ジェントルマンのラブソング

●ゴードン・チェンバース『ラブ・ストーリーズ』<チェンバー/コロムビア>(07)
http://ongakumeter.com/m/B000OLG7NO
ゴードン・チェンバースは、<エッセンス>誌の編集者当時から多くの歌手に曲を提供し、高い評価を得ていた。97年には独立。「彼の歌なら大丈夫」と言われるほどの存在になっていった。
04年『イントロデューシング…』という自身のアルバムをリリース。だがそれは、そろそろ自分名義で一枚、といった単純な構図ではなかった。石島春美さんがライナーノーツの中で紹介されている、本人が語るデビューまでの奮闘振りを読むと、彼という人間、そして曲に込められている思いが理解出来、2作目ではあるが、本作品の魅力を裏打ちするものともなっている。大人のラブソングが少ない世情を嘆き、大手が興味を示さない中、自ら協力者を探し、自宅を抵当に入れてまでレーベルを作った。広報やマーケティングまで自らこなし、ひたすら奔走した。やがて、じわじわと話題を呼び、遂には、鬼籍に入ったルーサー・ヴァンドロスやジェラルド・リヴァートの後継者とまで呼ばれるようになった。苦労話というより、ブラックミュージックの王道の危機に対して立ち上がった男のエピソードとして称賛に値する。
『イントロデューシング…』は私も聴いた。アーヴァン系なんだけど土臭さも感じる、生活感を感じるような一枚だった。本盤は、よりスタイリッシュで、ゆっくりと腰を落ち着けた感じに聴こえる。とはいえ『イントロデューシング…』に比べ多様ではある。しかし、テンポの良い曲でも抑制が効いているので統一感がある。総合的には、淡々としたオトナな一枚だ。ゴードン・チェンバースサウンドとして自立している。しかし、ワンマンにはならず、頼りになる友の助けを借りているのも、オトナな態度である。
「大人のラブソング」というと、「ベイビー・メイキン・ミュージック」の方向に行きそうだが、ゴードンが歌い上げるものは(歌詞を検討した訳ではないが)、神への愛・神からの愛に通じるような奥深さを伴っている。曲構成がシッカリしているのもあるだろうし、彼の、音楽に対する真摯な姿勢が曲を通して伝わるからだ。
日本盤にはリミックスが3曲ボーナス追加。悪くは無いのだが、アルバムの統一感に拘るなら、この3曲は要らない。だが、日本盤には冒頭紹介したライナーがある。各々ジャケットも違うので、大いに悩んで下さい。尚、ゴードンは2011年にもアルバムを出しています(未聴)。
♪"Violins"
http://www.youtube.com/watch?v=5SHJfwZCliU
♪"I Wish I Was In Love"
http://www.youtube.com/watch?v=KGQgvoX0mkw
http://ongakumeter.com/m/B000OLG7NO
ゴードン・チェンバースは、<エッセンス>誌の編集者当時から多くの歌手に曲を提供し、高い評価を得ていた。97年には独立。「彼の歌なら大丈夫」と言われるほどの存在になっていった。
04年『イントロデューシング…』という自身のアルバムをリリース。だがそれは、そろそろ自分名義で一枚、といった単純な構図ではなかった。石島春美さんがライナーノーツの中で紹介されている、本人が語るデビューまでの奮闘振りを読むと、彼という人間、そして曲に込められている思いが理解出来、2作目ではあるが、本作品の魅力を裏打ちするものともなっている。大人のラブソングが少ない世情を嘆き、大手が興味を示さない中、自ら協力者を探し、自宅を抵当に入れてまでレーベルを作った。広報やマーケティングまで自らこなし、ひたすら奔走した。やがて、じわじわと話題を呼び、遂には、鬼籍に入ったルーサー・ヴァンドロスやジェラルド・リヴァートの後継者とまで呼ばれるようになった。苦労話というより、ブラックミュージックの王道の危機に対して立ち上がった男のエピソードとして称賛に値する。
『イントロデューシング…』は私も聴いた。アーヴァン系なんだけど土臭さも感じる、生活感を感じるような一枚だった。本盤は、よりスタイリッシュで、ゆっくりと腰を落ち着けた感じに聴こえる。とはいえ『イントロデューシング…』に比べ多様ではある。しかし、テンポの良い曲でも抑制が効いているので統一感がある。総合的には、淡々としたオトナな一枚だ。ゴードン・チェンバースサウンドとして自立している。しかし、ワンマンにはならず、頼りになる友の助けを借りているのも、オトナな態度である。
「大人のラブソング」というと、「ベイビー・メイキン・ミュージック」の方向に行きそうだが、ゴードンが歌い上げるものは(歌詞を検討した訳ではないが)、神への愛・神からの愛に通じるような奥深さを伴っている。曲構成がシッカリしているのもあるだろうし、彼の、音楽に対する真摯な姿勢が曲を通して伝わるからだ。
日本盤にはリミックスが3曲ボーナス追加。悪くは無いのだが、アルバムの統一感に拘るなら、この3曲は要らない。だが、日本盤には冒頭紹介したライナーがある。各々ジャケットも違うので、大いに悩んで下さい。尚、ゴードンは2011年にもアルバムを出しています(未聴)。
♪"Violins"
http://www.youtube.com/watch?v=5SHJfwZCliU
♪"I Wish I Was In Love"
http://www.youtube.com/watch?v=KGQgvoX0mkw
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