パパのニューバッグ
毎回、新しい号が出る頃に読み終わる。
熊本ではJB映画がまだ上映されていない中、ネットでの評判も加味されて、もう観たような気分になった。
音楽的には「パパのニューバッグ」を起点にダンス・ミュージックとしてのソウルに焦点を合わせてあった。付録CDも同曲発売年の「1965」を彩った曲を集めてある。ソウルがリズム&ブルースからバトンタッチされる様相が窺える。ここ何号かのCDでは一番愉しかったかも。
妹尾みえさんと渡辺芳男さんの連載が終了。妹尾さんの物はご自身の自伝的内容も含んでいた。本格的なブルースがまだ日本に根付いていない時代に、若い女性がその世界に飛び込んでいくのはかなりの軋轢があっただろう。しかし、何事も信念があれば必ず方向は定まっていくものだと思った。
私自身、日本のブルースを表層的にしか捉えておらず、一歩間違えたら知ったかぶり状態になる所、妹尾さんのコラムのおかげで頭の整理が付いた。最近のミュージシャンも含め、名前が挙げられた人たちをYouTubeで再確認。かなり参考になった。
渡辺さんはカントリー曲などを俎上に「悪妻」について書かれていた。ちょうどボブ・ディランを聴き始めていたので、興味深く読めた。レディーファースト文化の内側で語られる「悪妻」。数々のエピソード群にニンマリしながらも、「悪妻」が徐々に魅力的に思えてきたのは私だけではないだろう。
Papa's Got A Brand New Bag [unedited full version] - James Brown (1965)
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