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2013年9月

善意のマインド・コントロール

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●中山康樹著『ジャズの名盤入門』<講談社現代新書>(05)

「名盤」とは、各個人の好みを超えて絶対的に存在するもの・・・筆者の定義は、各ディスク・ガイドに色濃く反映している。常に、名盤とは何ぞやと反芻している感じだ。しかし、鬱陶しくはなく、いわば善意のマインド・コントロールを受けているかのよう。

初心者を念頭に置いて書かれているのも有り難い。懇切丁寧尚かつ簡明な説明は、初歩的な知識を得られる・・・<ブルーノート>レーベルのジャズ史的位置等。

全体の時間軸や、各アーティストとの相関関係という視点も理解を促進する。私は、ブルースやソウルのジャンルでは視点(モノサシ)を持っていると自負する。本書で、ジャズに関するモノサシも具体的に見えて来そうだ。ここから音を聴いて、自分の力で測定して行こう。

まあとにかく、入門云々を抜きにしても愉しく読める一冊。   

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ドライヴィン・リズム

●最近、注意力散漫だ。仕事上のミスにつながってはいないが、ちょっとした違和感に対する反応が鈍い。別の想念に気を取られ、集中力が欠けている面もある。リズムを取り戻そう。

●家族で中古品の取り扱い店へ行った時。ヨメさんと娘がアイドル・グッズコーナーの天井に貼ってあったポスターに目を付けた。お目当てのアイドルの珍しい御姿らしい。店の人に言ったら、快く取り外して売ってくれた。驚くほどの安値で。商売の原点かも。

●仕事で使う車両が新車に替わり、一番乗りで運転。やはり快適だ。ハンドル、アクセル、ブレーキ操作に対する反応が敏感だ。「操作している」実感。車が無理をしていない。人間も、これだけ素直に生きられたらなぁ。

♪Chaka Khan "Everything Changes"

http://www.youtube.com/watch?v=zFb8Ad0_mwk

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七年

●東京オリンピックが7年後に開催と聞くと、どうしても7年後の自分や周囲を考えてしまう。定年は過ぎているが、おそらく延長を申し出て、まだ今の会社にお世話になっていると思う。娘は30だ。少しはまともになってるだろうか。結婚は?子供は?・・・色々考えても所詮現実味がない。日々を積み重ねての7年。少しずつ変化してゆく事に想いを寄せるのが人生の味わいだ。

●とはいうものの、思い付いたついでに、自分のこれまでを7年単位で考えてみよう。7歳から14歳。劇的変化した時期のようで、性根はあんまり変わってないかも。14歳から21歳。学生時代。頭の中は「将来」の事が占めていたような。21から28。すんなりと就職出来ず、今の仕事も長続きする感じがしなかった。黒人音楽にのめり込み始めた頃でもある。

●28から35。結婚する。家庭を持つ事は、月並みだが心の支えになる。35から42。仕事のストレスが一番大きかった時期だ。独身だったら荒んだかも。42から49。インターネットを始める。ブログやミクシィで、今までとは世界が変わる。対外的にも、自分の気持ちの中でも。49から56。ヨメさんの病気やら娘の就職やら、色々とあったが、気持ちは前に進んでいる。また、小林秀雄→池田晶子ラインは自分のモノサシになりつつある。

●こうして自分に照らし合わせてみると、「7年」は長い。どの7年間も、始まりの年齢から7年後は想像出来てない。それって、かなりワクワクする。2020年、思わぬ自分が東京オリンピックを観ているんだろうな。

♪The Futures "Deep Inside Of Me"

http://www.youtube.com/watch?v=Od51JFUm--g

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あさがたのゆめ

●私は自転車を抱えたり押したりして、着替える場所を探している。なぜか乗っていない。隣の校区の小学校に来た。私は年齢不詳。門や塀が低く、中がよく見える。校門を過ぎて左側には行けないので、右手のグラウンドの方へ。

●そこではサッカーをしているが、人数が多い。皆がこちらを向いている。ゲーム盤上の選手のように固まった姿勢で上下に動いている。人もボールもひと回り大きい。ボールが全然違う方向から飛んで来て、少年が追いかける。道路にそのまま出て行く。塀はいつの間にか、木の杭に細い針金が渡っている状態。外は道路だが、プリズム上に重なり、車線が縦横無尽に走っている。奥には長い突提が真っ直ぐ伸びている。先が見えない。灰色の空間が背景となっている。私は海と認識している。

●グラウンドは、土俵のように盛り上がっている。下の地面には、自転車が一台ずつポツンポツンと置いてある。通れないのでグラウンドを歩く。土のグラウンドの先は、青々とした長目の芝生。グレーの地にエンジの縦縞が入った野球のユニフォームを着た女性が二人。一人は腰に手を当て立っている。もう一人は足を少し曲げ座っている。二人とも向こうを見ているので顔は見えない。マネキンかも知れない。

●芝生のグラウンドを下りた先は草地になっている。竹のように節の有る植物が並んで植わっている。どぎついほど輪郭がハッキリしている葉っぱが、隙間を埋めるように顔を出し、全体で壁を造り上げている。アンリ・ルソーが日本画の感覚を得たら、こんな絵を描くんじゃないかという光景。

●草地で着替える事にしたが、いつの間にか女性が左手に来ている。私に向かって手を伸ばすが触れない。生々しさはなく、風に靡くような動きだ。表情はにこやかだが笑顔とも違う。知らない人物だが、私が見知っている三人の女性を合わせたような趣。私は、自分が着替え終わったのかよく判らなくなる。白い肌着の上に白いTシャツを着た状態。その上から更に白い肌着を着るべきか躊躇している。着ている肌着と重ねて着ようとしている肌着とどちらが新品なのか考えている。

●プロレスラーのような体格の男性が、上半身裸で、シャツに両腕を通したまま、女性に話しかけている。この男性も、私が見知っている三人の顔を合わせたようだ。彼には私が見えないのか、こちらを見ようともしない。女性は彼に受け答えするが、私の方に頻繁に顔を向ける。男は女を気にし、女は私を気にし、私は二人を気にしている。やがて、女性が○○に行かなくちゃと言って立ち去る。

♪Billie Holiday "Good Morning Heartache"

http://www.youtube.com/watch?v=rk1IKHd_0fk

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個人的問題

●大学新卒者の就業支援プロジェクトを利用していた我が家の娘。旅行代理店での勤務が終わった。会社と本人の意向が合えば、正社員になる事も可能なのだが、娘は辞めた。社内の雰囲気は良いが、連日夜遅くまで残業が続く会社らしい。パソコンの業務で結構役に立っていたらしく、会社側から感謝の言葉を頂いたとか(あくまで本人の弁)。通う間に派遣登録をしていて、次は郵便局でパソコン関係の業務を受け持つらしい。何かしら仕事が出来るのは良い事だ。

●琵琶演奏家の後藤弦城(幸浩)さんの、ソロリサイタルの模様を収録したCDを聴いた。水俣病に関わる「みなまた海のこえ」とハンセン病に関わる「死ぬふりだけでやめときや」は特に強烈だった(両方とも琵琶デュオとして)。熊本に関連した社会問題だけに、内容もある程度は把握しているし、意見も持っている。だが、改めて、一個人の視点で語られると、心に深く突き刺さる。良く言えば大局的な地点、悪く言えば距離を置いて考えていた自分に気付く。「社会問題」である前に「個人的な問題」なのだ。

http://www.tanibito.com/goto.htm

http://plaza.rakuten.co.jp/karasu2007/diary/200705080000/

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2013年8月の読書メーター

2013年8月の読書メーター
読んだ本の数:1冊
読んだページ数:261ページ
ナイス数:13ナイス

考える日々〈2〉考える日々〈2〉感想
そうなんだよな。日々考えることだ。他人の衣を借りてばっかりではいけない。自分の衣装を着こなそう。
読了日:8月7日 著者:池田晶子

読書メーター

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2013年8月の音楽メーター

8月の音楽メーター
聴いた音楽の枚数:4枚
聴いた時間:0分

Motown SongbookMotown Songbook
2013.08.11 ぐるぐる倉庫熊本本店で購入
モータウン曲のカバー集という体裁。ストレートにカバーするか思い切ってアレンジするか2通り考えられるが、どちらかといえば後者。その為本人の魅力が伝わりにくいし、打ち込み音に萎える局面も。ゲストのテンプス、フォートップス、ジミー・ラフィンに耳が向くのはオールドファンのみか。
聴いた日:08月16日 アーティスト:Ruby Turner
Dixie ChickenDixie Chicken
2013.08.11 ぐるぐる倉庫熊本本店で購入。500円!嬉しいような寂しいような・・・。
吟醸酒の味わい。気持ちよく酔える。
聴いた日:08月12日 アーティスト:Little Feat
5000 VOLTS OF STAX5000 VOLTS OF STAX
スタックスサウンドの底流に流れるブルースとゴスペルの感覚は常に念頭に置くべき。表に出なかった曲集だけに5000ボルトまでは痺れない^^
聴いた日:08月09日 アーティスト:V.A.
Pick Hit of the WeekPick Hit of the Week
コンポーザーとしてもシンガーとしてもマスト。曲のパターンも色々持ってるね。
聴いた日:08月02日 アーティスト:Prince Phillip Mitchell

わたしの音楽メーター
音楽メーター

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