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ブルース女子

『ブルース&ソウル・レコーズ』誌に連載中の妹尾みえさんのエッセイ「ダイヤモンドリングよりブルースを」が面白い。70年代後半の洋邦とり混ぜたブルース・シーンに、情熱先行でぶつかっていく女子高校生の姿がケレン味なく伝わってくる。

中でポツリと洩らされていたのが「ブルースは男の世界」という風潮。最近はそうでもないかも知れないが、当時はかなりはびこっていたようだ。自分の事を考えてみた。私は80年代中頃からブルースを深く聴き始めているが、仲間内で普通にブルースの話...が出来た女性は一人しか思いつかない。地方都市のせいもあるだろうけど。

別に、女性にはブルース感覚が解らないとも思わないが、入りにくい世界ではあるのだろう。少数派である事は確かだ。ただ、少数派だから場違いという訳でもない。私は、ブルースに惚れ込んでいる人ほど、少数派を受け入れる自由度は高いように思えるのだが・・・。

妹尾さんのエッセイをキッカケに、自分のブルース聴き始めの頃を思い出していたら、もう一人いた、ブルース女子(このブルース女子という表現自体問題があるかも知れませんが敢えてこのまま)。親しく話はしていないが、ライブ会場で出会ったり、我々が企画したイベントも見に来てくれたりしていた。と思うが記憶があやふやだ。ただ、一回ハウリン・ウルフの大顔大写しのTシャツを着ていたのが強烈に頭に焼き付いている。

何度か見かけた彼女は、いつも一人だった。彼女からすればそんなのはお構いなし。根っからブルースが好きだったんだろう。願わくば、今もブルースおばちゃんとして、日々愉しんでらっしゃる事を祈る。

♪Howlin' Wolf - How Many More Years

http://www.youtube.com/watch?v=OpKB6OZ_B4c

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