グッド・ジョブ
職業を持っている人なら大抵は、仕事は何の為にするのか考えた事があるのではないだろうか。①生活の為②社会に貢献する為③自分を高める為、等々答えはさまざまに導き出される。
ここでは、そういった真っ当な答えから少し外れてみたい。まず、「○○の為に○○をする」という図式を否定する。当然それだと冒頭の問いかけも否定される。「何の為に仕事をするか?」ではなく「何故仕事をするか?」に変えてみよう。私の表現不足で似たような言い回しになったが、要するに大義名分を取り除いてシンプルに考えてみたい。
...おそらく人間は、仕事をしたいんだと思う。専門用語にあるかも知れないが、何かの欲求の一つではないか。もう少し視点をずらすと、そもそも人間は生きていく上で何らかのアクションを起こしたいものなのでは。仕事は成果や報酬があるので、判りやすいアクションだ。
しかし、やりたい事なのにストレスが半端ない。それでも仕事は存在する。社会を動かしていく上で必要だからだろう。これも大義名分かも知れない。そこで、それに対抗するのに、「何の為に仕事をするのか」という大義名分を持ち出すと、理屈は合うような気がする。人間は理屈だけでは納得しませんが・・・。
さて、物事の必要性は人によって違うものだが、仕事の必要性はどうやら普遍的に存在するようだ。では、仕事にどう取り組むかというのもついでに考えてみたい。シンプルに。
定年間近の私が、近頃考えているのは「ただ何となく」というキーワードだ。「何となく」と言うとボーッとしている印象かも。「淡々と」や「粛々と」の方が伝わりやすいかも知れない。しかし、それらの言葉より「ただ何となく」の方がよりストレス・フリーかつ日常感覚があると思う。
毎日怒涛の如く押し寄せる仕事の波を、フワリと受け止めて、こなしていく。難関を難関と思わずに自然体でくぐり抜ける。そんなに調子良く行く訳がないが、理想論はストレスに勝つんじゃないかと思っている。少なくとも大義名分よりは実用的だ。
♪Chuck Berry "Too Much Monkey Business"
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