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【創作】ゴールドバンド

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※一般の方には全く意味を成さない表現が度々出ますのでご注意ください。

むかしむかし、タムラという青年が、幸せを呼ぶという伝説のゴールドバンドを探す旅に出ました。どんどん歩いていくと罠に掛かったワニに出会いました。大きな罠でしたが何とか助け出しました。 「助かったぁ。どうもアリゲーター」「それにしてもこの罠大きいね」「ワーナーは何でも捕まえるんだ。お兄さん、どこ行くんだい?」タムラはゴールドバンドの話をしました。「それは森に住むベアファミリーの親父なら知ってるかも知れんなぁ」

二人連れでベアファミリーの家を訪ねました。話を聞いたクマの親父はパラマウント・ベッドから起き上がり、枕元のキリン・ファイアーをぐいと呷ると(我ながらブッダ込みすぎ)妻と子供たちを見やりました。「しばらく父さんはルースターにするが大丈夫か?」長男が「安心シッティン・イン・ウィズ」と頼もしく答えました。

クマ親父はゴールドバンドに心当たりがある様子です。自分の車を出しました。ワニはあまり車に乗った事がないのかとりわけ喜んでいました。「やっほー!エクセロ全開!」デコボコ道をウェストバウンド/サウスバウンド。ながらかな下り坂はスーと楽しいドライブです。 「知り合いのウルフやコブラを誘おうか?」「いや、トリオだから意味がある」そんなこんなで、あるお城に辿り着きました。

「ここのキングの娘がゴールドバンドの持ち主らしいんだ」「名前は?」「アンナだ」「何となく懐かしい名前だ」 クマ親父は実は地方の名士で、どうにかアンナに会う事が出来た。「どこかでお会いしたかしら?」「私もそんな気がします。ところでアンナ姫はゴールドバンドをお持ちですが?」「沢山持ってるわ。一つぐらいなら譲ってエイスよ」キラキラ光るバンドを取り出すと、タムラの頭に巻き付けた。「頭に巻くのが一番効果があるのよ。そうそう、このゴールドワックスをかけるともっと効き目があるわよ。上からかけるわね」アンナ姫は持っていたボトルから液体を注いだ。「熱ちちちちち!」「あ、ごめんなさい!ホットワックスと間違えた!」慌ててワックスを払いのけようとするアンナとタムラの眼が合い、いつしかお互いの手が握られていた。二人の時間が止まった。

お城の外を、一羽のブルーノート、じゃないわブルーバードが飛んで行った。めでたしめでたし。 (おわり)

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