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コピーとカバー

●アマチュア・ミュージシャンが、プロの曲を演奏する事を「コピーする」と言う。一方、プロのミュージシャンが、他プロの曲を演奏すると「カバーする」と言う。アマが、コピーの範疇を超え、極端にアレンジすると「カバー」という表現は成り立つかも知れない。しかし、プロが、どんなにオリジナルに忠実にやっても、それを「コピー」とは言わない。つまり、音楽でメシを食っている以上、コピーはあり得ないのだ。オリジナルとは違う「味」が、自然と出るのがプロである。

●一般社会で「コピー」と「カバー」を考えてみる。仕事のイロハを学ぶ段階はコピーだろう。慣れてくると、仕事に微妙なアレンジを付けたり、新しいヴァージョンを生み出したりする。さしずめ「カバー」だ。仕事は、少なからずマニュアル化されているので、モチベーションや周囲の環境等がシッカリしていれば“成長”出来る。気の合った仲間と、好きなバンドをコピーしていく内、バンドの型が出来てきて、オリジナル性が高ければ、プロになれるようなものだ。

●生き方全般だとどうか。結構、先人や周囲の人物の考え方や行動のコピーが多いのでは。それでも真っ当な生き方なら良いのかも知れないが、どうせなら、考えを深めて、自分が心底納得出来る、自分なりの思想を持ちたい。但し、自分の思想だからと言って、他人と距離を置くのではなく、所詮、コピーやカバーの延長上である事は認識しておくべきだ。

♪Aretha Franklin "Bridge Over Troubled Water"
http://www.youtube.com/watch?v=_9-yfeA2JZs

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