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見るとやるとでは大違い

●今日スーパーに行ったら、エコバッグの代わりに燃えるゴミの袋を使っている人が居た。ヨメさん感心。「エコバッグ忘れた時はゴミ袋買って使えば良いのよね」。
●米原万理さんの『不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か』に、消極的知識と積極的知識について書かれていた。前者は本や教育などで得た知識。後者は自分が実際に使える知識みたいな意味だ。「読める漢字」が前者で「書ける漢字」が後者と考えると解りやすい。読めても書けない漢字の何と多い事。以前、イチロー選手がバッティングについて喋っているのを聞き、その説明の丁寧さに、思わず私でも簡単に打てそうな気がしてきた。もちろん実際に打てる訳がない。しかも、今となってその内容を全然憶えていない。正に一過性の消極的知識だ。さて、現代社会、私が言うのもおこがましいが、消極的知識で終わっている人が多いように思う。

●ジル・スコット『Experience -Jill Scott 』<ヒドゥン・ビーチ>(01)

http://www.hmv.co.jp/product/detail/55647

私にとって、エリカ・バドゥとジル・スコットは鬼門である。

所謂ネオ・ソウルの括りの中に居るアーティストは、基本的に、微妙な受け止め方をしてしまう。この二人については気に入る部分も多い。それだけに、憎さ余ってじゃないけれど、引き方も強いのだ。

本盤は、ジルの2枚目にして2枚組。しかも、ライブ盤と未発表分に振り分けてのリリースだ。自分の音楽に自信がなければ出来ない所業だし、成果も結実している。ライブパフォーマーとしての実力と、音世界の独創性の双方をリスナーに訴えたかったのだろう。

私のような耳の狭い人間は、黒っぽさが伝わりやすいライブの方をどうしても好んでしまう。本文冒頭に、エリカ・バドゥの名前を出したのも、エリカのライブ盤の素晴らしさが連想されたからだ。

ライブ盤の、ストレートで力強く、尚かつしなやかな歌声に比べ、スタジオ盤の方は「楽器としての歌声」を意識しているような局面もある。幅広く、斬新な表現を志しているのだ。ただ、私がついていけないだけの話だ。

♪"Love Rain"
http://www.youtube.com/watch?v=labSYQ7RBQY

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