ヌードの気持ち
●映画監督の蜷川実花と、女優の寺島しのぶ、鈴木杏の3名による対談番組を観た。映画でヌードになった事ばかり聞かれたり、濡れ場を「体当たりの演技」とだけ評価されるのはオカシイと寺島が切り出す。蜷川が「結局男性優位社会だから」と応じる。演技の一環であるのに「やるなあ、コイツ」みたいな感覚で、裸になった事だけが注目されるという意味合いだろう。確かにそればかりでは「総体的な演技力」については語られない恐れがある。
●しかしやはり、男にとって女優のヌードは刺激的だ。それが男性優位の意識から出ているのかは、男性自体は解らないのかも知れない。ただ、男性目線である事は確かだ。人間目線ではない。その男性目線の考え方が一般化されやすい世の中=男性優位社会という事だろう。
●大林宣彦監督の『転校生』をNHKBSで観た。今でも個性的俳優・女優として活躍中の、尾美としのりと小林聡美の演技が光る。男女高校生の身体と中身が入れ替わる話で、女子らしく振る舞う尾美、男子らしく振る舞う小林ともに、明るい笑いを誘う。海水浴のシーン。ビキニの水着を用意していた小林だが、下だけ穿いて「ジャーン!」と登場する。尾美はビックリだが、観ているコッチも驚いた。距離があるとはいえ胸が丸見えなのだ。だが、小林にとっては「演技の一環」として成り立っている。それで、観ている側は驚きながらも大笑いしてしまうのだ。寺島しのぶが「プライベートでも役から抜け切れない時がある」と言ってたが、小林も役に成り切っている為、自然に出来るのだろう。良い作品を創ろうという姿勢の前には、通り一遍の批評は決して届かない。常に「体当たりの演技」なのだ。
http://www.vap.co.jp/obayashi/tenkousei.html
♪Rolling Stones "Rocks Off"
http://www.youtube.com/watch?v=_lNP-x94-SE
●しかしやはり、男にとって女優のヌードは刺激的だ。それが男性優位の意識から出ているのかは、男性自体は解らないのかも知れない。ただ、男性目線である事は確かだ。人間目線ではない。その男性目線の考え方が一般化されやすい世の中=男性優位社会という事だろう。
●大林宣彦監督の『転校生』をNHKBSで観た。今でも個性的俳優・女優として活躍中の、尾美としのりと小林聡美の演技が光る。男女高校生の身体と中身が入れ替わる話で、女子らしく振る舞う尾美、男子らしく振る舞う小林ともに、明るい笑いを誘う。海水浴のシーン。ビキニの水着を用意していた小林だが、下だけ穿いて「ジャーン!」と登場する。尾美はビックリだが、観ているコッチも驚いた。距離があるとはいえ胸が丸見えなのだ。だが、小林にとっては「演技の一環」として成り立っている。それで、観ている側は驚きながらも大笑いしてしまうのだ。寺島しのぶが「プライベートでも役から抜け切れない時がある」と言ってたが、小林も役に成り切っている為、自然に出来るのだろう。良い作品を創ろうという姿勢の前には、通り一遍の批評は決して届かない。常に「体当たりの演技」なのだ。
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