« 2012年1月 | トップページ | 2012年3月 »

2012年2月

せどり

●先日、ブックオフで単行本半額セールをやっていたので出向いてみた。実はその前日、別の店では雑誌の半額セール中。近くに用事があったので覗いていた。どちらの店舗でも、カゴに沢山本や雑誌を入れた人が、本のバーコードを読み取るような行動を取っていた。以前もこの手の人たちを見たなぁ、でも数が増えてるよなぁと心の中で思い、帰宅後調べてみた。

●「せどり」と称される人たちと判明。早い話が、転売する為に本を漁っていたのだ。転売する際の、相場価格が分かるサイトがあり、彼らはその場で値段を調べていたのだ。

http://sedori.gigaseller.com/

●お店では、彼らの方も気を遣っているのが判る。近くに人が来たら邪魔にならないようにし、体が触れたりするとすかさず謝っていた。それでもやっぱり違和感がある。周囲に迷惑を掛けなければ、どんな本の買い方をしようが個人の自由である。しかし、自分の興味に基づいて本を選ぶという行為ではない所に、気持ちが引っ掛かる。本屋は本を読みたい人の為に存在して欲しい。せどりが媒介して、最終的に読みたい人が読むという考え方もできるが、全部が全部捌ける訳でもないだろうし・・・私はどちらかといえば保守的なので、新しい動きに対して一歩引く向きがある。でも、この場合の違和感は、それとも違うような気がする。

♪Etta James "Got My Mojo Working"
http://www.youtube.com/watch?v=fNn-KqwRCiU

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ハカタバウンド

●九州新幹線に「ビックリつばめ2枚きっぷ」というのがある。期間限定で1500円分のお買い物券も付いている(場所が特定されているが)。先週ヨメさんがお友達と利用した。博多駅ビルの改装から初めてだ。買い物券が使えるビルにはタワレコや丸善書店もあったりで羨ましい限り。楽しく遊んで来たようだ。お土産は桜餡のひよこ他。

http://www.jrkyushu.co.jp/tabi/surprised_tsubame/index.jsp

http://www.hiyoko.co.jp/tuhan-f/shouhin/shohin_f11.html

●今度は娘が博多へ。今朝方夫婦揃って車で送った。のは良かったが、一緒に行く友達が、バスに乗り遅れ(正確にはバスが時間前に出ていて)間に合わないと。家を聞いたら近かったので、駅に着いていたけどUターン。車に乗せて、どうにか時間前に新幹線口に到着・・・しかし、よく考えてみると友達の家の付近を通過して駅に向かっている。それなら最初から乗せて行けば良かったものを、そういう知恵は回らないのかね。

♪憂歌団 "シカゴバウンド"
http://www.youtube.com/watch?v=z7hCwC6HfrQ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

永遠のミスター・ディープ

592
●J・ブラックフット『ウォフ・ウォフ・ミュウ』<Jea/Right Now >(09)

http://www.hmv.co.jp/product/detail/3623592

何とも不思議なタイトルは、犬の吠え声と猫の鳴き声の意らしい。それらをSEとしても使用し、内容もコミカルそうなタイトル曲は、しかし、ブラックフット節が炸裂すると、途端にディープな空気が流れる。

③「ミスター・バス・ドライバー」という曲も、名曲「タクシー」を踏まえての一曲かと思いきや、「タクシー」どうのこうの関係なしに、引き込まれてしまう。曲のスタイルを云々する前に、歌声に聴き惚れてしまうのだ。これほど強烈な磁力を持った歌手も珍しい。

⑨で殆んどリードを取っているMs.ジョディはインディー・ソウル界ではレイシーと並ぶ話題の人。決して過剰にならず程良く色気のある歌声から、どんな素敵な女性かと思いきや、スゴいおばちゃん。スーザン・ボイル並みのギャップである。いや、スーザンは“色気”からは若干離れているので、Ms.ジョディの方がギャップ度は高い。女性を顔云々で語って申し訳ないが、それも含めて彼女の魅力かと。

この曲以外は、ブラックフットの世界を存分に楽しめる。彼なら多分、ドレミファソラシドと歌っても感動しそうだ。

他のソロ作も評判が良い。新作が望めなくなった現在、ゆっくりと、彼の遺産を愛でるしかないのは残念だが、何度聴いても新鮮な感動をもたらしてくれるのはせめてもの救いだ。

♪"WOOF WOOF MEOW"
http://www.youtube.com/watch?v=IkFuFccFcxk

♪"Mr. Bus Driver"
http://www.youtube.com/watch?v=0Agao181Fmo

以下、オマケ。

♪Ms. Jody "Your Dog's About To Kill My Cat"
http://www.youtube.com/watch?v=sCCjNduv2Lg

♪Soul Children "Lil House, Big Party"
http://www.youtube.com/watch?v=qEApLWoCzXw

| | コメント (0) | トラックバック (0)

可愛がりと甘やかし

●「三つ児の魂百まで」と言われるように、三歳児ぐらいが人格形成のスタート年齢であるらしい。泣いている子供がいたら気遣ったりする行動も、三歳ぐらいから表れるとか・・・その為には三歳までの愛情の掛け方が物を言うらしい。「抱き癖がつく」と抑える人もいるらしいが、三歳まではとにかくスキンシップが重要との事。思い切り可愛がらなければいけない。そしてそれは、親からの能動的行動でなければならない。子供の好きにさせる「甘やかし」とは対極的に違う。「可愛がり」と「甘やかし」の混同は恐い。親が真剣に愛さなければ、子供も他人を真剣に愛せない・・・周囲を気遣ったりする気持ちは生まれないということか。

●書く必要がない事かも知れないが、魚の小骨のように気になる。急逝したホイットニー・ヒューストン。浮き沈みの激しいエンターテイメントの世界を生き抜く為には、精神的にも肉体的にもタフでなければダメなんだろうな。彼女はとてもスクエアな人だったような気がする。その為、持ち前の歌唱力を高めること“だけ”に必死になっていたような気がする。阿久悠さんが「歌手には、歌の上手い人と歌い方の巧い人がいる」と言った。ホイットニーは後者に拘った、もしくは拘らざるを得なかったのではないか。歌手に一番必要なのは「存在感」だと私は思う。長い間活躍している人は、皆独自の存在感がある。ホイットニーは既に名声を確立している人だが「存在感」という点では、これからの人だったように思う。それが哀しいのだ。彼女の伝説は、実はこれから始まる所だったのではないか。

●あなたの事が好きでした。あなたは、いつも赤いドレスがよく似合っていました。あなたと出会う機会は徐々に増え、とても嬉しかったのですが、突然姿を見かけなくなりました。ボクはあなたがテレビに出る前から好きだったんですが、こんな人気者になっては仕方ないですね。でもいつかあなたが帰ってくる事を信じています。話題に飛びつきやすい日本の事ですから、きっとまた会えると思います。早く帰ってきてね、R-1ヨーグルトちゃん。

http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120204/dm...

♪Ryan Shaw "I am Your Man"
http://www.youtube.com/watch?v=cWPMgZtCyPc

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ウィンター・ブルース

●今日はだいぶ暖かいが、最近の寒さは気分が滅入りがち。着替えるのも寒い。風呂に入るのも寒い。外を歩くのも寒い。その内咳が出始め、マスクをはめて煩わしい。豪雪地帯の、雪の壁に挟まれた道路や、半端じゃない雪かきの様子をニュースで見るにつけ、自分の寒さに対する嫌気は甘っちょろいとは思うものの、やっぱり現実的に寒い。背中が今日も丸くなる。早く来い来い、春よ来い。

●この寒い中、あちらこちらで走っている人たちを最近よく見かける。おそらく来週開催される「熊本城マラソン」に向けて練習している方たちだ。みんな顔が真剣で寒そうにしている人など皆無。ジャージ姿も颯爽としている。気概を見習いたい所だが・・・やっぱり寒い。

http://kumamotojyo-marathon.jp/

●娘の就活は次第に盛り上がってる。大学では先輩を交えて「面接対策」等に余念がないらしい。会社説明会もあれこれ出ている。娘は特定の職種を目指している訳ではないので、訪れる会社も多岐にわたる。親バカとしては、色んな職業に就く娘の姿を夢想する事もあったりして・・・夢想で終わらなきゃ良いけどね。

●映画『ALWAYS三丁目の夕日'64』を観た。シリーズ3作目となる今回は、主軸を成す2つの家族の子供たちが、自分の意思を強く主張し新しい道を進むという大きな展開がある。ふと気付いたら「子供たち」といっても血の繋がりがない。だが観ている側からしても、全くの「家族」なのだ。違和感が無い。「昭和らしさ」なのかどうか判らないが、人と人の繋がりが生む温かみについて語っている映画なのは間違いない。夕日はその象徴だ。

http://www.always3.jp/

♪Big Maceo "Winter Time Blues"
http://www.youtube.com/watch?v=APcRX02z7FU

| | コメント (0) | トラックバック (0)

RockEdge&beetnick『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリーVol.2』(A面)

36643417


横須賀のソウルバー「カスタム」の30周年を記念し、昨年リリースされたアルバムの第2弾。

http://locosoul.net/?pid=36643417

http://diskunion.net/portal/ct/detail/120120HH005

お店を訪れたブラザー+シスターやソウルファンからリクエストの多かった曲を中心に、MIXCDとして作成されたものだ。前作との構成上の大きな違いは、2枚組である事。とはいえ、表記が「Disc1と2」ではなく「SideAとB」。見た目は2枚組だが、本質的には一枚のアルバムという事だろう。

前作にも増してオリジナルをジックリ聴かせる姿勢だったりするのは、オールドファンには嬉しい部分だろうか・・・もちろん、MIXの面白味は十分に堪能できる。

A面はダンサブルな曲が続く。それぞれのテンポの違いはあるが、一定の間を置いた“通奏打ち込み音”が流れ心地好い繋がりを生んでいる。ベタだけど⑤~⑦のラインとか好きだ。

⑫ザップ/ロジャー、⑬ブーチー辺りはリストを見た時から興味があった。通奏音もそこで途切れるが、アルバムとしての流れに大きな変化までは訪れない。今回は、リック・ジェイムスも含めファンク勢も目立つ。もっとも、取り上げられた人達は、声質に味が有ったり、マイルドだったりするので、ソウルミュージックとしての流れにマッチしているのではないだろうか。それでいてファンカーとしての魅力も匂い立つけど。

A面B面共、終盤は強烈にスウィート。特にB面は凄いが、ここはA面の話。ラストはマーヴィンの「レッツ・ゲット・イット・オン」。導入部が面白い。これだけの曲に手を入れるのも難しいと思うが、雰囲気は崩れずすんなり聴ける。ラストは、酒場の賑わいのような音風景に変わると同時に、マーヴィンの声が遠くに聴こえる。まるで今までの展開が、レコードの中の世界である事を強調しているかのよう・・・A面の冒頭には、カセットのボタンを押す音が入れてあるのでテープを流している感覚なのかも知れない。でも、最後の方にはLPのスクラッチノイズが含まれているようにも聴こえた・・・まあこれは私の妄想かも。

B面は後日。

♪前作について
http://hajibura-se.cocolog-nifty.com/blog/custom/index.html

♪New Edition "Mr. Telephone Man"
http://www.youtube.com/watch?v=gFjhdqB4_EY

♪Dramatics "Oceans of thoughts and dreams"
http://www.youtube.com/watch?v=fQixK_SOhdc

♪Marvin Gaye "Let's Get It On"
http://www.youtube.com/watch?v=BKPoHgKcqag

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年1月の読書メーター

1月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:677ページ
読んでた本の数:2冊
積読本の数:8冊

▼読んだ本
新書で入門 ジャズの歴史 (新潮新書)新書で入門 ジャズの歴史 (新潮新書)
読みやすいのが第一。概説に終わらずジャズの魅力自体がよく伝わる。書き手というより語り手と呼びたくなる親近感。
読了日:01月26日 著者:相倉 久人
ポケットアンソロジー 生の深みを覗く (岩波文庫)ポケットアンソロジー 生の深みを覗く (岩波文庫)
どの作品も、小説世界の無限の広がりを感じる。最後の編者の断想を読むと理解が深まる。何とかベスト5を選ぶと私の場合、①バクスター「ガーシュウィンのプレリュード第二番」②フィリップ「老人の死」③林京子「空罐」④小島信夫「石遊び」⑤林芙美子「魚の序文」
読了日:01月17日 著者:
▼読んでた本
生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)
著者:福岡 伸一
新書で入門 ジャズの歴史 (新潮新書)新書で入門 ジャズの歴史 (新潮新書)
著者:相倉 久人
▼積読本
考える日々〈2〉考える日々〈2〉
著者:池田 晶子
知ることより考えること知ることより考えること
著者:池田 晶子
嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)
著者:米原 万里
紀州 木の国・根の国物語 (角川文庫)紀州 木の国・根の国物語 (角川文庫)
著者:中上 健次
41歳からの哲学41歳からの哲学
著者:池田 晶子
身辺の日本文化 (講談社学術文庫)身辺の日本文化 (講談社学術文庫)
著者:多田 道太郎
風土―人間学的考察 (岩波文庫)風土―人間学的考察 (岩波文庫)
著者:和辻 哲郎
倍音 音・ことば・身体の文化誌倍音 音・ことば・身体の文化誌
著者:中村 明一

読書メーター

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2012年1月の音楽メーター

1月の音楽メーター
聴いた音楽の枚数:4枚
聴いた時間:78分

●最近聴いているのはコレ!音楽メーターで検索できません
http://diskunion.net/portal/ct/detail/120120HH005#.TyT5b7...

♪Nina Simone - Trouble in Mind

http://www.youtube.com/watch?v=AqaKf-Um5F8

Southern GalSouthern Gal
アップテンポの曲の方が断然良いネ!
聴いた日:01月26日 アーティスト:Terry Ellis
ソウルフル・アンソロジー・オブ・ニーナ・シモン-コルピックス・イヤーズソウルフル・アンソロジー・オブ・ニーナ・シモン-コルピックス・イヤーズ
黒人音楽・黒人文化のエキスが垂れている。
聴いた日:01月26日 アーティスト:ニーナ・シモン
Just for YouJust for You
息遣いが伝わる一枚。ヴォーカル好きは買うべき。打ち込みサウンドも全く気にならない。
聴いた日:01月24日 アーティスト:Gene Rice
Hootie MackHootie Mack
ノーティー・バイ・ネイチャーぽい部分は好きなんだけど・・・う~ん、『ポイズン』の方が上かな。
聴いた日:01月23日 アーティスト:Bel Biv Devoe

わたしの音楽メーター
音楽メーター

| | コメント (0) | トラックバック (0)

サービス

●「全ての仕事はサービス業である」というのを聞いた事がある。自分が携わる仕事の向こうに、喜ぶ顧客の顔が見えれば良いのだろうが、正直難しい。毎日の仕事を完結させるのに懸命だ。出来れば休憩時間にでも、自分の仕事にどれだけの人間が関わっているか、手を離れた後、どれだけの影響があるのか考えてみるのも無駄ではない。

●仕事ばかりでなく、人間関係全般にも「サービス精神」或いは「奉仕の精神」は必要である。平たく言えば「気遣い」。他人に対して気を配るというのが自分には難しいと思うなら、他人の迷惑にならないようにしていけば十分気を遣った内に入るのでは?えっ、何が「迷惑」なのか分からない?そういう人は、自分以外の人間の考えや意見に耳を傾ける所から始めよう。自分の思惑だけでは、絶対に社会の一員になれない。

♪Mickey & Sylvia "Love Is Strange"
http://www.youtube.com/watch?v=KpEA5QGYJFQ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2012年1月 | トップページ | 2012年3月 »