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メアリー流ブルースとゴスペルも

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●メアリー・J・ブライジ『シンク・ライク・ア・マン・トゥー』<エピック>(14)

http://diskunion.net/portal/ct/detail/1006288466
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メアリーの新作は映画のサントラ盤となった。ジャケットの表裏内部、何処にも彼女の写真がないのは淋しい限り。

  前作もクリスマス・アルバムだったので、『マイ・ライフ・パートⅡ』から考えると間が空いている印象は否めない。私の気持ちの間も完全には埋まっていない。あの力作と比べると、今作はメアリー基準ではフツーである。

キャッチーな1曲目はシャラマーのカバー。70年代ディスコ風のサウンドも匂わせ、ダンサブルだ。その後も、前半はお得意のリズム戦法が冴える。

♪ "A Night To Remember"
https://www.youtube.com/watch?v=hvopYAsIhCg

♪Shalamar "A Night To Remember"
https://www.youtube.com/watch?v=guB_jQkCzCo

「アイ・ウォント・ユー」が山場だ。メアリー流ブルースとでも名付けたい渋みが滲み出ている。この曲とラストの「プロポーズ」が対になっているかのよう。狂おしいほどの情念に対し、満ち足りた幸福感が聴く者を浄化する。効果音のクラッピングも優しい。メアリー流ゴスペルとも言えるだろう。

♪ "I Want You"
https://www.youtube.com/watch?v=bNJ8VkdCgug

♪ "Propose"
https://www.youtube.com/watch?v=8e4PT5kRIw0

次作への期待が高まるばかりだ。
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