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2012年9月

自信のない人間が、自分もしくは他人に、自分は大した人物だと錯覚させる為に行う卑しい方法

●他人を馬鹿にする。差別する。他人を下に見る事で、自分が他人より上に居ると思う。

●有名人や著名人との繋がりを自分のステイタスにする。時には、単なるファンなのにステイタスにする。

●他人の話を聞かず、自分の話を絶対的なものとする。自分の考えを崩せない。全てを的外れの非難と受け取る。

●親分肌・姐御肌的人物を気取る。他人の世話を焼いているようで、実は他人の為にはさほどなっていない。自己満足に終わっている。

●相手を解ろうとせず、相手は自分の事が解っていて当然と思う。

♪Neville Brothers "Sister Rosa"
http://www.youtube.com/watch?v=JKCsZc37esU

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タイムマシン

●家族連れの買い物で移動中、ドラッグストアの看板を見たヨメさんが「ちょっと寄って」。そこは行った事のない店だった。案内看板を頼りに、狭い住宅街を行き過ぎたり戻ったりして、ようやく到着。さて、帰り。多分方角的にこちらだろうと、一方向を選択して進んだ。すると、見覚えのある交差点が。角に立つ銀行でピンときた。新婚当初に住んでいたアパートの近くだ。さらに進むとバスの終点だった小学校もあった。そこを右に曲がればアパート方面だったが、正面に新しい道路が見えたので、そちらに行った。この新道は時々通る道だ。ヨメさんが見当をつけて探しているとアパートが見えたらしい。「あー、古くなってるー」と、少々感慨深げ。入居当初は目が痛くなるような新築だったのを思い出す。それにしても、何度も通っている道路から見えていたのかと思うと、可笑しい。奇しくも、この日はヨメさんの誕生日の一日前。時の神様の、ちょっとしたプレゼントだろうか。

●タイムマシンや不老不死の薬は、発明されない方が良い。思い出や悔恨の情、期待や不安、死に対する感情などが無くなると考えると怖い。人は哲学しなくなり、想像力は喪われ、創作物は絶える。笑いや涙が無くなる。結局、自ら死を選ぶ人ばかりになるのでは。何百歩も譲って、それでも人間が図太く生きたとしたら、そいつらは人類ではなく、違う生物になっているだろう。何でも可能な世界はデッドエンドだ。出来ない事、届かない思いがある内が花なのよ。

♪"タイムマシンにおねがい"
http://www.youtube.com/watch?v=RjraqYb2EbQ

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フェイム音源のクラレンス・カーター

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●クラレンス・カーター『ザ・フェイム・シングルス・ヴォリューム1/1966‐70』<Pヴァイン/エイス/ケントソウル>(12)

http://www.hmv.co.jp/artist_Clarence-Carter_0000000000064...

クラレンス・カーターは昔から好きな歌手である。野太くて哀切感に溢れる声は独特の魅力を持ち、心に深く沁みる。

<フェイム>はたくさんのソウル・スターを生んだが、カーターも忘れてはならない一人である。本盤は<フェイム>を基盤に出したシングルを、時系列に沿って編集した2枚シリーズの最初の一枚である。

6曲目までは<フェイム>からのリリースで、後は配給元の<アトランティック>名義である。ライナー(ディーン・ラドランド)を元にバイオを少し追いかけてみる。クラレンス・カーターは、当初コンビで採用される予定だったが、相棒が奥さんに銃で撃たれ、「頭に弾が残っている為」断念、単独デビューとなった。彼が加わった頃の<フェイム>は、ウィルソン・ピケット「ダンス天国」等を筆頭に、<アトランティック>との配給契約を結ぼうかという時期だった。いわゆる南部サウンドが持て囃され始めた時期とも言える。もっとも「ソウル・ミュージック」全体が形を整え始めた頃でもある。

曲も書けるカーターだが、当初は鉄壁のフェイム・サウンドの流れの中に在り、彼ならではの味は小出しに出ている感じ。デビュー曲は、後にエッタ・ジェイムスが「テル・ママ」と改題してヒットさせた「テル・ダディ」。裏面のいかにもサザンなバラードと合わせ、好スタートではある。その後も、サザン・ソウルもブルースも難なくこなしていたが、結局は自作の「スリップ・アウェイ」がブレイクの契機となった。ある意味、彼の個性が滲むこの曲からがクラレンス・カーター、真のデビューと言えるかも知れない。

しかしこの曲、最初は無視され、カーターの要望でB面に配置されたもの。A面は、当時のキーワード“ファンキー”を採り入れた「ファンキー・フィーヴァー」。リック・ホール絶対の自信作で、録音にも時間を掛けた(一方、「スリップ・アウェイ」は15分ほどで完成)。しかし、実際ラジオで繰り返し流されたのは「スリップ・アウェイ」の方。唖然とするスタッフ陣を横目に、クラレンス・カーター初のゴールド・ディスクが誕生した。「ファンキー・フィーヴァー」も確かに悪くない。しかし、「スリップ・アウェイ」にはクラレンス・カーターの最大の魅力、記憶の中の故郷の夕陽を思い起こすような、懐かしくもの哀しい感覚が凝縮されている。カーターの温かみが塗り込められている。「悪くない曲」を遥かに凌ぐ名曲なのだ。

余談。当曲、紛れもなくカーターの作品なのだが、当時金に困っていた3人の友人のクレジットにしてあげていた。他の何曲かにも名前は出ている人たちだが、これは何とも嬉しいプレゼントだったろう。

「スリップ・アウェイ」の後、「トゥー・ウィーク・トゥー・ファイト」「バック・ドア・サンタ」「スナッチン・イット・バック」と快調に飛ばす。この間のB面も良い。「レット・ミー・コムフォート・ユー」、後の妻キャンディ・ステイトン版も有名な「ザッツ・オールド・タイム・フィーリング」、名曲「ダーク・エンド・オブ・ザ・ストリート」のサビにつなぐ「メイキング・ラブ」・・・。

クラレンス・カーターは息の長いミュージシャンで、<イチバン>辺りからも彼らしいアルバムを出していた。考えようによっては、<フェイム>の制作陣が絡まない、後の時代こそ彼自身のサウンドとも思えるが、やはり南部サウンドに浸かったカーターの魅力の方が輝いているだろう。

http://www.clarencecarter.net/bio1.htm

シリーズ2作目は70~73年編。更なる飛躍と予想外の運命をライナーは示唆している。60年代ソウルと70年代ソウルの視点も忘れてはなるまい。ところで、このライナー、読み応えがあったので、英語に堪能でなければ日本盤をお勧めする。

♪"Slip away"
http://www.youtube.com/watch?v=kJgbv5W0hWc

♪"Back Door Santa"
http://www.youtube.com/watch?v=rMj4Q6EVOW0

♪"Making Love (At The Dark End of The Street) "
http://www.youtube.com/watch?v=weMtz14uvAw

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秋波・秋心

●夜中に汗をかいた状態で目が覚めるような事は無くなった。昼間の陽射しも、グウの音が出ないほど強烈なものではなくなり、最後の名残とばかりに控えめに照りつけている。

●最近はお腹もよく空くようになった。腹具合で季節の変化を知る。秋刀魚を食べた。梨も食べた。栗の甘露煮も食べた。単純に嬉しい。季節の変わり目は気分も変わる。

●女性の色っぽい目付きを「秋波」というが、これは何故秋の波なんだろうか?秋は確かにロマンチックな季節ではあるだろう。しかし、どちらかというと失恋モードだ。そういう意味ではロマンチックというよりセンチメンタルという言葉が似合う。何しろ秋の心と書いて「愁い」ですから。春も恋の季節といえるがこちらは明るい。「アイツにも春が来た」とは言うが「秋が来た」とは言わない。むしろ「秋風が吹く」とかヤバイ表現の方を思い付く。すると、秋に色っぽい目線を送る女性は、成就しない、もしくは成就してはいけない相手に対して送っているのかと、またしても妄想を逞しくするのであった。

※「秋波」について調べてみると、元は秋の澄み切った波の美しさから、女性の涼しい目元を表現したのが最初だそうです。色っぽさという観念は後で付け加えられたもののようですね。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q...

♪Lee Dorsey "Holy Cow"
http://www.youtube.com/watch?v=qANTSHIivRY

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落としもの

●先の日曜、家族連れでドライブ中。少し前を走っていたバイクのお兄ちゃんのお尻のポケットから、サイフがポロリ。距離は有ったので踏み潰すような事にはならず。教えてやろうとしたら本人も気付いており、慌てて拾いに降りていた。その後ショッピングセンターへ。乳母車(今はベビーカー?)を押したお母さんとすれ違いざま、乗ってた子供の靴がポロリ。お母さん気付かず、これはヨメさんが拾った。今日はよくモノが落ちる日だと言おうとしたが、就活に落ち続ける娘が居たので、ここは口チャック。

●携帯を落として散々な目に遭った話はたまに聞く。私も一度落とした事がある。ドコモさんには直ぐに電話し止めてもらった。さて、どうしようと思っていたら姉から電話。「アンタ、○○の××店に携帯落としとるよ」。何で姉から?と最初ビックリしたが、よく考えてみると、私は、身内は名前ではなく、姉とか妻とか娘で登録している。拾った店の方が、何とか連絡取れないかと携帯の電話帳を開き(大体はやっちゃいけないでしょうけどね)、ア行に「姉」と有ったので電話したらしい。終わり良ければ全て良し。

●自分に家族が出来、子育てに奔走しなくなる年代になると、想い出を反芻しがちになった。後ろを向きながら前に進む感じ。昔は良かったとか、あの時ああしていればとかいった思いを抱く訳でもない。過去の印象的な場面がコラージュ的に頭に浮かぶだけだ。

●ほとんどは切なさを伴うが、こういった切なさは、心に潤いを与える。豊かな感情の元になる。勇気が足りなかったり、配慮が足りなかったりした事柄も、未来の自分に対しての、意義ある「落としもの」だったのかも知れない。

♪Sugar Pie Desanto "Rock Me Baby"
http://www.youtube.com/watch?v=XZIzF2uC9MM

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ブルースを教えてやろう

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●マディ・ウォーターズ&ローリング・ストーンズ『ライブ・アット・ザ・チェッカーボード・ラウンジ1981』<ワード>(12)DVD+2CD

http://ongakumeter.com/m/B00865S3L4

音楽雑誌やネット上で、既に多くの人が絶賛している。確かに素晴らしい。80年代に入ってのマディ、しかも亡くなる2年前の状態だが、全く衰えなど感じさせない。本ライブの数ヶ月後に病気が判明したらしいので、体調も万全という訳にはいかなかったのではと思うのだが。

声の深みと艶、太くて勢いのあるスライド、余裕綽々ながらも誠実に務めるステージング。どんなウルサがたのブルースファンでも、予備知識無しに観たり聴いたりしたら、予想が良い方向に裏切られたと口を揃えるはず。

この2年前には来日公演が行われており、酷評だったらしい。何かがマディを変えたのか?データも検討せずに敢えて推察するなら、シカゴ黒人街のライブハウスという“場所”が少なからず影響しているように思う。

バンドメンバーに紹介され、客席の一番近い位置からのっそりと登場するマディ。コッチ(黒人街)で演奏するのは久しぶりだと言いつつ「本物のブルースを教えてやるぜ」と宣う。これは豪語ではない。決意表明ではなかろうか。マディ・ウォーターズは“伝説”じゃない。名前だけの男じゃない事を証明する為に登場したのさと、コアなブルースファンに訴え、自らをも奮い立たせる言葉だったのだ。

後半に登場するバディ・ガイ、ジュニア・ウェルズ、レフティ・デイズら猛者達も、皆一様に嬉しそうだ。テンションは高いが上ずったりせず(当たり前だ、誰だと思ってる!)、真っ黒いブルースを聴かせる。彼らの実力もさる事ながら、この夜のマディの素晴らしさにほだされた部分もあったのではなかろうか。

バンドのメンバーとストーンズのメンバーは、それに比べると表情がやや硬い。しかし、内容は聴き応えある。キースはどうしてもリフからの展開の妙味が私的には好きなのだが、ここでは曲の流れに合わせ、ぶつ切り気味だが流麗なフレーズも奏でる。頭でっかちではなく自在な感覚を持った人だから、見事にこなしている(当たり前だ、誰だと思ってる!)。ロン・ウッドのスライドも抑制が効いて味がある。つくづくロンのストーンズ加入は大正解。これを運命と言わずして。

ミックはマディに合わせにいってる部分が多く、あれこれ探りを入れてるのが面白い。マディ同様、太い声だがミックの方がベチャッとしているので、ミック表のマディ裏とかカッコイイ。

大体において、ミックはプロ根性を出そうとしているが、キースやロンは一生懸命かつ楽しく演奏している感じだ。バディ・ガイの速弾きを見つめるキースの眼は、ギター少年のそれだ。

最後に音創りに関わっているボブ・クリアマウンテンについて。例えばハープとかピアノとか、目立たない部分で味を出しているフレーズや音粒がよく「拾えている」。具体的な技術は解らないが、色んな音がクッキリ聴こえて、しかも自然だ。

さあ、何度でも教えてもらおうじゃないか。最も人間臭く、最もハイにさせてくれる音楽を。

♪Muddy Waters & The Rolling Stones "Baby Please Don't Go" - Live At Checkerboard Lounge

http://www.youtube.com/watch?v=z3Or7huOK7o

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2012年8月の音楽メーター

8月の音楽メーター
聴いた音楽の枚数:5枚
聴いた時間:151分

Hall of Fame-Rare & Unissued Gems from the Fame VaHall of Fame-Rare & Unissued Gems from the Fame Va
8/5アマゾン購入。
アーカイブ的な側面も強かった3枚組CDの余りなどではもちろんない。より深く南部サウンドに想いが至る一枚。
聴いた日:08月21日 アーティスト:Hall of Fame-Rare & Unissued Gems From the Fame Va
Lost Soul Gems from Sounds of MemphisLost Soul Gems from Sounds of Memphis
8/5アマゾンで購入。
マディのライブに血を滾らせた後だったので、最初はアッサリ聴けた。繰り返せば味がある。リズム&ブルースやロック感覚の強い曲も、サザン・ソウルの文脈で展開されている。
聴いた日:08月17日 アーティスト:Lost Soul Gems From Sounds of Memphis
ライヴ・アット・ザ・チェッカーボード・ラウンジ・シカゴ 1981【初回限定盤DVD+2CD/日本語字幕付】ライヴ・アット・ザ・チェッカーボード・ラウンジ・シカゴ 1981【初回限定盤DVD+2CD/日本語字幕付】
8/5アマゾン購入。
マディはやはり凄い。黒人街のライブでリキが一段と入っているのか。ギターもギュンギュン弾いてる。声の深みも衰えず。CDよりDVDの低音が効いているので、運転中も画面が見えなくてもDVDを「愛聴」。ブルースファン必携の一枚。
聴いた日:08月10日 アーティスト:
ジェネシス(初回限定盤)ジェネシス(初回限定盤)
8/5中古で購入。以前試聴して気に入っていた。ミキ・ハワードの息子だが、既にライター/プロデューサーとして名を成している。
オッチャンの場合、後半のバラード群が安らぐ。メロ良しトラ良し。前半のダンスチューンもチャラチャラはしてない。実力派だ。買って損はないアルバム。
聴いた日:08月05日 アーティスト:B.ハワード
Let's Do It AgainLet's Do It Again
カバー集でもオリジナルの魅力に引き摺られず、独自性を保っているのが素晴らしい。
聴いた日:08月01日 アーティスト:Leela James

わたしの音楽メーター
音楽メーター

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2012年8月の読書メーター

8月の読書メーター
読んだ本の数:1冊
読んだページ数:336ページ
読んでた本の数:1冊
積読本の数:1冊
読みたい本の数:1冊

▼読んだ本
日本の音を聴く 文庫オリジナル版 (岩波現代文庫)日本の音を聴く 文庫オリジナル版 (岩波現代文庫)
日本語や日本文化には、音・音楽の存在が密接に関わっているのを知らされる。西洋楽器と和楽器(より広範囲には非西洋楽器)の違いも納得。著者が作曲・構成したシアターピース(演劇と合唱の融合)作品の核となるのは、ライブ感だったり、一期一会的感動だったりする。下地は日本の民俗芸能や社寺芸能。立ち位置が定まっているので理解は進む。
読了日:08月26日 著者:柴田 南雄
▼読んでた本
台風の眼 (新潮文庫)台風の眼 (新潮文庫)
著者:日野 啓三
▼積読本
真贋 (講談社文庫)真贋 (講談社文庫)
著者:吉本 隆明
▼読みたい本
梁塵秘抄  ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫)梁塵秘抄 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫)
著者:後白河院

読書メーター

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