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2011年8月

緩急の妙

●『スタジオジブリ・レイアウト展』へ。アニメにおける「レイアウト画」というのは以前からあったそうだが、システムとして確立したのが宮崎駿さんだそう(『アルプスの少女ハイジ』から)。アニメの元となる画なのだが、単なるデッサンに終わらず、それだけで味がある。売店にレイアウト画とアニメになった画を並べて売っていたけど、比べるとレイアウト画の方が芸術的だ。アニメはやはり動いてナンボだろう。各キャラクターや群集ひとりひとりといった「人間」の表情だけでなく、風にそよぐ木々とか草むらとか建造物とかにも表情を感じる。描写ではなく表現になっている。画家である。アニメになった時、観る人を引き付けるのはこの基礎部分に魂が込もっているからだと納得。『ポニョ』のレイアウト画でクラゲの数やウィンカーの点滅のタイミングを指定したりするのも「表現」の一つだ。クリエイティブの極み。「世界」を創造するって気が遠くなる話だけど、宮崎駿(とスタッフ)はそれを実現している。

http://www.ntv.co.jp/layout/

●年齢のせいか、声が以前よりかすれてきたように思う。そんな自分の声を聞いていると、父親に似てきた気がする。歳を重ねるごとに共通点が増えてくる。

●私の中の梅干しブームをヨメさんが慮ってか、「紀州南高梅」のくずれ梅を通販で買ってくれた。塩気が強い気もするが、ご飯の中に埋もれると、ほど良く美味くなるのかも。
Mzi_srybjumk_170x17075
●ボビー・ブランド『ロングビーチ1983』<チャーリー>

http://itunes.apple.com/jp/album/long-beach-1983/id157360502

今は無きタワーレコード熊本店の最後の収穫の一つ。リトル・ミルトンとかこの人とかは、ライブはどれも間違いない感じ。本盤も十分楽しめる。一曲の中でも、グーッと集中する部分、ブレイクする部分、朗々と歌う部分のメリハリが抜群。「連続うがいシャウト」も飛び出すラッシュぶりもあれば、ハートウォームな声に浸る時も。盟友ウェイン・ベネットも痒い所に手が届く弾きっぷり。買って損はないアルバム。残念なのは、フェイドアウトが乱暴な曲があるところかな?

♪"That's The Way Love Is"
http://www.youtube.com/watch?v=P5mFapKWF54

♪"Today I Started Loving You Again"
http://www.youtube.com/watch?v=TD5ZT-8rMb4

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伝説から現実へ・・・ロバート・ジョンソン『センテニアル・コレクション』

137
『レコード・コレクターズ』の9月号では、ロバート・ジョンソンが特集されていた。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/3946137

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少し前にリリースされた『センテニアル・コレクション』がテキスト。未発表テイクが有るのも話題だろうが、全体の音創りもリニューアルされ、伝説のブルースマンが再び甦った体のようだ。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/4033293

かつて話題を呼んだ<CBSソニー>の『コンプリート』でも、耳元に酒臭い息を吹きかけられたような生々しさを感じたものだ。今回はそれをも上回る様子。私は未聴なので、購入予定に入れて置かなければならない。

特集記事も購買意欲に火を点けた感じだ。各曲の解説やカバー・ヴァージョンの紹介もさることながら、2つの「音楽論」が興味深かった。ロバート・ジョンソンをある程度聴いている人なら、なんとなく把握は出来ていたが、改めてきちんと纏められると頭の整理に役立つし、コラムとしても面白かった。

琵琶演奏家でもある後藤幸浩さんは、弦楽器奏者としてのロバジョンのテクニック(ヴォーカル面も含む)をつぶさに解説されると共に、サン・ハウスの豪放さやロニー・ジョンソンの繊細さを受け継ぎ、次代のシティ・ブルースに繋がるモダンさを強調。彼自身が過去と未来のクロスロードだったと喝破されている。

後藤さんが「時間」を軸に取り上げたとしたら、もう一人の鈴木カツさんは「空間」に重きを置いている感じ。黒人文化と白人文化の共有財産“コモン・ストック”の視点から、カントリー・ソングや白人文化との絡みを丹念に追う。漠然と聴いていては思い至らないポイントだ。

2つの音楽論に、佐野ひろしさんのバイオグラフィーを基にした序文を加えると、伝説の靄は振り払われ、「人間ロバート・ジョンソン」が見えてくる。

蛇足を承知で、私のロバジョン観。他の戦前ブルースマンに比べ、彼は聴きやすいブルースマンだと思う。卓越したテクニックが魅力的な面もあるだろうが、それも含めて、とても“演劇的”なミュージシャンだと思う。わざとらしいという意味ではなく、表現力が豊かで個性的なのだ。ビビットな面もある。サン・ハウスの押しの強さは逞しさを感じるが、ロバジョンはエキセントリックだ。血のニオイを感じる瞬間もある。一方、切ない弱々しさを披露する面もある。全体的に、どうもチンピラっぽさが抜け切れない。それでいながら見事なギターを聴かせる所が、カッコイイのだ。正にカリスマ(あまり使いたくない言葉だけど)。

『センテニアル・コレクション』は、伝説を現実化した一つの試みかも知れない。しかし、問題点が無い訳ではない。最近色んな所で話を聞くが、36年~37年に録音されたオリジナルは、スピードを速めて録音されているらしい。もし、“正常”に修正されるなら、また違ったロバート・ジョンソンが、我々の下に立ち現れるという事になる。

やれやれ、彼の伝説は未来永劫に続くのだろうか・・・まさか、それも含めて悪魔と取り引きしたのでは!

♪"Preachin' Blues (Up Jumped The Devil) [Centennial Edition] "
http://www.youtube.com/watch?v=LRACqORUuvc

♪"Cross Road Blues [Centennial Edition]"
http://www.youtube.com/watch?v=P-zmIZ2V9R4

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【追悼】中村とうようさん

黒人音楽から世界の民俗音楽、ひいてはポピュラー音楽全般の評論家、中村とうようさんが亡くなられた。つつしんでご冥福をお祈りします。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110721/crm110721180...

私は黒人音楽のファンなので、その流れでのとうようさんが身近に感じている。私がロックから黒人音楽に興味を移し始めた頃、とうようさんが編集されていた『レコード・コレクターズ』が産声を上げた。既に『ミュージック・マガジン』は発行されていたが、自分の興味に近い『コレクターズ』の誕生はタイミングが良かった。ルイ・ジョーダンを始めとするジャンプ・ブルースやジャイヴ・ミュージックが丁寧に紹介されていた事で、ブルースからソウルに向かう前に、ジャンプ系やリズム&ブルースに暫くハマる事になった。

レコードも、その筋のものでとうようさんが編集されたものは信頼できたし、知識を増やせた。ジャイヴ・ボンバーズなどはとうようさんから教わった大好きなアーティストだ。とうようさんは、ちょうどその頃から「世界の大衆音楽」を紹介されるようになり、最初は私も興味を持ったものの、次第に離れていった。しかし、黒人音楽を「世界の大衆音楽」の一つとして考えるようになった。

とうようさんが編集された『黒人音楽の歴史』というアルバムがある。1曲目がデューク・エリントンの「南京豆売り」である。なぜ、このラテン風味の強い曲から始められたのか?このアルバムは単に歴史を時系列で追うものではなく、とうようさんが考える「黒人音楽」の特徴をピックアップしたものだったのだろう。その一つ、「黒人音楽の混血性」をまず訴えられたのかな、とも思っている。少なくとも私はこのアルバムでそれを教わり、常に頭の隅に置いている。

人間、何事も詳しくなっていくと、重箱の隅をつつくようになる。とうようさんは隅をつつきながらも重箱全体を示した方だと思う。重箱も考察の範囲によって、色々変わってくるが、もっとも大きな重箱は「ポピュラー音楽」という事になるのだと思う。その、もっと民俗性が強調されたものが「大衆音楽」かなとも思うし、同じ意味合いで考えても良いのかなとも思う。

もう一つ重要なことは、とうようさんの文章力だ。『ミュージック・マガジン』では社会問題にまで言及されている「とうようズトーク」という名コラムがあるが、これが非常に解りやすい。自分のスタンスを崩されないのも、理解を促進する一因だ。音楽の考え方にしろ、社会全般の事にしろ、全て、とうようさんの言う事に賛同する訳ではないが、とうようさんの考えというのはよく伝わった。文芸評論家などと比べたらマイナーなジャンルだけに、社会的に名前が売れてはいないだろうが、大した「評論家」「文筆家」だと思っている。

今考えてみると、とうようさんに教わった一番大事な事は、他の意見に惑わされず、自分のスタンスに合ったものを拾い上げ追究していく「姿勢」だったと思う。

どうも、ありがとうございました。

♪Jive Bombers "Bad Boy"
http://www.youtube.com/watch?v=dhcVx5Txk3Y

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ラ・ラ・ミーンズ・アイ・ラブ・ソウル

●毎度の事ながらとんでもないドライバー。ノートパソコンを膝に置いて運転していた。画面は開いたまま。カーブを曲がる時、車線ギリギリに!もう何でも有りなんだな。

●同僚の入院が長引きそうなので、一時職種を変更し、以前のように朝早くから夕方までの勤務になるかも知れない。
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●リロイ・ジョーンズ『ブルース・ピープル』を熱中して読んでいる。知識量と読解力が追いつかず、サクサクとは読めないが、今まで得ていた黒人音楽の知識のアウトラインが明確化されてゆく感触。何らかの方法で内容を纏めておきたい。それにしても、私はやっぱり書物も、黒人音楽(引いては音楽全般)に関連したものが好きなんだとつくづく思う。購入を保留していた本もボチボチと揃えていこうかな。
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●ザ・デルフォニックス『フォーエバー・ニュー』<ヴォルト>(99)

http://www.hmv.co.jp/product/detail/391005

発売当時話題を読んでいたのが記憶に残っている。このアルバム自体もだが、<ヴォルト>という懐かしいレーベル名の復活もだ。<ファンタジー>が買い取り、拠点もメンフィスではなく西海岸なのだが、オールドソウルファンの恋心をくすぐるのに十分だった。それでも<アトランティック>系列の物は除かれていたそうで、07年に<コンコード>が「完全復活」させるまでは中途半端な状況だったといえる。本盤の他、ドラマティックスやL・J・レイノルズ盤も出ており、タワーレコード熊本店の半額ワゴンに3枚とも有り、購入した。まだ聴き込みは足りないが、ひと通り聴いた感じでは、デルフォニックスの物が一番気に入った。

デルフォニックスといえば、ソウルを知らない人でも頭の片隅に残っているような超有名曲「ラ・ラ・ミーンズ・アイ・ラブ・ユー」が何はなくとも思い出される。これを基準に本盤を鑑賞すると、インパクトは確かに弱いが、素直に各曲に耳を傾けていけば、ウィリアム・ハートのドリーミーなハイ・テナー~ファルセットボイスを中心に心奪われる。

彼ら自身が、過去の栄光にすがるような姿勢はなく、かといって新機軸を打ち出してもおらず、この時点でのデルフォニックスを自然体で表現している結果だろう。無理をせず名前にも逃げず、正しい生き方だと思う。

♪"she's the kinda girl"
http://www.youtube.com/watch?v=41cSJaJZyZA

♪"when you're gone"
http://www.youtube.com/watch?v=9SKPOUKKfB0

♪"LA LA MEANS I LOVE YOU"
http://www.youtube.com/watch?v=375vwVZ7uAs

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タワーレコード熊本店で、たぶん最後のお買い物

●閉店は来週日曜だが、本日タワーへ。半額ワゴンもあったので6枚購入(収穫内容は後日改めて)。クーポンを貰える日だったのだが、向こうも察してくれてレジを2回に分けて本日の買い物で使えるようにしてくれた。会員ポイントの3000点も使ったので、お得だった。まあ、それにしてもやっぱり寂しいな。さて、これからはアマゾンと長い付き合いになるか?

●同僚が一人入院する事になったので、違う職種の応援をしたり、いつもと違う一週間だった。早く帰れたりもしたが、妙に気ぜわしかった。また来週どうなります事やら・・・。

●ある朝の通勤時、信号待ちで後ろを見やると若葉マーク。下を向き、携帯を操作中の様子。少し前進したり止まったりを繰り返している。非常に危なっかしい。交差点を過ぎ暫く走り、再び止まっていると、ギリギリの所まで近寄ってから急ブレーキで停止する。徐々に速度を落とす事が出来ないらしい。自分の運転が周囲にどう影響を及ぼすかを全く考えていない。ウィンカーを出さずに車線変更したり、停止車両すれすれにショートカットしてくる車両等と一緒だ。何でこんなに行き当たりばったりなドライバーが多くなったのだろうか?
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●ミュージック・ソウルチャイルド『マジックインザミュージック』<ワーナー>(11)

http://www.hmv.co.jp/product/detail/4011285

1曲当たり1分だけ聴ける試聴機がある。中々1分では良さが伝わりにくい曲もあれば、一遍に気に入る曲もある。

ミュージック・ソウルチャイルドは元々好きなアーティストなので、期待して試聴したという経緯があるものの、次から次へと流れてくる曲が次から次へと気に入ってしまった。本盤の収録曲は、魅力を伝えるのに1分間で十分だったのだ。

ソウルチャイルドは、メジャー・レーベルに移ってからの物のみ持っている。各々内容が良いが、ある程度の聴き込みを必要とした(ひとえに私のオールド好みが原因だろう)。

ところが本盤は、やたらとキャッチーなのだ。基本的な彼のスタイルは変わらないのだが、今まで以上にとっ付きやすい印象だ。もちろん深みもあるので聴き飽きるおそれもないと思われる。

現代R&Bの男性アーティストでは、ジャヒームが一等好きだったが、ミュージック・ソウルチャイルドも同等のファンになった。何にしろ、お気に入りのアーティストが増えるのは嬉しい事だ。

このアルバムについては、曲毎の魅力を述べるより、トータル的な圧倒感、躍動感を強調したい。SSW系、ネオ・ソウル風味、リズム&ブルースサウンドのラファエル・サディーク的解釈を思わせるもの、スティーヴィー・ワンダーの進化形・・・表現はできるのだが、いずれもズバリ言い当てていない感じもする。それだけ彼のオリジナリティーの度合いが強いのだと思う。

日本盤のボーナストラック2曲も出来が良いので、是非とも日本盤を。ライナーは林剛さんが書いておられ、オールドソウルファンにも解りやすい内容なので、こちらも一読の価値あり。

♪"Say I Do"
http://www.youtube.com/watch?v=zt_rJ_GREKM

♪"Waiting Still"
http://www.youtube.com/watch?v=7Cu0eagkKFQ

♪"Clumsy Love"
http://www.youtube.com/watch?v=lmWnvNV-k7Q

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セルフ暑中見舞いとなったアマゾンの収穫(4)

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●スタン・モズレー『アイム・カミン・バック』<CDS>(09)

http://diskunion.net/black/ct/detail/58C090328701

いくら私が物事を変わった方向から考えるのが好きだといっても、本アルバムを紹介するのに女性コーラス(ひとりの女性の複数の声?)の話から始めても良いものだろうか?

格別パワーが有ったり、キュートだったりする訳ではないが、大人の女性の余裕が生み出す可愛いらしさみたいなものを感じる。

そんな女性コーラスが、スタンの塩辛声に絡んだり、的確にフォローしたりするさまは、本盤の骨格の一部を成していると思うのだ。

今回アマゾンで買った4枚中3枚は、『ブルース&ソウルレコーズ』誌の名物コーナー「なんてったってインディソウル」で紹介されていたもの。そこで幾度となく名前が上がっているのがカール・マーシャル。自身もアーティストだが、プロデューサー仕事の方がより評価されている感じだ。

本盤もカールのプロデュース。これ一枚だけで判断するのは軽率だが、スタン・モズレーの魅力を生かす為のサウンド作りは確かに成されており、くだんの、潤いある女性コーラスも正鵠を得ていると思うのだ。

そんな音楽環境の中、スタンは、時に愉しげに、時に美しく、時に渋みを湛え、思う存分実力を発揮している感じだ。

ボビー・ウォーマックの「ザッツ・ザ・ウェイ・アイ・フィール・アバウト・チャ」にインスピレーションを受けたと明記してある曲は、包容力と切なさが滲み出ている。スタンの声はボビーよりは「ささくれだった」感じで、ブルージーだ。

かと思うと、カーティス・メイフィールドの「ソー・イン・ラブ」では絶妙なファルセットを聴かせる。カーティスは朴訥とした歌い口だが、スタンのは正統ファルセットで、スウィートネスに満ち溢れている。

アップテンポの曲での、例の女性コーラスとのやり取りも聴きどころ。気分が自然にウキウキとなる。

ラストの曲には女性コーラスがフィーチャーされていない。ゴスペル調なのだが、ひとり淡々と歌うスタンの、人間性まで見えてくるような歌唱に、思わず引き付けられる。

今回一緒に購入したカール・シムズ『ヘル・オン・マイ・ハンズ』の方が完成度としては高いかも知れない。しかし、本盤もまた十分に魅力的なのだ。音楽は「レベル」で決まるものではなく「タイプ」で決まるもの。カール・マーシャルの手腕は、そこに発揮されているのかも知れない。

♪"Lockdown"
http://www.youtube.com/watch?v=bfU_nrjovJs

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微妙な違い

●ノンアルコールビールというのを初めて飲んだ。正確には、昔飲んだ事があるけど、最近のはよく研究されていて、本来のビールと変わらない味わいだというので興味があった。飲んでみると確かにビールといえる。私は、柿の種で飲んだけど、ビールとの微妙な違いは2本目を飲もうという気にならない所かな。酔わない事が「もう一杯」という気にさせない。昼間からバーベキューとかした時には便利だろうけどね。
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●昨日、中古屋でテンプテーションズの95年作『フォー・ラヴァーズ・オンリー』を購入。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/23431

メルヴィン・フランクリンが亡くなって直ぐのアルバム。設立メンバーがオーティス・ウィリアムズ一人になってしまった事も意味する。アルバム自体はジャズ系にも近付いた「ラブ・ソング」を並べたもの。個人的にはメリハリが欲しい気もするが、絶品コーラスは健在。テンプスは中心ヴォーカリストを替えながらも(本作はアリ・オリ・ウッドソン)、質の高い作品を創り続けているが、それでもデヴィッド・ラフィン+エディ・ケンドリックスのディープさ、アーシーさに懐かしさを憶えてしまう自分も確かにいる。デニス・エドワーズ、L・J・レイノルズ、アリ・オリ・・・いずれも妙にソロアルバムの方が好きだったりする。ましてや、既に実績のあるG・C・キャメロンが登場するに至っては・・・。

しかし、私がこれからもテンプスを気にし続けるのも間違いない。不満ではないのだ。愛おしい気持ちに嘘はない。

♪"What a Diff'rence a Day Makes"
http://www.youtube.com/watch?v=Q3TrMfanX4w

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セルフ暑中見舞いとなったアマゾンの収穫(3)

●我が家の近くに「ニトリ」が開店したので、先日行ってみた。保冷出来る弁当入れが安かったので購入。外で仕事の時に助かる。保冷剤のゴツイ奴を入れているので、まず安心。オカズはもちろん箸までよく冷えている。更に、ご飯に梅干しを入れているが、これが何とも美味しい。夏の疲れが取れるよう。新鮮弁当と梅干し、最近のマイブームと言いたくなるほど、気に入っている。

101
●レイシー『ソウルフル』<アドヴァンテイジ>(11)

http://www.hmv.co.jp/product/detail/4081101

声にクセがあったり、パワーに溢れているというより、瞬発力としなやかさが魅力的な女性。さまざまな曲を歌いこなすが、ゴスペル調のものが一番似合う気がする。その他ではジーン・カーン「ビッグ・スタッフ」調のものが2曲ほど。乗りの良さを知らしめる。現代R&B~ネオ・ソウル調のものもソツなくこなしている。

ただ、一曲目の男声ラップが主になっている曲はどうも今一つ。後ろでレイシーが高音シャウトも含め色んなヴォーカル・スタイルを聴かせてくれてはいるが・・・まあ、ストレッチ運動とでも捉えましょうか?

聴けば聴くほど魅力が判ってくるタイプ。

♪"Can't Say No"
http://www.youtube.com/watch?v=1rC9LdIJAJA

♪"Don't You Hate It"
http://www.youtube.com/watch?v=g3GWnfE7tvE

♪"Walk in My Shoes"
http://www.youtube.com/watch?v=-spdiL8vl7s

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2011年7月の音楽メーター

聴いた音楽の枚数:10枚
聴いた時間:115分
020
■Pee Wee Get My Gun
聴いた日:07月24日 アーティスト:T-Model Ford
http://ongakumeter.com/m/B000001ZV2
285
■ミュージックインザマジック
聴いた日:07月18日 アーティスト:ミュージック・ソウルチャイルド
http://ongakumeter.com/m/B004Q84YRC

■1st Lady of Soul
聴いた日:07月17日 アーティスト:Trudy Lynn
http://ongakumeter.com/m/B000000MZR

608
■Live 92-93
聴いた日:07月17日 アーティスト:Albert Collins
http://ongakumeter.com/m/B000000W9T

■THE SPIRIT OF PHILADELPHIA VOL.3
聴いた日:07月16日 アーティスト:Various Artists
http://ongakumeter.com/m/B004MT9E8E

■Pieces of Me
聴いた日:07月16日 アーティスト:Ledisi
http://ongakumeter.com/m/B004UJBP38
■Live at the Summit Club
聴いた日:07月16日 アーティスト:Johnnie Taylor
http://ongakumeter.com/m/B000KX0HZA

965
■I'm Comin' Back
聴いた日:07月16日 アーティスト:Stan Mosley
http://ongakumeter.com/m/B001Y7SJ4M

632
■Hell on My Hands
聴いた日:07月16日 アーティスト:Carl Sims
http://ongakumeter.com/m/B004FQTH68

101
■Soulful
聴いた日:07月14日 アーティスト:Lacee
http://ongakumeter.com/m/B004Z7HZ1Q


▼わたしの音楽メーター
http://ongakumeter.com/u/3231?invite_id=3231

▼音楽メーター
http://ongakumeter.com/

♪T-Model Ford "I'm Insane"
http://www.youtube.com/watch?v=K3V2GWlcUg4

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2011年7月の読書メーター

読んだ本の数:2冊
読んだページ数:837ページ
読んでた本の数:2冊
積読本の数:5冊
読みたい本の数:1冊

▼マイページ
http://book.akahoshitakuya.com/u/2741

▼読んだ本
■ヘーゲル・大人のなりかた (NHKブックス)
ヘーゲルの著作をテキストに、人間として生きていく上で必要なものについて述べられている。結局、著者の生きてきた歩みと、ヘーゲル他哲学者によって得られた「教訓」について書かれた「あとがき」が心に残る。こちらを中心に纏められていたら、哲学に興味のない読者も入りやすかったような気もする。
読了日:07月30日 著者:西 研
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/12514368

U
■打ちのめされるようなすごい本 (文春文庫)
同時通訳、作家、エッセイスト、書評家・・・さまざまな顔を持つ米原さんの基底は一つ。この本は書評家としての全仕事。徹底した正義感と優しさを持った人物。鋭い批判はあるが偏見など皆無。癌で早世されているが、癌に関する書物を実体験を元に評価されているのは哀しい。ユーモアと大人の下ネタの展開も見事。他の作品も読んでみよう。
読了日:07月28日 著者:米原 万里
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/12514223

▼読んでた本
■ウェブ×ソーシャル×アメリカ <全球時代>の構想力 (講談社現代新書)
著者:池田 純一
http://book.akahoshitakuya.com/b/4062880938
03371262
■ブルース・ピープル-白いアメリカ、黒い音楽 (平凡社ライブラリー)
著者:リロイ・ジョーンズ(アミリ・バラカ)
http://book.akahoshitakuya.com/b/4582767257

▼積読本
■魔女の1ダース―正義と常識に冷や水を浴びせる13章 (新潮文庫)
著者:米原 万里
http://book.akahoshitakuya.com/b/4101465223

■冷い夏、熱い夏 (新潮文庫)
著者:吉村 昭
http://book.akahoshitakuya.com/b/4101117276

Bb
■心は孤独な数学者 (新潮文庫)
著者:藤原 正彦
http://book.akahoshitakuya.com/b/4101248060

Ta
■正しく生きるとはどういうことか (新潮文庫)
著者:池田 清彦
http://book.akahoshitakuya.com/b/4101035237

■伝統との対決 岡本太郎の宇宙 3 (全5巻) (ちくま学芸文庫)
著者:岡本 太郎
http://book.akahoshitakuya.com/b/4480093737

▼読みたい本
■「終戦日記」を読む (朝日文庫)
著者:野坂 昭如
http://book.akahoshitakuya.com/b/4022616768


▼読書メーター
http://book.akahoshitakuya.com/

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