音の質と音楽の質

各所で話題を呼んだ、マジック・サムの秘蔵ライブ盤『アヴァン・ギャルド』はやはり凄い。クリアなギター音は、サムの手指の動きまで見えるかのようなリアルさだ。それまでに戦前ブルース盤を連続して聴いていたので、いくら鈍感な私でも音質の違いは目が覚めるかのようだった。
しかし、考えてみると音質が悪い=音がしょぼい訳ではない。音量の大きさが迫力を形作る訳ではない。戦前の音世界からも、確かな迫力で胸に迫るものがある。音質は技術で高められるが、音楽は音楽家自身の気持ちがこもっているかどうかだろう。じゃなきゃ、あんな音質の悪い物に感動はしないし、マジック・サムにしろ、音質が今回の物より悪いライブ盤『ロウ・ブルース』と『アヴァン・ギャルド』各々に魅力を感じないだろう。

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