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2012年1月

謎のカードゲーム

●これで2回目だと思うが、夢の中で奇妙なカードゲームをしていた。カードと言っても、ペラペラの紙に鉛筆書き?で数字や意味不明の図形が描かれている。パンなどを入れる籠の中に入っており、誰かが一枚取ると点数が書いてある。そこに問題が書いてあったか「天の声」がしてきたか不明だが問題に答えると点数がもらえる。他人が引こうとする時に「待った!」みたいな声を掛けると優先して答えられるが、点数がマイナスの場合もある。誰か女性が引いた時2枚繋がっていたので、「あれはアリなの?」と、隣にいたブラマヨの小杉に聞いたら「ええんとちゃいまっか」。不審を抱いたが、ブラマヨ吉田が「おい、収録やで」と小杉を連れて行ったのでうやむやになった所で目が覚めた。

●昔、7並べの変形で8並べというのをやっていた。もし、数字を2つ基点に出来たら・・・と考えてみた。某コンビニにあやかり7・11並べ。AKBにあやかり4・8並べとかどうだろう。小さい子供は楽に遊べるだろうなあ。話変わって、AKBから連想したけど52人アイドルを集めて、トランプのカード各々のキャラを付随させたらどうだろうか。ダイヤのクイーンはちょっと冷たそうな美女タイプとか。でも52人分設定するのはちょっと難しいな・・・突然ですが、ここで問題です。このTPG52(トランプガールズね)の中でたった一人姿を見せない娘がいます。さて、その絵柄と数字は?答えは、この日記の最下段に書いておきます。

●ババ抜きの「ババ」にジョーカーを使わず、任意の一枚を最初に抜いて、どれがババか判らないようにするのもやってた。でも、盛り上がりに欠ける気もする。また、10人ぐらいでババ抜きをやると面白そうだが、一人当たり5枚程度なので、中々終わらずストレスは溜まり、終わっても達成感が薄い。いっそ2組のトランプを使って104枚でやりましょうか。さらに、ジョーカーも2枚使って、106枚。あ、そうだ。もし、ジョーカーとジョーカーが合えば、それまで処理されたカードをもう一度シャッフルして足して使うというのはどうだ。あらららら。もう、何が何だか判らなくなったー。

♪Otis Redding & Carla Thomas "Tramp"
http://www.youtube.com/watch?v=TKlCA0-Arks

※答え・・・♪ハートのエースが出てこな~い♪

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「ジャズ」の物語

Jazz


●相倉久人著『ジャズの歴史』<新潮新書>

ある音楽を、ジャズかそうでないかと考えた場合、その音楽に影響を与えたアーティストは誰か、その又ひとつ前は誰か・・・と戻って行って、創成期のニューオリンズのジャズに繋がれば、その音楽はジャズであるとの考えに基づき、歴史を丹念に辿りながらジャズについて語られた書である。

と書くと、しかつめらしい印象になるが、実はとても読みやすい本である。

これは「ジャズ」を主人公にした物語だ。

但し、「ジャズ」の成り立ちや歴史を語られてはいるものの、明確な定義を提示されている訳ではない。「ジャズ」こそがカテゴライズを嫌う面があるからだ。「カテゴライズを嫌う」というカテゴリーにいるのではないかとも思うが、生憎と「ジャズ」は音楽だ。基本的に自由なのだ。笑いながら、時には皮肉を込めて、人々の決め付けをすり抜けてゆく。

確かに「ジャズ」は不可思議な存在。「ジャズ」自身がジャズを嫌う場合もある。そもそも「ジャズ自身」という表現も霞みを掴むような不確定さ。

実は、だからこそ、「ジャズ」は「物語」として成り立つのだ。本書を読めば、ジャズの歴史や種類を識る事にはなるが、それよりも何よりも、語り手・相倉さんの凄い所は「ジャズ」の表情、「ジャズ」の想い、「ジャズ」の匂い等々を察知させて下さる所だ。相倉さんは「ジャズ」の魅力を知り尽くしている。相倉さんの筆に掛かれば、小説でもないのに「ジャズ」を主人公にした物語が結ばれるのだ。

と書くと、ジャズを巡るエッセイに近いもののように取られそうだが、基本的な用語やアーティスト、時代との関連性など、実に詳細かつ解りやすく説明されている。この「噛み砕く」姿勢が、物語にちかい風合いを出しているとのかも知れない。

♪John  Coltrane "My Favorite Things"
http://www.youtube.com/watch?v=0I6xkVRWzCY

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ダルビッシュ

●日本のプロ野球界から米大リーグへという動きは毎年のように話題を呼んでいる。今年の場合、ダルビッシュ選手への期待が日米双方で大きい。アメリカでの記者会見を観たが、落ち着き払った態度に感心した。速球を注目されているようだが、自分の持ち味は変化球であるとか、(英語で何か喋って下さいとの問いに)準備しておらず、きちんと喋れるまで一ヶ月は掛かるだろうなどと率直に答えていた。相手におもねらずに、不遜な印象も抱かせない、彼の人間性が見える会見だった。アメリカのマスコミにも好評だったようだ。

●阪急やオリックスで活躍した佐藤義則氏が日本ハムの投手コーチだった時、ダルビッシュに好影響を与えたという話を週刊誌で読んだ事がある。佐藤コーチが楽天に移った時、ダルビッシュは田中将大投手に佐藤コーチの話をしたとか。田中投手のピッチングのレベルが上がったのがそのせいかどうかまでは、私も球界事情に詳しくない。しかし、ダルビッシュの日本での存在感や記者会見での態度を考え合わせると、自分がどういう人間なのか、自分がより向上する為には何をすべきか、感じ取れる人物なのは間違いない。

♪本が出てました
http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1102996140

♪Gene Rice "No One Can Love You Like I Love You"
http://www.youtube.com/watch?v=QEC0TgWMq24

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ほどほどの便利さ

●娘は今春から大学4年。ぼちぼち就活にも取り組んでいる。企業にもよるが、エントリーシートというのを作成・提出しないと説明会にも参加できない場合があるとか。多くの会社にエントリーシートを出す所から就活が始まるらしい。このシートを取得するのに便利なのがスマホらしい。娘みたいに普通の携帯だと限界があるらしい。いよいよもって不利になるなら、買い替えも考えなければならない。それにしても、より便利になる為には出費が必要というのも悲しい。

●一番でなきゃダメなんですか、と言った人もいるけど、商品等を開発する立場に立てば、より便利さを追求するのは致し方ない所。遠慮して二番目を目指すなんて事はまずない。となれば使用者側が、商品の機能に乗っかるだけでなく、自分で利用法を考えたりする必要があるのかな。便利さがほどほどになるように自分で調整する姿勢がなければ、機械に支配された人類というSFが現実になるかもよ。

♪John Lee Hooker "I Feel So Good"
http://www.youtube.com/watch?v=9dggMtbEB6s

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今年を酉年にしてしまおう!

867
●ルーファス・トーマス『ドゥ・ザ・ファンキー・チキン』<スタックス/ファンタジー>(11)

http://www.hmv.co.jp/product/detail/4197867

70年発売のアルバムに、8曲をプラスした一枚。

付け加えた分はファンキーかつ正統ブルースがほとんど。勿論それらは抜群の出来である。しかし、曲のバリエーションという事であれば、オリジナルの側がツッコミ所満載だ。ジェイムス・ブラウン並みの、グリッティーでクールなファンク(①)。壊れたキャブ・キャロウェイを、ドープなサウンドが包み込む、奇妙だが聴き応えのある曲(③)。ドミノスがオリジナルだそうだが恥ずかしながら記憶なし。

ボビー・ウォーマックで有名な曲は、女性コーラスを上手く使い、アーリー・ソウル仕立て(④)。「ハウンド・ドッグ」のアンサー・ソング(カウンター・ソング?)(⑤)は曲調をトレースしているものの、別の曲として完成度が高い。ビッグママ・ソーントンの原曲に連続して聴くと似合いそう。そういう意味では「リンク・ソング」という表現が適切か。トラディショナル・ソングは2つのヴァージョンで(⑥⑦)。⑥はゴスペル仕立て、というか説教師と会衆のようなコール&レスポンス・・・。

明るく楽しい曲調とエンターテイナー振りから、「世界で最も年長のティーンエイジャー」と称されるが、それは彼の一部を言い当てているが全てではない。黒人音楽に対する深い理解と体現、伝統的なものと先進的なものをスムーズに組み合わせるアイディアマン。全ては「人を楽しませよう」という音楽家の原点から発している。

演奏陣も素晴らしい。ギターのカッティングの間、気持ち好く転がるベース、ドラムのフィルインの格好良さ、ホーンズの輝きとキレ・・・これで乗らない方がオカシイ!

<スタックス>の前身<サテライト>時代、傾きかけた会社を復興させたのがルーファス&カーラの親娘らしい。経営者のジム・スチュアートもそれをキッカケにソウル&ブルースに開眼したらしい。レーベルの音創りには多くの優れたミュージシャンが関わっているが、ルーファス・トーマスの持つダイナミズム、ディープ・ブルース感、ジャイヴ感は、ソウル・チルドレン、リトル・ミルトン、ステイプル・シンガーズ、と<スタックス>のスター達を思い浮かべると、共通した流れを感じる。彼がこのレーベルの礎石、いや70年代黒人音楽の礎石であるのは間違いない。

♪"Do the Funky Chicken"
http://www.youtube.com/watch?v=DwlGNNqGf_g

♪"Sixty Minute Man"
http://www.youtube.com/watch?v=zSZ49HPZUgg

♪"Bear Cat"
http://www.youtube.com/watch?v=riClDLrQ8JY

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決して押してはならない扉

●我が家のリビングと廊下の境にあるドア。ハンドル型のノブが付いてるけど、長い事壊れていて全体を押して開けていた。先日一念発起し、金物店でノブを買い取り付けた。ところが、ついつい今までの癖で家族全員、押して開けようとする。「あ、また」というのが今、我が家で最も発せられる言葉である。人間てホント馬鹿だわ。

●昔、東京・神田の古書店街を巡った時、あまりの数の多さに興奮しきりだった。現在、熊本市内で私の知っている限り「古書店」と呼べるのは一軒だけである。訪れると、常連のお客さんと、ご主人や奥さんがよく会話をしている。聞くともなく聞いていると、熊本の歴史や文化の話が多い。しかも堅苦しくなく世間話調。こういう会話は本を選ぶ邪魔には全くならない。古書店という空間にマッチしているからだろう。時代が変わっても同じ味わいで存在して欲しいお店である。

♪The Doors "Strange Days"
http://www.youtube.com/watch?v=FmPi8ePDmcg

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2011年12月の音楽メーター

12月の音楽メーター
聴いた音楽の枚数:12枚
聴いた時間:178分

ファンキー・チキン+8ファンキー・チキン+8
買いました。
大物ほど基本を大切にする。ジャイヴ感覚と漆黒ブルースの共存。
聴いた日:12月27日 アーティスト:ルーファス・トーマス
Love Has No RecessionLove Has No Recession
予約完了
このグルーヴ、この人たちのグルーヴが好きなのよ。
聴いた日:12月16日 アーティスト:Kindred the Family Soul
Tribute: One Man One VoiceTribute: One Man One Voice
タイロン・デイヴィスのカバーとか実に似合ってるよね。漂うブルース・フィーリングも魅力。
聴いた日:12月16日 アーティスト:Willie Clayton
Good WomanGood Woman
予約完了
ブルースを理解しているか、体現できるかの強みは、女性の方が明確に現れる感じ。
聴いた日:12月15日 アーティスト:Barbara Lynn
Woof Woof MeowWoof Woof Meow
予約完了
チープな雰囲気もディープにしてしまう。その活力が早逝の涙を呼び起こす。
聴いた日:12月15日 アーティスト:J Blackfoot
Get to ThisGet to This
予約完了
新しい音ではないけれど、新しい音である必要もない。これぞ、ハートウォーミングヴォーカル。
聴いた日:12月15日 アーティスト:L.J. Reynolds
アイ・オウ・イット・オール・トゥ・ザ・ワード [DVD付]アイ・オウ・イット・オール・トゥ・ザ・ワード [DVD付]
買いました。
キリストの教えを真摯に伝えようとする情熱が迫力となる。ソウル時代からゴスペル志向だったミッティの本来の居場所である事が音楽を通してよく解る。
聴いた日:12月06日 アーティスト:パスター・ミッティ・コリア
Where It All BeginsWhere It All Begins
少しざらついた声は、親父とデュエットすると合いそう。時代性もあるだろうが、内省的な親父と比べて女性らしい活力も感じる。というか、比べる必要もないね。
買いました。
聴いた日:12月04日 アーティスト:Lalah Hathaway
My Life II...the Journey Continues (Act 1)My Life II...the Journey Continues (Act 1)
初期の傑作『マイ・ライフ』の続編と銘打っているように、「クイーン・オブ・ヒップホップ・ソウル」と呼ばれていた頃の感覚。乗りだ、乗りだ、乗りが絶品!
聴いた日:12月03日 アーティスト:Mary J. Blige
For the sake of loveFor the sake of love
心地好いグルーヴが基本となり、エンドレスで聴ける感じ。ラストの「アイ・ウォント・ユー」はマーヴィン・ゲイへのオマージュ度が高く、他の曲に比べて熱い。アルバムの締めに相応しい。
聴いた日:12月02日 アーティスト:Tashan
BrainchildBrainchild
聴いた日:12月02日 アーティスト:Society of Soul
Still ClimbingStill Climbing
全く音楽的根拠はないが、彼女達のコーラスワークに「アフリカ」を感じる。広い草原のイメージ。ゴスペル的とも違う野性味みたいなものも。それでいて粗野じゃない。そのコーラスに磐石のヴォーカルが絡みつく。もう一枚も完璧。両方とも買わなきゃ損するアルバム。
聴いた日:12月01日 アーティスト:Brownstone

わたしの音楽メーター
音楽メーター

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2011年12月の読書メーター

12月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:643ページ
読んでた本の数:1冊
積読本の数:1冊

▼読んだ本
メタフィジカル・パンチ―形而上より愛をこめて (文春文庫)メタフィジカル・パンチ―形而上より愛をこめて (文春文庫)
池田さんは熱く燃える人だが、コアの部分は透明で、たなびく炎は温かい。
読了日:12月20日 著者:池田 晶子
集中講義 これが哲学!---いまを生き抜く思考のレッスン (河出文庫)集中講義 これが哲学!---いまを生き抜く思考のレッスン (河出文庫)
西さんの哲学姿勢から始まって、哲学史上の巨人達の思想内容へと進んでいるのでとても文章に乗れた。明晰な立ち位置の保持というのはつくづく重要。
読了日:12月03日 著者:西 研
▼読んでた本
メタフィジカル・パンチ―形而上より愛をこめて (文春文庫)メタフィジカル・パンチ―形而上より愛をこめて (文春文庫)
著者:池田 晶子
▼積読本
井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室 (新潮文庫)井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室 (新潮文庫)
著者:井上 ひさし

読書メーター

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年頭の念頭

遅まきながら新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお付き合いのほどお願いいたします。

●恥ずかしい話だが、正月は少し食べ過ぎた。胃もたれが激しく、とうとう3日に胃薬を買いに。そのおかげか、仕事始めの4日には、どうにか収まった。休み中に苦しい思い、回復したら、さあ仕事というのも悲しいが・・・。

●年が改まると、少なからず「今年はこういう年にしよう」と考えたりする。どうせ桜が咲く頃には忘れてしまうのだし、本当に、今の自分に必要だと思ったり、知りたいと強く思う事柄は、年頭でなくても意識には上ってくる・・・まあ、それでも「新年」は、気持ちの整理や区切りを付けるのに最適な時期ではあるから、一年の目標を立てるというのも、満更無駄ではないだろう。

●そこで、昨年終盤から気になっていた言葉を年頭に(そして念頭に)あぶり出してみた。「普遍性」。全てに共通するものだ。徹底的に考えると、これは中々難しい。「愛」や「平和」といった事柄も無数の解釈が有るだろう。その「無数の解釈」の向こうに「普遍性」は無いのか、そんな事を考えてみたいのだ。特に自分の好きな黒人音楽を題材に。歌にしろ、音にしろ、ジャンルを超えて共通する「感動」は有るはず。そもそも「ジャンル」は後付けされたもので、リスナーが自分の趣味に合うものかどうかを判断する目安でしかない。音楽の自由さはそんなものに束縛されない。それでは何故自分は黒人音楽に拘っているのか・・・普遍的感動の中に黒人音楽的感動が有るのか、或いは全部を否定して「感動」はあくまでフィーリングの問題で、普遍的論理は紡げないのか・・・これらの事を楽しく考えてみたい。達成すべき目標というより、単なる目先の変化かも知れないが、それは考えて見なけりゃ判らない。
Book_2
●『倍音~音・ことば・身体の文化誌』という本を見つけた。何故人は音楽を聴いて感動するのか、音楽から、音や声、人間の身体といった広い範囲で考察されている様子。正に今の私が読むべき本に思われたので、迷わず購入した。

http://www.shunjusha.co.jp/baion/index.html

♪Kindred the Family Soul featuring Snoop Dogg "you got love"
http://www.youtube.com/watch?v=-n9zAeX16j8

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