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2014年1月

親心と冬の空

●今年の正月は、時間が緩やかに流れたような。大晦日と3日は終日仕事だったが、他は比較的淡々と過ごした。天気が良くて気温が高めだったのも、気持ちにゆとりを生んだのだろう。しかし、その後は寒波襲来。まだまだ熊本はマシな方だが、寒いと何かとやりにくい。

●娘は、2日出発5日戻りの日程で、友達と東京へ。ジャニーズ関連の舞台がメイン・イヴェントだが、ディズニー・リゾートにも行くとの事で、ヨメさんが土産代として多めに渡していた。小さい子供達が居る親戚から餞別を貰っていた経緯もある。

●しかし、買って来た土産の量が圧倒的に少ない。しかも、安価な物ばかり。ヨメさん呆れ果て、娘と口を聞かなくなった。二人揃ってジャニヲタなので、本来なら東京の話で盛り上がったんだろうが、我が家は暫く、森閑とした。それにしても、気の利かなさは私に似たのか・・・。

♪The Staple Singers "Respect Yourself"

http://www.youtube.com/watch?v=oab4ZCfTbOI

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毎度おなじみの・・・

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●植草甚一著『僕は散歩と雑学が好き』<ちくま文庫>(13)

http://book.akahoshitakuya.com/b/4480430431?from=history_home_book

※初出は、67年~70年『話の特集』の連載。70年、晶文社にて単行本化。

アメリカの雑誌、映画、演劇、小説からヒッピー、サイキデリック関連(これが発音通りの表記だそう)、ドラッグ等の社会風俗が、本エッセイの題材に取り上げられている事柄だ。いずれも、私はさほど強い興味は無いのだが、スラスラと読めた。軽いタッチなのに内容のある事が述べられているので、読者の気持ちが入っていくのだろう。

他人の文の訳文というパターンも多かったのだが、著者独特のトーンが一貫して存在するので、あれ、他人の文章だったかな?植草さんの文章だったかな?と、楽しい混乱もしばしば起きた。

本書の魅力は、サブカルチャー的知識を得る事より、お気に入りの落語家の噺を聴く感覚に近い。まず、植草節の堪能有りきだ。   

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映画『永遠の0』

今年初シネマ。

司法浪人中の青年が、自分の本当の祖父の存在を知り、フリーライターの姉と一緒に調べ始める。零戦乗りで特攻で散った祖父の評判は悪く、落ち込み気味だったが、次第に真実が暴かれてゆく・・・。キーワードは、戦争時代にはありえない概念(あるいは歪んだ解釈が成されていた概念)、「愛」だ。

ストーリー展開は面白い。謎が解けていくにつれ新しい謎が生まれていく構造(大体の答えは推測つくが)。伏線もきれいに張られている。ただ終盤は畳み掛けすぎな感じも。もっとも、私自身がアッサリ目の落ちを好む傾向にあるけど。

タイトルに込められた「0」は、零戦の0であることはもちろん、過去と現在をつなぐリンクの表徴としての0、また愛が人間の本質的な感情であるという意味での0・・・と妄想が広がる。

途中、合コンと知らずに友達に誘われた飲み会に出席した主人公。特攻の話になり、友人が「あれは自爆テロ」と一緒だと決め付ける。激昂する主人公だが、表面的には友達の言葉は当たっている。自分の人間らしい感情を押さえつけ、巨大な権力や思想に操られ、命を無駄にする行為だ。自分の命も、周囲の命も。対象が民間人か兵隊かは関係ない。人の命を奪っているのだ。

その友達のいけない所は、それを結論とした事だ。さらに考えを深めなければならない。上に立つものが悪だ。それも、特定の人物というより、人間の醜さの集積のようなモノだ。という事は、誰の心にも湧き起こる可能性のある醜さだ。ここを自覚せねば。上の問題ではないのだ。自分に関係ない事柄ではないのだ。余りにも虚しいが、人間はそれを乗り越えていかなければ。

虚無の0、プラスにもマイナスにも動く0、ゼロの意味は深い。

http://www.eienno-zero.jp/index.html

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2013年12月の読書メーター

2013年12月の読書メーター
読んだ本の数:1冊
読んだページ数:240ページ
ナイス数:37ナイス

ボブ・ディラン――ロックの精霊 (岩波新書)ボブ・ディラン――ロックの精霊 (岩波新書)感想
「精霊」という定義づけをする局面は爽快な読み心地。ベールに包まれたディランの肖像が浮き彫りになる。
読了日:12月25日 著者:湯浅学

読書メーター

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新年明けましておめでとうございます

今年も宜しくお願いします。

ブログを始めて昨年末で10年経ちました。何も解らずスタートし、以前居たサイトが半SNS的だった為、溶け込んでゆきました。しかし、ココログに移りブログに対するイメージも変わりました。一方TwitterやFacebookが、どうしても気楽にコミュニケイトできる為、ブログの方は自分の気持ちの中で盛り上がりに欠けはじめています。

今年はブログの使い方も少し工夫していこうかと思います。各SNSで投稿しているものも織り交ぜ、自分のネット生活のハブ的な存在に出来たらなあと夢想しています。

また、以前から考えてはいましたが、純粋な日記を綴る事も取り組んでいこうかと思います。日常を見つめ、音楽・書籍だけでなく周囲の自然や関わりを持った事柄に刺激を受け、感性を鍛えていきたいと思っています。

どういう展開になるか分かりませんが、めげずに、活力を燃やしながら前に進んで行きます。

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2013年12月の音楽メーター

12月の音楽メーター
聴いた音楽の枚数:6枚
聴いた時間:220分

ウォー・アンド・ピースウォー・アンド・ピース
聴いた日:12月30日 アーティスト:エドウィン・スター
Funke Funke WisdomFunke Funke Wisdom
ラップをあまり聴かない私が好きなタイプ。ビートのタメが十分にあり、早口でない。サウンドと丁々発止感がある。
聴いた日:12月25日 アーティスト:Kool Moe Dee
Very Best ofVery Best of
2013.12.7 蔦屋書店嘉島店にて購入。
前半は、冒頭に低音の語りから始まりゆるりと歌い出すパターンが続く。中盤から後半は多様な展開。しかし、ソロモン・バークに関して興味を持った人が最初に買うアルバムではない。
聴いた日:12月11日 アーティスト:Solomon Burke
Bob DylanBob Dylan
音楽に対する迸る情熱を感じる。曲調とか演奏テクニックを超えた音楽家として最も大事な物を、デビュー盤にして披露している。エンターテインメント性もある。素晴らしいね。
聴いた日:12月09日 アーティスト:Bob Dylan
サンクス、アイ・ニーデッド・ザット+3サンクス、アイ・ニーデッド・ザット+3
大体において、ホットワックス/インヴィクタス音源は大人しい。何度も聴いてじわじわ迫ってくる。キャッチーな展開は敢えて避けているような。本盤に関しては、男女がもっと絡めばダイナミズムが出そうだが、実はそれをやらない所に本レーベルの魅力があるのかなとも思う。
聴いた日:12月03日 アーティスト:グラス・ハウス
メイク・イット・グッドメイク・イット・グッド
サウンド構成という意味で、マーヴィン・ゲイの影がちらほら。グルーヴを主体にしているという意味。ヴォーカル、演奏陣、女性コーラス、全てが明るい方向に向いているので、飛翔感に溢れている。
聴いた日:12月02日 アーティスト:プリンス・フィリップ・ミッチェル

わたしの音楽メーター
音楽メーター

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