メアリー流ブルースとゴスペルも
http://diskunion.net/portal/ct/detail/1006288466
...
メアリーの新作は映画のサントラ盤となった。ジャケットの表裏内部、何処にも彼女の写真がないのは淋しい限り。
前作もクリスマス・アルバムだったので、『マイ・ライフ・パートⅡ』から考えると間が空いている印象は否めない。私の気持ちの間も完全には埋まっていない。あの力作と比べると、今作はメアリー基準ではフツーである。
キャッチーな1曲目はシャラマーのカバー。70年代ディスコ風のサウンドも匂わせ、ダンサブルだ。その後も、前半はお得意のリズム戦法が冴える。
♪ "A Night To Remember"
https://www.youtube.com/watch?v=hvopYAsIhCg
♪Shalamar "A Night To Remember"
https://www.youtube.com/watch?v=guB_jQkCzCo
「アイ・ウォント・ユー」が山場だ。メアリー流ブルースとでも名付けたい渋みが滲み出ている。この曲とラストの「プロポーズ」が対になっているかのよう。狂おしいほどの情念に対し、満ち足りた幸福感が聴く者を浄化する。効果音のクラッピングも優しい。メアリー流ゴスペルとも言えるだろう。
♪ "I Want You"
https://www.youtube.com/watch?v=bNJ8VkdCgug
♪ "Propose"
https://www.youtube.com/watch?v=8e4PT5kRIw0
次作への期待が高まるばかりだ。 もっと見る
| 固定リンク
「Mary J. Blige」カテゴリの記事
- レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.59(2020.07.04)
- メアリー流ブルースとゴスペルも(2014.08.16)
- すべてはメアリーのために、メアリーはすべてのために(2011.12.11)
- 声霊(2010.02.11)
- メアリー・J・ブライジ『ストロンガー・ウィズ・イーチ・ティアー』(2010.02.07)
コメント