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2015年10月

いまだ遠き80年代

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『BSR』誌12月号。綴じ込み付録の80'sソウル特集も面白い。私の80年代は、過去の遺産を堀り起こすのに夢中だった。ニュージャック・スウィングの登場で、やっと自分の時間軸と時代の時間軸に接点が生まれた状況。

ジョニー・ギル、ミキ・ハワード、ジェイムス・イングラムらの本格派は後追いながら聴いてはいた。ザ・タイムもジャム&ルイスの関係で『パンデモニウム』は聴いたが、モーリス・デイは理解不足。ロジャー/ザップにしろ各アルバムの特徴を整理できていなかった。

「整理」と書いたものの元来整理が苦手で、今回も結局は上手く理解は出来ないだろうが、何とか頭に残して参考にしたい。

とは言うものの、冒頭の林剛さんと荘治虫さんの対談で、現代R&Bからの流れで説明されるとやはり身に入りにくい。特に「ブギー」が解らない。その基底となる80'sファンクやらエレクトロ・サウンドやらが解ってないからだろうか。いやいやいや、どうも、黒人音楽の全ての流れを知ろうとするのに無理がある気もする。まぁ、チョボチョボとでも80年代のつまみ食いも良いかな。そう思わせる熱のある特集だったのよ。

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.18

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[25枚目]●メイズ・フィーチャリング・フランキー・ビヴァリー『ライブ・イン・ニューオーリンズ』<キャピトル>(81)

http://diskunion.net/portal/ct/detail/54C051215509

メロウかつファンキーなメイズのサウンドに、観客の好レスポンスも加わったライブ盤。1曲目でエンジンがかかり、「ジョイ・アンド・ペイン」「サザン・ガール」と続く序盤で早くも惹き付けられる。

ところが、5曲目でライブは終わり、6曲目はアンコール曲。後はスタジオ録音となる。結果、どちらも充実しているので「二度おいしい」という事にしておこう。オリジナルLPからは3曲カットされているそう。DVDもあり。

フランキー・ビヴァリーのヴォーカルは、若干ではあるが、ライブの方が熱量が多い。ジェラルド・アルストンを想起する局面も。演奏はスタジオの方が音数も多く、ややへヴィーかな?

いずれにしても、いつも通りの良質なファンキー・ソウルだ。メイズの音楽は全く迷路じゃない!

Joy & Pain

https://www.youtube.com/watch?v=W0hnOLxKKJw

SOUTHERN GIRL

https://www.youtube.com/watch?v=S4KXTr35d-4

Feel That You're Feelin

https://www.youtube.com/watch?v=a1HGLnfzamw

Reason

https://www.youtube.com/watch?v=tOm62LjzDmk

Live In New Orleans album

https://www.youtube.com/watch?v=uCqX3f73FIY

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オール・フォー・ワン

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まだ、全部聴いてませんが・・・。

テディ・バンもさることながら、この30年~40年代のサウンドにまず惹かれる。ジミー・ヌーン、ジョニー・ドッズ、ホット・リップス・ペイジなど名前は知っていておそらく聴いた事もあるのだが、何だかこの歳になって一段と魅力を感じる気がする。

私が黒人音楽を聴き始めた頃『レコード・コレクターズ』が創刊。今のコレクターズと違い、ジャンプ/ジャイヴ系とジャズ・ヴォーカルが交互に特集されている感じだった。戦前ブルースやシカゴ・ブルース、あるいはオールド・ソウルより先にルイ・ジョーダンに親しんでいた。

...

そういう懐かしさもプラスされた感情かも知れない。いずれにしても、職人集団が一つの曲に集中して、表に出たり脇でフォローしたりするさまが、何とも言えず楽しいのだ。黄金のテクニックが自分の存在感を示すより前に楽曲に捧げられている。そこに感動する。

Brown Skin Gal Is The Best Gas After All

https://www.youtube.com/watch?v=a4HvpYrjDvE

Wild Man Blues

https://www.youtube.com/watch?v=pfnNRCq7qpo

Thirsty Mama Blues

https://www.youtube.com/watch?v=VmNH7KME0Dg

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2015年9月の音楽メーター

9月の音楽メーター
聴いた音楽の枚数:4枚
聴いた時間:76分

ピースフルピースフル
2015.9.22 タワーレコード福岡店にて購入。
メロウとディープの間に着地。黄昏時の高層ビル群に囲まれた、緑豊かな公園の芝生に寝転んで、優しい風に頬を撫でられているような感覚。
聴いた日:09月27日 アーティスト:アル・ジョンソン
ライブライブ
2015.9.22. グルーヴィンレコード福岡店にて購入。
ライブを盛り上げるツボを心得た歌唱・演奏は実に気持ちが良い。「心得た」と言っても自然発生的な成り行きを感じる。正にブルースだ。日本のブルース・バンドには日本語で歌ってほしいという気持ちが強いのだが、これだけナチュラルに歌われるとビンビン伝わってくる。
聴いた日:09月25日 アーティスト:ブルー・ヘヴン
ザッツ・ハウ・ハートエイクス・アー・メイドザッツ・ハウ・ハートエイクス・アー・メイド
2015.9.22 タワーレコード福岡店にて購入。
声に張りがあるが、無駄な力みがない。曲自体も、ディープとは言い難いものが多いので、すいすい聴ける感じだ。
聴いた日:09月24日 アーティスト:ベイビー・ワシントン
New World OrderNew World Order
カーティスに対する思い入れを抜きにしても、素晴らしい出来のアルバム。たとえ今風のサウンドを使っても見事なソウル!
聴いた日:09月04日 アーティスト:Curtis Mayfield

わたしの音楽メーター
音楽メーター

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.17

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[24枚目]●ザ・ゲイターズ『ウェイステッド』<ゲイター/タフ・シティ>(70/90)

https://itunes.apple.com/…/wasted-feat.-willie-…/id906765560

ニューオーリンズの職人集団による“ジャズ・ファンク”。中心人物はキーボーディストのウィリー・ティー。ニューオーリンズとは言え、ミーターズ系ではない。また、Pファンク勢のようなへヴィー級でもない。どこか都会的なニュアンスがある。しかし、基本的には、メリハリの効いたグルーヴィーなサウンドだ。

曲(場面)によって、キーボード、ギター、ベース、パーカッション等がソロ回しとは違う風情で主役となる。 ボーナス・トラックは、やや趣が変わる。サザン・ソウルのコンピレーションに入っていても違和感のない曲もある。正統的なブルースもある。これらはアルバムからあぶれたんだろうか。確かに統一感は阻害する。しかし、出来は良い。編集者の満面の笑みが見えるようだ。リイシューはニューヨークのレーベル。

The Booger Man

https://www.youtube.com/watch?v=03_RSWUNzmg

Cold Bear

https://www.youtube.com/watch?v=uLk7taSiskU

Man That I Am

https://www.youtube.com/watch?v=IXAvOC4JJU4

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ファンキー・ブルース集

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「ファンキー・ブルース」を集めた一枚。有名無名に関わらず、クールで尚かつ熱い。ロックっぽい物もある(ラストはストーンズが似合いそうなロックンロール=ブルース)が、大抵は黒光りしている。カッチリ決めるタイプもあれば、雑然としながらもメリハリを感じるタイプも。人気のあるスモーキー・ウィルソンと、レイ・エイジーのタイトル曲は特に気に入った。

http://acerecords.co.uk/hard-to-explain-more-shattered-drea…

Freddy Robinson - The Creeper

https://www.youtube.com/watch?v=wUgCgwX3uMg

Ray Agee - It's Hard To Explain

https://www.youtube.com/watch?v=3XBBSYKyhhI

It's Real - Jimmy Robins

https://www.youtube.com/watch?v=ouuB8NUdKY8

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