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2011年5月

運動会の爆竹

●朝6時に爆竹の音。近所の中学校が運動会だ。そういえば昔運動会の「場所取り」に行った帰り、朝早かったのでもう一眠りしようと思ってたら、オウム真理教の麻原が逮捕されて、連行されてる車を空から撮影しているのを延々と観てしまったという、どうでも良いような記憶が甦る。日常の中に非日常が入り込んだような感覚だった。子供や親戚でも参加してなければ学校の運動会も観る事は無くなったが、節目節目に鳴らされる爆竹の音は、妙に懐かしい。関係者に知らせる為の爆竹なのはもちろんだが、それ以外の効果ももたらしている気がする。

●昨日ブックオフを2件、本日ショッピングセンターの本屋をウロウロしたが収穫はなし。興味のある本はポツポツあるが、今一つ手が出なかった。高山文彦さんが中上健次の生涯を書いている『エレクトラ』とか面白そう。

http://book.asahi.com/review/TKY200801150251.html

656
●タミー・テレル『エッセンシャル・コレクション』

http://www.hmv.co.jp/product/detail/990656

タミー・テレルを語る時、マーヴィン・ゲイとのデュエット曲「エイント・ノウ・マウンテン・ハイ・イナフ」があまりに素晴らし過ぎて、ソロ作にスポットが当たる事は殆どない。確かに本盤の収録曲に「エイント」ほど光るものはない。しかし、彼女のキュートさと誠実さが歌い口に出ており、早逝した悲劇と考え合わせて、妙に心に引っ掛かる。音楽を聴くというよりタミー・テレルその人を感じ取れるのだ。モータウン・サウンドなのだが、その決定的なものさえ超えているような気がする。<モータウン>がどういうレーベルなのか、マーヴィン&タミーのデュエットの魅力(柔らかな競い合い)及びタミーの人生について知識がないと、本盤の持ち味は中々伝わりにくいだろう。

♪"Come On And See Me"
http://www.youtube.com/watch?v=T-u683ewd1Q

♪"I Gotta find a way "
http://www.youtube.com/watch?v=G5dy0hXR5I4

♪MARVIN GAYE & TAMMI TERRELL"Ain't no Mountain High Enough"
http://www.youtube.com/watch?v=Xz-UvQYAmbg

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夏よ来い

●初ゴーヤをチャンプルで食す。それにしても何故、年を取るとああいった“苦味”が好きになってくるのだろうか?暮らしに追われる日々の中では、派手な刺激より、微妙な刺激が何だか落ち着くが、そんなところから派生しているような気もする。また、苦味、渋み、軽み、侘び等は心に染み入る類いの刺激ともいえそう・・・正確には「刺激」という言葉は似合わないけど。

●先日スイカも食べたし、そろそろ夏向きのメニューが登場し始めるか。冷やし中華、素麺、我が家では納豆うどん(当然冷やし)もよく食卓に上る。枝豆や冷奴も旨さを増すね。

●今週も、朝早くから夜遅くまでよく働いた。しかし先週に比べると、日付が変わる前に帰宅できる日が多かった。腰の痛みや脚のだるさも少しは楽になってきた。さてさて、あと一週間、土日で鋭気を養い、頑張りましょう。

♪Mary J. Blige "No More Drama"
http://www.youtube.com/watch?v=em328ua_Lo8

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時の流れと流れの底と

●あまりドラマを観ない私が最近楽しみにしているのは『仁JIN』。現代に生きる脳外科医が、運命的な(謎めいた)タイムスリップをし江戸時代へ。町医者として活躍する。自分が“大きな力”によって動かされているのは感じているもののどうにも出来ない。坂本龍馬ら歴史上の人物と関わって行くが、歴史を変えそうな局面になるとトラブルが起きたりする。タイムスリップ物の鉄則だし妙味だ。次回が気になる終わり方も好きだ。

http://www.tbs.co.jp/jin-final/

●母親から聞いたちょっとショックな話。私は3人目の子供だが、懐妊した時、父がもう子供はいらないと言ったらしい。母親は私を捨てに行こう(堕胎の事らしい)と思ったらしいが、母方の祖母の反対で、どうにか私を産む決心をつけたらしい。まあしかし、そういう事を考えてもどうしようもない。実際にこうして生きているのだから。「運命」って言葉はとかく重く捉えられがちだか、本来は、現実を直視しながら尚かつ深みを求めるものだと思う。人生は言うならば時の流れに過ぎないだろう。ボーッとしてたらただ流されるだけだ。その流れを見つめ、流れの底に思いを至らせる事が必要だと思う。

368
●ウィリー・ミッチェル『Memphis Rhythm & Blues Sound Of』

http://www.hmv.co.jp/product/detail/3931368

ピンポイントにハマるのは、ジャンプ・ミュージックファンだろう。痛快なサウンドに、あれこれ解釈は要らない。心地好く身を委ねるだけだ。

ドン・ブライアントも参加しているコーラス・グループ(フォー・キングス)もフィーチャーされているが、彼が居るからどうのこうのというレベルではない。やはりこちらも、そのドゥーワップスピリット溢れるコーラスワークが最大の魅力だ。

クールで、汗臭くて、楽しくて、自然と身体が動き、心も温まる、テクニック的にもレベルが高い、文化遺産級の演奏だ。

♪Willie Mitchell & The Four Kings "Walking At Your Will"
http://www.youtube.com/watch?v=9WezOhptBvk

※彼らの演奏ではないが、ジャンプ・ミュージックがどういう感じか知って頂くために、アルバムに入っている曲で他のアーティストのものを・・・。

♪"Rag Mop"
http://www.youtube.com/watch?v=TyANRiqzfio

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気になる才女

029
●クリセット・ミッシェル『Let Freedom Reign』<デフ・ジャム>(2010)

http://www.hmv.co.jp/product/detail/3941029

ここ暫く旧いサウンドに漬かる事が多かったので、けっこう前に買った本アルバムも、最近になって集中して聴いた。

内容的には素晴らしい。一曲一曲の出来が良く、ヒップホップスタイルの取り込み方も、一定の成果を上げている。

だが何かシックリ来ない。実を言うと、レコード棚で最初に見つけた時から感じていた。音は一切聴いてない段階だ。ジャケットに見るクリセットは、ミンストレル・ショウの芸人や、サーカス団員を思わせる、どぎつい化粧。たくさんの風船を携えた裏ジャケットの風情から曲名の字体まで、一つのイメージに統一されている感じがした。ストーリー性の高いアルム?・・・それはそれで悪くはないのだが、そのせいで小さく纏まっている感じがするのだ。前作の方が伸び伸びしていた感じがする。歌い方も囁く感じが多く、エリカ・バドゥ並みの“魔女声”を聴かせるような局面もある。

そういえば、前作のレビューを書いていた。読み返してみると、「枠内唱法」などという言葉を使い、伸び伸びとした歌声みたいな評価はしていない。それと比べても「枠内」を越えていないと感じる本作である。但し、彼女は今後も残っていく人だろうから、今後の音楽史の中で何枚かリリースした後に、本盤の評価が確立する気がする。

http://hajibura-se.cocolog-nifty.com/blog/chrisette_miche...

出来が悪い訳ではない。何というか、彼女の実力から言って「こんなもんじゃないだろう」という感じなのだ。クリセット・ミッシェルを一枚買うとしたらどれ?と問われれば2作目を推す。但し、その前に、3枚とも買った方が良いよ、と勧めます。

♪"Number One"
http://www.youtube.com/watch?v=3vkqcRQA5WE

♪"So Cool"
http://www.youtube.com/watch?v=NgfFArQKkZQ

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簡単なようで難しい

●来週から、ほぼ5月一杯、仕事のメンバーが一人休むので忙しくなる。いつもより早く出勤し、いつも通りに終わるとは限らない。応援要員も当てにならない。気合いを入れて頑張ろう!

●ユッケの食中毒問題。監督官庁、焼き肉店、卸売り業者、消費者と、色々な角度から考えるべき問題だろう。だが、絶対に外せないポイントは、「亡くなった方が居る」という事だ。もっと厳密に言うと、亡くなった人の気持ちに立つ事だ。人生を突然断ち切られた悔しさを、どれだけ汲み取れるか、意識の問題だ。深くお詫びをする、十分な補償をする、今後同様な事案が発生しないよう対策を立てる。それら、表に現れる事柄の背景に深い思いがあるかどうかだ。だが簡単なようで難しい。そして重要だ。

♪RUTH BROWN "Mama He Treats Your Daughter Mean"
http://www.youtube.com/watch?v=HnmbJruEkKw

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伝わるチカラ

●結構GW外出した。昨日は飲みに行く。今日はヨメ実家と住宅展示場。某コンビニのGW限定ソフトクリーム100円も二度体験。中々充実しております。しかし、車の運転し過ぎで肩凝り・首凝りが取れませぬ。

●妻娘とも、ジャニーズの嵐ファン。車の中でDVD鑑賞の為、私も自然と聴き覚えてしまう。大体がジャニーズの曲は快適なのが多いので聴きやすい。嵐はラップが入ったりするので、黒っぽい感じさえ時に抱く。特に宮藤官九郎のドラマ『木更津キャッツアイ』のエンディングテーマ曲はドラマを観ていた頃から好きではあった。まあ、流行り物だから深みまでは求めませんが・・・。

●九州新幹線が開通する前に、車両にカメラを積んで走りますから、皆さん線路脇から思い思いの格好でアピールして下さい、CMにしますという呼びかけがあった。ところが大震災後に開通日が訪れた為、撮影されたCMは自粛された。最近TVで流れ始めている。何でもユーチューブで流されたものが評判を呼んだらしい。結局、明るさに勇気付けられるという事らしい。ネットの効用素晴らしい。

http://www.youtube.com/watch?v=UNbJzCFgjnU

http://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A023297.html

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普遍性

●徳岡孝夫著『完本 紳士と淑女 1980‐2009』(文春新書)読書中。私は存じ上げなかったが、雑誌『諸君!』の名コラム。およそジャーナリストに必要なのはバランス感覚だと私は思う。一般人ももちろんだけど。しかし、極端な意見に傾かず、間中を取るだけでは意見にならない。それは八方美人。良識に基づく普遍性をモノサシにする事ではないだろうか?良識ぶるヤツは世の中に無数にいるので、本物・偽物も見分けなければならない。通常だったら慎重になったり後ろ向きになったりしがちだが、徳岡さんの筆は正に一刀両断だ。特に弱い者イジメは絶対に許さない。尚かつ、というかそれだからこそ情緒的だ。クールに対象物を裁くというのとも違う。しかし、沸騰し過ぎず、共感を抱ける。中村とうようさんの「とうようズ・トーク」の論調に近い。

●夫婦喧嘩(あるいは男女の痴話喧嘩)の場合、男は逃げる傾向、女は迫る傾向にあるらしい。対策としては、男はとにかく女の話を聞いてやる(同意しなくても良い)。女は男の人格を否定しない(あなたっていつもそうなんだから!)。難しいけど経験的に納得。

♪The Rolling Stones "All Down the Line (Remastered)"
http://www.youtube.com/watch?v=Ua7R2GdcG_s

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2011年4月の読書メーター

読んだ本の数:1冊
読んだページ数:212ページ
読んでた本の数:1冊
積読本の数:2冊
読みたい本の数:1冊

▼マイページ
http://book.akahoshitakuya.com/u/2741

▼読んだ本
Iy
■人間通 (新潮選書)
嫉妬や羨望、欲得といった、人間の醜い部分を一度認めなさいよと。変に人間らしさを美化せずごまかすよりは直言的で納得できる。心の襞に引っ掛かる論調だが、あとは読んだ者の実行力だ。セルフ・コントロールとセルフ・プロデュースだね。
読了日:04月10日 著者:谷沢 永一
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/10668753

▼読んでた本
■ヘーゲル・大人のなりかた (NHKブックス)
著者:西 研
http://book.akahoshitakuya.com/b/4140017252

▼積読本
O
■ポケットアンソロジー 生の深みを覗く (岩波文庫)
著者:
http://book.akahoshitakuya.com/b/4003500237

■ウェブ×ソーシャル×アメリカ <全球時代>の構想力 (講談社現代新書)
著者:池田 純一
http://book.akahoshitakuya.com/b/4062880938

▼読みたい本
On
■女と男 ~最新科学が解き明かす「性」の謎~ (角川文庫)
著者:NHKスペシャル取材班
http://book.akahoshitakuya.com/b/4043944071


▼読書メーター
http://book.akahoshitakuya.com/

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