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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.3

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[8枚目]●カーティス・メイフィールド『ゼアズ・ノー・プレイス・ライク・アメリカ』<カートム>(75)

悪く言えば、ボソボソ呟くようなヴォーカルだ。だがそれは、パワー不足ではなく、無駄な力が入っていない証左だろう。サウンドも柔らかい。彼のヴォーカルを楽器類で表現しているようだ。ホーンもカーティス自身、ギターもカーティス自身、ドラムのハイハットも彼自身を想起させる。ナチュラルなファンキー・グルーヴとか、満ち溢れるブラックネスとか、表現は色々浮かぶ。だが大前提として、誠実で温かみのあるカーティス・メイフィールド本人が、音楽として存在している。

"So In Love"

https://www.youtube.com/watch?v=peChXys7FcY

"Jesus"

https://www.youtube.com/watch?v=OX5I-sbBKFo

"Hard Times"

https://www.youtube.com/watch?v=jvSfeanNFIM

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[9枚目]●ジェイムス・ブラウン『ラブ・パワー・ピース~ライブ・アット・ジ・オランピア、パリ1971』<ポリドール>(92)

帝王が<キング>から<ポリドール>へ移籍する渦中のライブだった為、陽の目を見るのに20年かかった。ブーツィー&キャットフィッシュのコリンズ兄弟の参加が目玉の一つ。両者共、お馴染みのJBサウンドを軽快に彩り、存在感を誇示している。勿論、ドラムのジャボ・スタークス等、他メンバーもファンキーの極みだ。鉄壁のバックで乗りに乗り、怪鳥シャウトも絶好調なJBだ。また、バラードやリズム&ブルース系統の歌では、切なさが全開だ。常に完璧なライブを提供していたジェイムス・ブラウン。本盤も見事にそれを証明している。

James Brown - Olympia 1971

https://www.youtube.com/watch?v=aeUyELIHa2o

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