« 命・知らず | トップページ | 【創作】涙という名のバー »

甘酸っぱい何か

591_2

●今年の春に高校のクラス会が行われた。私は所用で参加出来なかった。まとめ役の同級生から、名簿やクラス会の写真等送られてきた。実家の方に届いていたので、手元に来るまでに少々時間が掛かった。高校卒業以来初めてのクラス会だったので、ほとんどの人が三十数年ぶりだ。さすがにひと目で判別できない。でも、見ている内に、高校時代の記憶が断片的に甦ってきた。あたり前だが、一人一人に一人一人の時の流れがあったんだろうなあと、しばし感慨の中。

●前々から気になってはいたクラッシュの『シングルズ』という編集盤。ブックオフのCD20%引きに釣られ、ジミヘンの『ブルーズ』と共に購入。大学の頃クラッシュなどのパンク系はよく聞いていた。久しぶりに聴くと懐かしさが先に立ち、音楽的にどうこうという思いが湧かない。元々パンクロックに音楽批評は似合わない。勿論、批評は成立するが、考える前に勢いを味わうのがパンクだ。クラッシュは素っ裸で武骨。カッコ悪さがカッコイイような所もある。音楽的な工夫や歌詞に表現された主義主張はあるが、突っ走るのが前提だ。当時の私は社会に出る一歩手前の時期。結局、私はクラッシュのような突破力を発揮出来なかった。いや、発揮しようとしなかったのだ。理想と言い訳がこんがらがり、真摯にぶつかるエネルギーを出さなかった。クラッシュを聴いていると、爽快さの奥に、甘酸っぱいようなモヤモヤした気持ちが浮かぶ。クラッシュは、私にとっては特に、批評不要の音楽だ。

♪The Clash "White Riot"
http://www.youtube.com/watch?v=qzXkbV4lEKU

♪The Clash "Train in Vain"
http://www.youtube.com/watch?v=q3Yl4ehzX-o

♪The Clash "Hitsville UK"
http://www.youtube.com/watch?v=tVKC5YE85Ks

|

« 命・知らず | トップページ | 【創作】涙という名のバー »

Clash」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 甘酸っぱい何か:

« 命・知らず | トップページ | 【創作】涙という名のバー »