同道二人
ある方の投稿をキッカケに、男女デュオというのを考えてみる。まず最初に質問。70年代ソウル界で、最高の男女デュオと言われた二人の名前がどうしても思い出せません。どちらかがWashington姓だったような気がしますが、違うかも知れません。ピンと来る方おられたらコメント下さい。ディスコが席巻する前かと思います。サザンソウル系ではないです。モダンかつディープという感じだったかな?
●シャーリー&リー・・・まずは50年代。Shirley Mae GoodmanとLeon...ard Lee のコンビ。夫婦ではない。女性のシャーリーの声がクセがあるが、何とも言えない心地好さ。頭からハチミツを浴びて歌ってるような蕩け具合だ。しかし、決してエロチックではない。時代性もあるだろうが、微笑ましく明るい。
♪Shirley & lee "Let The Good Times Roll"
http://www.youtube.com/watch?v=uM9yYL6BD-4
●ミッキー&シルヴィア・・・こちらは50年代後半から60年代初頭にかけてか。男女デュオとは言えないかも知れん。男性リスナーはついついミッキーのギターに耳がいきがち。しかし、二人の息はピッタリだ。ここでは目立たなかったシルヴィアも、後には「ピロウ・トーク」で一世を風靡。さらには<トミー・ボーイ>の創設など、黒人音楽史に於いて重要な役割を果たす。
♪Mickey & Sylvia "Love Is Strange"
http://www.youtube.com/watch?v=KpEA5QGYJFQ
●アイク&ティナ・・・ミッキー&シルヴィアを過激にするとこうなる。仲が良いのか悪いのかよく判らない。音楽上は、アイクは完全にティナの“裏地”になっている。ティナのシャウトは時に、歌唱というより相方への怒りに聴こえる。初期の曲群は、音楽というよりドキュメントを感じる時がある。
♪ike & tina turner "stop the wedding et please,please,please"
http://www.youtube.com/watch?v=_SgJ1jU5fxw
●マーヴィン・ゲイ&タミー・テレル・・・この二人も面白い。通常の男女デュオは片方が表に出ている時は、片方は寄り添うが、この二人は競っている。しかし、競っていながら寄り添っている。これを男女デュオの理想形に上げる人は多いが、理想形というよりは唯一無二のものだと思う。どんなに真似ても追いつかないだろう。誰もチャーリー・パーカーのように吹けない様に、どんなデュエットも彼らのようには歌えない気がする。感覚的にはサム&デイヴの男女版でありながら、男女デュオとしての魅力も保持している感じか。
♪MARVIN GAYE & TAMMI TERRELL "Ain't no Mountain High Enough"
http://www.youtube.com/watch?v=Xz-UvQYAmbg
●ケニー・ラティモア&シャンテ・ムーア・・・最後は正統派。とても優しく、とても温かい。男女の機微を感じ取れる。二人は心身ともに夫婦なんだよな。そしてその愛の繋がりが歌を通して伝わってくるのが素晴らしい。男女デュオとは、ただ歌が上手い二人を揃えれば出来上がるものではない。
♪KENNY LATTIMORE & CHANTE' MOORE "MAKE IT LAST FOREVER"
http://www.youtube.com/watch?v=BIVnfunpWW8
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