70年代のブルース
今号のBSR誌も面白かった。
今更ながら「ファンク」は70年代のキーワードだったのだ。ソウル・ミュージックならまだ解るが、ブルース解釈の宝刀「ディープ」と「ファンキー」は、相容れなさそうな気も。だが、それは表面的に過ぎない。ブルースはメリハリを持つリズムの中で、紛れもない深みを見せていた。付録CDの音源を探してみた。
1.JIMMY JOHNSON: Slamming Doors
...https://www.youtube.com/watch?v=qbJvfMuaRNM
ジミー・ジョンソンのハイトーンなギターの切れ味はリズム主体のサウンドあってこそ。
2. BOBBY RUSH: Niki Hoeky
https://www.youtube.com/watch?v=svipjwPtHqM
蠢くベースとアフタービートのドラムを背に、妖気さえ感じる。
3. LITTLE JOHNNY TAYLOR: Strange Bed With A Bad Head
ストレートなブルースを聴かせるリトル・ジョニー・テイラー。この曲から「ファンク」を感じ取るのは難しいが、グリッティー感はピカイチ。
4. TED TAYLOR: (This Is A) Trouble World
https://www.youtube.com/watch?v=YqyB9lE2f5U
ワウワウギターとひっぱたくようなドラムの中、高音ヴォーカルが映えるテッド・テイラー。
5. EDDIE LANG: Food Stamp Blues Pt.1
生活苦を歌い飛ばすエディ・ラング。
6. BUDDY ACE: Kicked The Habit
https://www.youtube.com/watch?v=fzlqmo7HmNk
クラブ・ブルースの匂いもするバディ・エイス。
7. SMOKEY WILSON: I Want You
ジョニー・ギター・ワトソンも凄いが、スモーキー・ウィルソンも凄いのよ。同程度のスポットを当てて欲しい。ギターが「歌っている」。
8. LOWELL FULSON; Lovemaker
誰も文句の付けようがない、ロウエル・フルソン。ミスター・ファンキー・ブルース!
9. ALBERT WASHINGTON: Go On And Help Yourself
“歌える”ブルースマン、アルバート・ワシントン。私はほとんどソウル・シンガーの意識で聴いてます。
10. CASH McCALL: Stoop Down Baby
迫力ある歌声にソリッドなギターがよく映える。
11. AL KING: High Cost Of Living
生活苦を歌うには声が優しすぎるか。
12. BUSTER BENTON: Money Is The Name Of The Game
https://www.youtube.com/watch?v=gAjCqZWodSk
本格派バスター・ベントン。全ての楽器が良く絡み、ブルース風情に満ちている。「ファンク」でも「ソウル」でもない気が・・・。
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