアルなソウル・ミュージックはトレンドから脱落し始めている。その哀しささえも加わると思うのは考えすぎか?私が持っているのは、最近展開された紙ジャケ・リイシュー・シリーズの物。このシリーズ、中々考えさせられる。

♪"If Only You Knew"
http://www.youtube.com/watch?v=cHg-Zkwndqg

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