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さよなら、タワーレコード

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●タワーレコード熊本店が、8月21日に閉店する。個人的には、今後はネット購入中心の買い物になるだろう。レコード店が他に無い訳ではないが、タワーほどの充実度は望めない。試聴コーナーも、話題のアーティスト等を手っ取り早く“体験”するには役に立った。雑誌の立ち読みもやり易かった。徐々に、自分の好みの音盤が少なくなっていったのは事実。不満な部分も多々有ったが、メガストアの宿命ではある。先日買い物に行ったら、商品棚にスキ間が随分目立っている感じ。選んでいてCDがパタンと倒れるのは哀しい。

●タワーレコードの旧店舗の事も思い出した。以前は2フロアあり、客の数も多かった気がする。試聴コーナーが“タワー型”のように円筒状になっていて5、6面にジャンル別に分かれていた。自分の好きなジャンル以外も気楽に試せる状態。狙った場所に人がいた時など、他の場所で様子を窺っていた。試聴コーナーにたかる人の数も多かった気がする。

●今の店舗より昔の店舗が良かったという訳ではないが、CDの購入者自体がやはり多かったのだと思う。最近は、タワーレコードに限らずレコード屋自体がシンドイのかも知れない。ネット購入は確かに便利だ。興味のあるアーティストはサイトやユーチューブで事前に聴けるので失敗も少ない。それでも、レコード屋をブラブラするのは楽しい。買い物とは、必要な物を便利な方法で買う行為とも言い切れない。いわゆる「ウィンドウ・ショッピング」の楽しさに近い感覚が、私にとってのレコード屋通いだ。“空気感”を楽しんでいるのだろう。アナログレコードの独特のニオイは味わえなくなったが、レコード屋はやはり好きだ。タワーほどのメガストアが今後熊本に来るとも思えないし、大げさかも知れないが、音楽文化の落日を感じる。

♪Willie Hutch "I Choose You"
http://www.youtube.com/watch?v=tMMXfbR_bxk

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