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2016年1月

70年代のブルース

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今号のBSR誌も面白かった。

今更ながら「ファンク」は70年代のキーワードだったのだ。ソウル・ミュージックならまだ解るが、ブルース解釈の宝刀「ディープ」と「ファンキー」は、相容れなさそうな気も。だが、それは表面的に過ぎない。ブルースはメリハリを持つリズムの中で、紛れもない深みを見せていた。付録CDの音源を探してみた。

1.JIMMY JOHNSON: Slamming Doors

...

  https://www.youtube.com/watch?v=qbJvfMuaRNM

ジミー・ジョンソンのハイトーンなギターの切れ味はリズム主体のサウンドあってこそ。

2. BOBBY RUSH: Niki Hoeky

https://www.youtube.com/watch?v=svipjwPtHqM

蠢くベースとアフタービートのドラムを背に、妖気さえ感じる。

3. LITTLE JOHNNY TAYLOR: Strange Bed With A Bad Head

ストレートなブルースを聴かせるリトル・ジョニー・テイラー。この曲から「ファンク」を感じ取るのは難しいが、グリッティー感はピカイチ。

4. TED TAYLOR: (This Is A) Trouble World

https://www.youtube.com/watch?v=YqyB9lE2f5U

ワウワウギターとひっぱたくようなドラムの中、高音ヴォーカルが映えるテッド・テイラー。

5. EDDIE LANG: Food Stamp Blues Pt.1

生活苦を歌い飛ばすエディ・ラング。

6. BUDDY ACE: Kicked The Habit

https://www.youtube.com/watch?v=fzlqmo7HmNk

クラブ・ブルースの匂いもするバディ・エイス。

7. SMOKEY WILSON: I Want You

ジョニー・ギター・ワトソンも凄いが、スモーキー・ウィルソンも凄いのよ。同程度のスポットを当てて欲しい。ギターが「歌っている」。

8. LOWELL FULSON; Lovemaker

誰も文句の付けようがない、ロウエル・フルソン。ミスター・ファンキー・ブルース!

9. ALBERT WASHINGTON: Go On And Help Yourself

“歌える”ブルースマン、アルバート・ワシントン。私はほとんどソウル・シンガーの意識で聴いてます。

10. CASH McCALL: Stoop Down Baby

迫力ある歌声にソリッドなギターがよく映える。

11. AL KING: High Cost Of Living

生活苦を歌うには声が優しすぎるか。

12. BUSTER BENTON: Money Is The Name Of The Game

https://www.youtube.com/watch?v=gAjCqZWodSk

本格派バスター・ベントン。全ての楽器が良く絡み、ブルース風情に満ちている。「ファンク」でも「ソウル」でもない気が・・・。

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.24

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[32枚目]●ジーン・ライス『ジャスト・フォー・ユー』<BMG>(91)

http://www.discogs.com/Gene-Rice-Just-For-Y…/release/1517403

...

囁きや溜め息のようなトーンから、グッと力の入ったトーンまで自然に流れていく。盛り上がりの熱気は、放射熱というより摩擦熱。「テンダー」を絵に描いたような歌い手である。

①②でウォーミング・アップ。③の大バラードへ向かう。④は③に似た感じだが、③が純粋な愛、④が官能的な愛(ナイス・バディという歌詞も)を歌っている気がする。タイトルからの妄想だけど・・・。テーマはどうあれ、すっかり引き込まれていく。

⑤~⑦はアップ・テンポ。⑦でピークに達する感じ。 続く⑧は、キャロル・キングの「イッツ・トゥー・レイト」。キャロルの透んだ歌声に比べれば、かなり粘つく印象。正に「遅すぎた」との想いがジワジワと伝わってくる。キャロルは、黒人音楽界にも数多くの楽曲を提供し、よくカバーもされている。メロディーの良さだけでなく、歌ってみたくなるテーマやフィーリングがあるのだろう。

⑨⑩で、アルバムは火照りを残しながら静かに閉じられる。

プロデューサーはスタン・シェパード。私の苦手な打ち込み音も全く気にならず。また、特にバラードの要所要所でアーバンかつ密やかな雰囲気を出す、サックスのジェラルド・アルブライトにも拍手。

ジェラルド名からの連想ではないが、ジェラルド・アルストンが好きな人は絶対気に入ります。王道の極みである。

No One Can Love You Like I Love You

https://www.youtube.com/watch?v=QEC0TgWMq24

Let's Do It Again

https://www.youtube.com/watch?v=WT0k7H15Scg

I Believe

https://www.youtube.com/watch?v=EI0pOWEEKyg

It's Too Late

https://www.youtube.com/watch?v=bYzNQEj86bs

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文学

芥川賞選考委員の一人、奥泉光さんが「既に他の権威ある賞を受賞している作家が芥川賞を受賞するのはどうだろうか?」といった問いに答え、「逆に、他の賞も芥川賞受賞者にどんどん授賞させるべき。芥川賞が一番偉いように思われている」。文学賞に詳しくはないので、コメントの持つ意義は的確には把握できないが、凝り固まった物の捉え方は進歩性が無いという風に解釈すれば腑に落ちる。

芥川賞と直木賞の「区別」にしろ、純文学と大衆文学という事なんだろうけど、どうも現代社会にそぐわない気も。司馬遼太郎さんは「自分に向けて書いているのが芥川賞で他者や社会に向いているのが直木賞」と区別されたそうだ。確かに、直木賞はストーリーテリング性が強いのかも。

  同じコラム記事の中で、選考に落ちた作品の理由(の一つだろうけど)が「日本人」が登場していないというのがあった。これはちょっと吃驚。日本文学に関する賞だから、日本人が登場するのが確かに自然ではあるだろう。だが、決め付けてしまうと、大事なものを見失う可能性だってある。文学の専門家に対して、文句を言うつもりはないが、読者の方が文学を楽しむ術を知っている気がする。それとも楽しんじゃダメなの?もちろん、読みやすい、理解しやすい言葉で書かれたものが楽しめるものではなく、読み応えがある、文字を追うのに、表現に浸るのに、夢中になれるものが「文学」だと思う。

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.23

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[31枚目]●ジミー・ロジャース『テキサス・バウンド』<アントンズ/Pヴァイン>(90)
タイトルは日本で付けられたもの。原題は彼の代表曲でもある『ルデラ』だ。

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http://www.allmusic.com/album/ludella-mw0000308724

シカゴ・ブルースの顔役の一人、ジミー・ロジャース。<チェス>のモノクロ・ジャケット・シリーズ?の一つ『シカゴ・バウンド』が思い出される。<アントンズ>の本拠地はテキサスだが、紛れもないシカゴの薫りに包まれている。『シカゴ・バウンド』になぞらえ『テキサス・バウンド』と称された由縁だ。

  当レーベルは、クラブ経営との二本立て。本盤でも、スタジオ録音とライブ録音を混在させている。メンバー構成が少々違う。両方に共通しているのは2名。プロデュースも担当しているハープのキム・ウィルソンと、ピアノのパイントップ・パーキンス。ライブにはヒューバート・サムリンが参加。ベース&ドラムのコンビは、スタジオとライブの一部と、ライブ組。ギタリストがスタジオとライブ、各々一人ずつ付いている。主役のジミーは、サイド・ギターに徹し、ヴォーカルで存在感を見せている。カスレてはいるが、マディ系のマニッシュな歌声を聴かせる。また、自分が中心になるのではなく、バンドの一体感を大事にしているヴォーカルだ。

ベースとドラムのコンビネーションはどちらの組も安定している。そこに、ジミーばかりでなく、キム・ウィルソンやパイントップ・パーキンスも絶妙な演奏を聴かせる。特に、キムは多彩なテクニックを見せ、速いテンポの曲②⑤⑦⑬のドライブ感など相当なものだ。「彼のアルバム」と言っても良いいぐらいに目立っている。パイントップの、特にスロー曲での全体の音を引き締める連打攻勢も見事。ベース、ドラム、ギターも聴かせ所有り。

ミディアム~スローの①⑥⑧(含スライド)⑨(ジミー・リード風高音ハープ)⑪⑫辺りはシカゴ・ブルース・ファンには堪りません。⑩でマディ讚も忘れず。

※以下には本盤以外の音源もあります。

Rock This House

https://www.youtube.com/watch?v=wAo4NRemye8

Gold Tailed Bird

https://www.youtube.com/watch?v=RbDae0QJJwA

Sloppy Drunk

https://www.youtube.com/watch?v=9oD3PzgZUOM

Got my mojo working

https://www.youtube.com/watch?v=OZv7l-xtrXw

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結局、真っ直ぐなものは伝わる

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ブラインド・ウィリー・ジョンソンが失明したのは7歳の時。父親の不倫に激怒した継母が、腹いせに彼に洗剤を振りかけたとか。何とも重苦しい体験だが、彼は信仰の道を歩む事で克服した。いや、その真意は不明。だが、克服せんとする強靭な思いが彼の音楽の根にあると思う。歌声がハードだが、押しつけがましくない。ストレートに伝わる。彼の信心の真剣さが有るからだと思う。

ギター・エヴァンジェリストとして終生を生きた彼。神の教えを説く毎日。だが、晩年もまた苦難だった。晩年とはいえ40代。火災で家を失う。焼け焦げた新聞紙を重ね、寝床にしていたらしい。まさに「闇夜は深く、大地は冷たく」の世界。実情はもっと悲劇的で肺炎を発症。しかも盲目を理由に治療を拒否され、最期を迎える事になる。

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  スライドの名手という意見もある。それは確かにそうなのだが、彼のストレートな歌声の背後で捻るギターに、無常観・哀切感を覚える。「もののあはれ」。彼の本音か。そして、それに負いかぶさるように、また歌う。

ブルースよりゴスペルを選んだ彼。そうせざるを得なかった、自然な選択だったのだろう。

If I Had My Way I'd Tear The Building Down

https://www.youtube.com/watch?v=U-0doBkIroU

Jesus make up my dying bed

https://www.youtube.com/watch?v=pWb4XcVwIeI

John The Revelator

https://www.youtube.com/watch?v=0Ek4G1TCU4E

The Soul Of A Man

https://www.youtube.com/watch?v=7MdI2xPHw_k

※「もののあはれ」ウィキペディアより・・・平安時代の王朝文学を知る上で重要な文学的・美的理念の一つ。折に触れ、目に見、耳に聞くものごとに触発されて生ずる、しみじみとした情趣や、無常観的な哀愁である。苦悩にみちた王朝女性の心から生まれた生活理想であり、美的理念であるとされている。日本文化においての美意識、価値観に影響を与えた思想である。

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【追悼】オーティス・クレイ

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あれは、何年前になるか。

黒人音楽にはまり始めた頃、熊本にオーティス・クレイが来るという事で勇んで観に行った。私は<ハイ>よりも<ワン・ダー・フル>作品を先に聴いていた。当時は、自分でセレクトしていくより日本盤を忠実に追いかけるような段階。ちょうどその頃リリースされていたので。味わいよりも乗りの良さに惹かれていたような気がする。

残念な事に、会場では、延々と2時間ぐらいEW&Fのビデオを繰り返し見せられる始末。やっと出てきたら45分ぐらいで引っ込む。てっきり、また出てくるかと思いきや、それでお終いだった。印象も何もあったものではない。

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そんな訳であまり良い思い出が無かったのだが、色々な作品を聴いていく内に素晴らしいシンガーである事は自明の理。いくら鈍感な私でも十分判った。力まずに力強い、ソウル・シンガーの鉄則を教えてくれた人でもある。

最後まで歌手道を全うしたオーティス・クレイ。また一人偉大な人物がいなくなりました・・・深く合掌。

Otis Clay- Precious Precious

https://www.youtube.com/watch?v=nohuEWNzHFQ

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2015年出会ったコンピ盤

2015年に出会った音楽をボチボチと振り返っています。続・コンピレーション盤編です。

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●サム・ディーズ『It's Over: 70s Songwriter Demos & Masters』

どんどん出てくるサム・ディーズ。内容が薄くなるかと思いきや、本盤の充実度も中々。曲の良さはもちろんだが、私は彼のヴォーカルが何より好きだ。

SAM DEES ... ANYTHING IS FAIR IN LOVE AND WAR

https://www.youtube.com/watch?v=AfD8k0ODLqE

Sam Dees - Claim Jumpin

https://www.youtube.com/watch?v=wrPyRopACDU

Sam dees-its over nobody wins

https://www.youtube.com/watch?v=UYtDLW-NU9o

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●『ケント・セラーズ・オブ・ソウル Vol.3』

有名どころからレアな曲まで、よく編集されている。UKで受けたUSブラックという基準。そういう視点からも楽しめる。

The Ikettes - Peaches "N" Cream

https://www.youtube.com/watch?v=dfbh4b8ZfN8

Peggy Scott & Jo Jo Benson Lovers Holiday

https://www.youtube.com/watch?v=ChK1j6ABRdo

Bill Moss - Sock It To 'Em Soul Brother

https://www.youtube.com/watch?v=heJo0o_KaKw

Barbara & Brenda - Never Love A Robin

https://www.youtube.com/watch?v=cJiTJIsaqCc

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●『モダン・ダウンホーム・ブルース・セッションズ・アーカンソー&ミシシッピ』

ジョー・バイハリ&アイク・ターナーの熱意の跡。

Houston Boines - Relation Blues

https://www.youtube.com/watch?v=hCDTrtl0WG8

Elmore James - Hand In Hand

https://www.youtube.com/watch?v=uQb5udtkI-E

コンピ盤、まだまだ続きます。たぶん。

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サン・ブルースの世界

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2015年に出会った音楽(2015年リリースに限らず)を振り返る企画。今回はコンピ盤を取り上げます。編集物は、ミュージシャンの魅力に加えコンパイルした人の嗜好やセンスが窺えるのが面白味です。

●『サン・ブルーズ ~伝説のレーベルのルーツを探る~』

ピーター・バラカンさんの編集。小出斉さんのライナーも核心が掴めてソー・グッド!メンフィス・アグレッシヴ・ギターの魅力満載(パット・ヘアとかね)。リトル・ミルトンやルーファス・トーマスの初期の録音も貴重。ジョー・ヒル・ルイス、ドクター・ロス、<デルマーク>しか知らない人は目ウロコのスリーピー・ジョン・エスティス、ロスコー・ゴードン、ビリー・ラヴ・・・ルーラル・ブルース・ファンには垂涎の一枚。

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Howlin' Wolf - Mr. Highway Man

https://www.youtube.com/watch?v=06ZwabNemxE

Howlin' Wolf - (Everybody's) In the Mood

https://www.youtube.com/watch?v=NgOPuJM6akw

Sleepy John Estes - Registration Day Blues

https://www.youtube.com/watch?v=ts0kg-fPNvU

Jimmy & Walter Easy SUN 180

https://www.youtube.com/watch?v=xs1D1ljsko8

Little Junior Parker's Blue Flames - Feelin' Good 1953

https://www.youtube.com/watch?v=azaMkrna0KU

James Cotton Cotton Crop Blues SUN 206

https://www.youtube.com/watch?v=YAqTrbuxCRI

Pat Hare I'm Gonna Murder My Baby (1954)

https://www.youtube.com/watch?v=E26dBq-98Po

Little Milton- Lookin' For My Baby

https://www.youtube.com/watch?v=XR_sh28h3i8

Billy 'Red' Love - Hey Now - Take 1

https://www.youtube.com/watch?v=adSCZ1BSSZU

ちょっと、曲を貼り付け過ぎたので、他のコンピ盤はまた後日。

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ジョニー・エイスの真実

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B.B.キング関連のCDや書籍が続発した為、一見便乗商法かと疑ったが、実は中身が濃ゆそうなのがチャールズ・ソーヤー著の『ARRIVAL OF B.B. KING: THE AUTHORIZED BIOGRAPHY / キング・オブ・ザ・ブルース登場-B.B.キング』

http://diskunion.net/jazz/ct/detail/1006906150

B.B.の音楽人生を語れば自ずとブルース/黒人音楽の歴史を語る事になるのだろう。伝統の継承者、メリスマ唱法&スクイーズ...
・ギター、ラジオDJ、ロック・ミュージシャンへの影響、「ブルース」の代名詞、ライブ・パフォーマーと言う名の伝道師・・・本著でのモノサシがこれらかどうかは判らないが、重要なファクターではないかと思う。しかも、B.B.だけでなく、重要ミュージシャンにも触れられているようだ。推測ばかりで申し訳ないが、読み込んでませんので・・・。

今回書きたかったのは、ジョニー・エイスの死の真相を取り上げている部分。もしかしたら私が情報に乗り遅れているのかもしれないが、一般的には、彼はロシアン・ルーレットで亡くなったと伝えられていたと思う。

だが、当時楽屋にいたビッグママ・ソーントンの話が最も信憑性が高いようだ。立ち読みゆえ正確性は欠きます。ご容赦ください。

ジョニーは常に拳銃を所持していた。何しろ、車をぶっ飛ばしながら道路標識に発砲し、数字に穴を開けるのが“趣味”だったとか。しかし、粗暴な人間かと思いきや、ナイーヴな部分もあり、有名になってからも客席をまともに見れず、ピアノを弾く横顔しか見せなかったとか。大体、ナイーヴな性格の人はその反動が大きいとは思うが・・・。拳銃をよく人に向ける事もしていたらしい。

その日もビッグママに銃口を向けた。彼女は全盛期の体格なので、臆することなく銃を取り上げたらしい。ジョニーは懇願し、何とか取り戻す。すると、また態度を翻し、銃でからかいはじめた。その時楽屋にいた女性を膝に抱き、彼女のこめかみへ。

あれこれ、やり取りがあった後、結局自分のこめかみに当て発砲したらしい。回転式拳銃なので、その時、弾が入っていないと思ったか、あるいは元々死ぬ気であったか正確には不明だが、それが悲しい事実である事に変わりはない。

Johnny Ace - - Pledging My Love

https://www.youtube.com/watch?v=AT_eOiTwtoQ

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ジャンプしなけりゃ意味ないね

2015年に出会った音楽を、ジャンル別というか傾向別に分けて振り返ってみます。まずは温故知新。昔々、黒沼の淵から様子を窺ってた頃よく聴いていたジャンプ系の音盤から。

但し、今年発売された物とは限りません。というかそちらの方が少ないです。

●『ロッキン・リズムン・ブルース・フロム・メンフィス』

<ホーム・オブ・ブルース>作品のコンピ。ウィリー・ミッチェルを黒幕に、ロイ・ブラウンらの痛快サウンドが弾け飛ぶ一枚。昨年出会った全てのアルバムの中で個人的ベストワンだ。

ROY BROWN - ROCKING ALL THE TIME

https://www.youtube.com/watch?v=Mehga7Qcgv0

Willie Cobbs / You Don't Love Me

https://www.youtube.com/watch?v=ZsJMfYDUNCE

●ルイ・ジョーダン『ゴー・ブロウ・ユア・ホーン』

ラインナップを概観するだけで、記憶のアルバムがパラパラめくられる。あれもこれも欲しくなり棚の前でもたもたしてしまう。<オールデイズ>シリーズは私にとってそんな企画だ。かつてのアイドル、ルイ・ジョーダンも生々しいサウンドで聴き直せて嬉しかった。

Louis Jordan and His Tympany Five - Yeah, Yeah Baby

https://www.youtube.com/watch?v=DNbqJCumcgU

Louis Jordan and His Tympany 5-Fat Back and Corn Licker

https://www.youtube.com/watch?v=hKpOGRpQEzo

●『天才ジャイヴ・ギタリスト テディ・バン』

テディの職人技を味わうばかりでなく、ジャズ界からは疎んじられ、ブルース界からは敬遠されがちな「臭いジャズ・サウンド」が愉しめるのも良かった。

Guitar In High - Teddy Bunn

https://www.youtube.com/watch?v=XVBiZSEGcfg

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2015年12月の音楽メーター

12月の音楽メーター
聴いた音楽の枚数:4枚
聴いた時間:104分

What Is Soul?What Is Soul?
2015.12.19 ブックオフ・ノース天神店にて購入。
ニューヨーク・ソウルと聞くと実は腰が引ける。ただ、ベン・Eはハード&ディープに歌い放つ。そこを愉しむのみ。
聴いた日:12月27日 アーティスト:Ben E. King
ブラック・マジック[デラックス・エディション]ブラック・マジック[デラックス・エディション]
2015.12.19 タワーレコード福岡店にて購入。
オリジナル『ブラック・マジック』+『マジック・サム・レガシー』+未発表テイク2曲。明るく伸びのあるヴォーカル、丁寧なギター・フレーズ。独特のカッティングとドライヴ感。魅力を存分に味わえる。エディ・ショウのブロウも効いてる。
聴いた日:12月24日 アーティスト:マジック・サム
MODERN DOWNHOME BLUES SESSIONSMODERN DOWNHOME BLUES SESSIONS
2015.12.19 グルーヴィン福岡店にて購入。
<モダン>レコードのジョー・バイハリ自ら(時にはアイク・ターナーが同行)リサーチして録音したブルース集。オーソドックスな物から、いかにもアイク好みのワイルド・ブルース、豪放ブルーム調からジャズ風味を感じる作も。ヴォーカルも迫力あり。熱意と努力を感じる。
聴いた日:12月22日 アーティスト:V.A.
ヴォリューム・ワンヴォリューム・ワン
思わずメロディーを口笛に乗せたくなる。風通しの良い音楽だ。なんとなく、大滝詠一を連想した。
聴いた日:12月01日 アーティスト:トラヴェリング・ウィルベリーズ

わたしの音楽メーター
音楽メーター

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スタイル

スタイルから入るのは良いが、スタイルだけで終わるのはダメだ。

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とりあえずのご挨拶

新年が喪中となりますので、決定的なワードは使いませんが、今年もよろしくお願いします。多くの方とネットでつながる貴重かつ楽しい体験を今年も満喫したい所存です。

Computer Love - Zapp

https://www.youtube.com/watch?v=VR0E4Nf_yvE

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