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私が気付かなかったマラコ

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●『BSR』誌最新号のマラコ特集。岩間慎一さん、林剛さん、濱田廣也さんの座談会を読んでいると、自分の視点の硬直化を意識せざるを得ない。マラコがカバーする音楽領域の広さについては、了解はしていてもおぼろげな知識の範疇を超えていなかった。私が選ぶマラコ・アーティストは、レジェンド・クラスのシンガーばかりだった。他レーベルで煮詰まり気味のベテランが居れば、マラコ行きを期待するというそれこそ煮詰まった考え。今回の座談会では、スターばかりに目を向けず、トレンドありきのマラコを丁寧に解説してあった。

●マラコについては、特に私と同じような視点を持つ人たちの間で、音に深みがないという話もしばしば聞く。個人的にはそんなに嘆くほどのこともないんじゃないかと思っていた。何しろ歌のレベルが高い連中なのであまりバックを気にしないのだ。座談会でも特徴的な音はないが信頼できるサウンド作りと書いてあった。世代的にも80年代をよくご存じの方々なので、我々だと敬遠しがちな電子音も信頼感の文脈で語られている。思わず聴いてみたくなる。

  ●マラコ創業者の一人、トミー・コウチ氏のインタビューも秀逸。「何かを受け継ごうという高尚な考えはなかった。ただ、好きな音楽を追いかけただけ」という発言は、正に固い頭をほぐしてくれた。思えばそれは、正しい黒人音楽的思考。70年代と80年代では、音楽界の変化は激しい。しかし、重要な部分は揺るぎないのだ。素晴らしい音楽は変わった部分と変わらない部分を併せ持つ。確かにいまだに電子音には慣れないが、マラコへの信頼は元々人一倍強いつもりだ。

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