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2014年10月

きゃあーー!

このダイソンも凄い吸引力だわ!

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濃厚な何か

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●ロイド・プライス『ロイド・プライス』<スペシャルティ/Pヴァイン>(93?)

52年~おそらく56年の録音。

  懐かしいジャケットに再会した。三十数年前、黒人音楽を聴き始めた頃に購入した一枚だ(CDはその拡大版)。キッカケは、ガイドブックの最初の方に掲げられていたというのが一つ。彼がどういうミュージシャンか知らず、ニューオーリンズ音楽に関する知識もなかった。<ヴィヴィッド>が<スペシャルティ>をリリースしていた時期で、手に入れやすかったのもあるだろう。“とにかく買ってみよう”で手を出した。

  力強く直線的なヴォーカルと、適度にゆるく温かみがあり、洒落たサウンドを聴かせる演奏陣。もちろん当時は細かい分析など出来ず、浮き浮きした気分を味わいながらも、濃厚な何かが存在するのを朧気ながら感じるぐらいだった。理屈をこねる前にまずは楽しんだ。「ロウディ・ミス・クロウディ」は、当時の脳内循環曲の一つとなっていた。

  改めて聴くと、その後興味が拡がってゆく黒人音楽の世界の縮図みたいなものも感じる。リズム&ブルース、ジャンプ・ミュージック、ロックンロール等々、さまざまなジャンルへの繋がり聴き取れる。これが「濃厚な何か」の正体なのだろう。曲のパターンは似たタイプが多いが、飽きずに聴けるのは「濃厚な何か」があるからだ。

  後に実業家として成功するロイド・プライス。エネルギッシュなのは歌唱だけではなかったようだ。

♪ "Lawdy Miss Clawdy"

https://www.youtube.com/watch?v=nQZVufJfcG0

♪"Restless Heart"

https://www.youtube.com/watch?v=BbKTe9xH-sk

♪"TELL ME PRETTY BABY"

https://www.youtube.com/watch?v=wnIU5OBVbF4

♪"Lord, Lord, Amen!"

https://www.youtube.com/watch?v=Pq0OMXMO-k8

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エネミー・オブ・

●道路の中央付近に一匹のきじ猫。背中を反らし尻を上げ戦闘態勢だ。私の前方を、2台続けて車が過ぎ去り、猫の緊張は頂点らしくピクリとも動かない。彼もしくは彼女の意識内では、勢いよく走る大きな鉄の塊は、一体どのように認識されているのだろう。

●敵は見えにくい。味方は、敵よりかは見えやすい。但し、味方と思っていても敵だったりすると結局は見えにくい。敵はあちら次第、味方はこちら次第。

...

●政治家の後援会。思惑は色々あれど、支持する政治家の為になるように行動するものではないか。大きな目的を忘れ、組織を“要領良く”維持させる事に執心する。結果、味方が敵になっている。元々の敵より受ける傷は深い。

♪ CAROL WOODS "But you know I love you"

https://www.youtube.com/watch?v=RbyoaxdA7HI

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ブルース経済学

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♪FENTON ROBINSON "somebody loan me a dime"

https://www.youtube.com/watch?v=BO5pcmHepEQ

...

●フェントン・ロビンソン不朽の名作。邦題は「10セントを俺に」。そうかそうか。1ダイムは日本人になじみがないから「1ダイム=10セント」と訳者の方が両替してくれたのか。でも、硬貨10枚をジャラジャラと渡すより、絵的には一枚の硬貨を掌にポトンと落とした方がブルースじゃないかと思いきや、そもそも1ダイムを10セントという呼び方をするのが一般的とか。なるほど、納得しました。

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●フェントンの魅力は、ヴォーカルにもギターにも“自然な泣き”が含まれている部分かと。皆さん、ウソ泣きに騙されてはいけません。10セントを10万ドルと勘違いする事にもなりかねません。

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♪憂歌団 "10$の恋"

https://www.youtube.com/watch?v=6oRfzY1VIp0

●最近のレートだと、10ドルではおネエさん達の職業は成り立ちません。もっとも、昔のレートでもしんどい。それだけに、苦渋の恋に苦しむ男側のブルースと、10ドル単位で稼がなければならない女性側のブルースまで感じます。

●憂歌団が本物のブルースマン集団である事の証左は、日本的なブルース情感を表現できているからだろう。四畳半フォークとも違う。黒人のブルースに親しんだが故の結果だ。音楽はスタイルから入るのではなく、スタイルを創るのだ・・・誰か有名なミュージシャンの言葉だった気もするが、その解答は出なくても良い。その分憂歌団聴きましょう。

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意味のある繰り返し

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稚拙を承知で書く。ボブ・ディランを聴いていると、歌詞が判らなくても惹き付けられる。一つ思ったのは、絶妙の繰り返し感覚が彼の曲にはあるからではないか。パターンを楽しむ面も持つ、ブルースやロックンロールの善き体現者である事。そして、歌詞を詩的に綴る事。「詩」は訴えかける内容だけでなくリズムも重視される。曲構成と言葉綴りの両輪が心の琴線を弾ませるのだ。

♪"Desolation Row"

https://www.youtube.com/watch?v=hWq_sOMoq9w

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ピアノのビッグ・ウォルター

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●ビッグ・ウォルター・プライス『ウィズ・アルバート・コリンズ』<Pヴァイン>(88)

ビッグ・ウォルター。ホートンではなくプライス。ピアニストだ。前半はアルバート・コリンズのギターが目立つので、ピアノは意識に上らない。代わりに、ヴォーカルの強烈さに耳を奪われる。録音状態のせいか、全体に音が粗く感じる中、重みと迫力の有る声が、曲全体を揺るがす様に響く。ゴスペル仕込みの喉は聴き応え十分だ。

  後半は、自己のバンド、サンダーバーズとの演奏。こちらはピアニストとしての腕も発揮している。演者各々のバランスも良い。リズム&ブルースやカントリー調の雰囲気を感じるものが多い。何曲か有る、トーンが低めのものはライトニン・ホプキンスに近いかも。いずれにしても、テキサス系らしく、湿っぽさを感じない。コリンズとの前半の様なラフさも抑え気味だ。

♪"My Tears"

https://www.youtube.com/watch?v=8J7vVgfzhy0

♪"I Don't know"

https://www.youtube.com/watch?v=x1kfKvCSEGk

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2014年9月の音楽メーター

9月の音楽メーター
聴いた音楽の枚数:6枚
聴いた時間:140分

withアルバート・コリンズwithアルバート・コリンズ
2014.9.20 実家から救出。
聴いた日:09月30日 アーティスト:ビッグ・ウォルター・プライス
ザ・ファースト・レコーディングザ・ファースト・レコーディング
2014.9.21 ぐるぐる倉庫熊本本店にて購入。
聴いた日:09月29日 アーティスト:フレッド・マクダウェル
ラヴ・モア・ザン・プライド+8ラヴ・モア・ザン・プライド+8
2014.9.23 ブックオフ琴平店にて購入。
私はチェスのローラを、ホットワックスの彼女より先に聴いたのでより親しみを感じる。同じチェスのエタ・ジェイムスやミッティ・コリアのような豊潤さはないが「女の度胸」みたいな切実さが宿っている。ある意味演歌的かも知れない。
聴いた日:09月26日 アーティスト:ローラ・リー
New Role SoulNew Role Soul
2014.9.20 ぐるぐる倉庫熊本本店にて購入。
独特のギター・トーンが持ち味のロバート。本盤でも要所要所で決まる。ヴォーカル・スタイルがソウルで音楽はブルースって人、個人的には好きである。ブルーズン・ソウルとはまた一味違う。
聴いた日:09月25日 アーティスト:Robert Ward
オー・ホワット・ア・フィーリングオー・ホワット・ア・フィーリング
2014.9.20 ぐるぐる倉庫熊本本店にて購入。
メイヴィスというシンガーは良い意味で器用なタイプではない。ディスコ調で、全体的にアタックが強いものはどうも乗り切れてない。ポール・ケリー作品のゆったりした感じは似合う。バックがフェイムの連中なので、総体的には悪いアルバムではない。ただ、もっと素晴らしい作品がたくさんある。
聴いた日:09月22日 アーティスト:メイヴィス・ステイプルズ
エクスキューズ・ミー・アイヴ・ガット・ア・ライフ・トゥ・キャッチ(紙ジャケット仕様)エクスキューズ・ミー・アイヴ・ガット・ア・ライフ・トゥ・キャッチ(紙ジャケット仕様)
ゴスペル曲の乗りはさすが。ただ吠えるだけでなく抑制が効いている。
聴いた日:09月19日 アーティスト:キティ・アンド・ザ・ヘイウッズ

わたしの音楽メーター
音楽メーター

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