レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.30
[38枚目]●V.A.『ザ・ベスト・オブ・ジ・アメリカン・フォーク・ブルース・フェスティバル'63-'67』<ベラフォン>(86)
https://www.discogs.com/…/Various-The-Best-…/release/3545560
ヨーロッパを舞台に、途絶えた時期はあったものの、62年~85年まで続いていた「アメリカン・フォーク・ブルース・フェスティバル」。ステージの模様はCDやDVDといった形でも数多くリリースされ、全世界のブルース・ファンを魅了している。
http://www.wirz.de/music/afbffrm.htm
本盤は、63年~67年のライブからセレクトされた一枚。マディ、ウルフ、ジョン・リー、ライトニンら錚々たるメンバーがブルースの魅力を知らしめている。
①ハミー・ニクソンのハーモニカとジャグを相棒にしたスリーピー・ジョン・エスティス。声に張りがある。ジャグの音色も面白い。
②流れるようなギターが味わいを生むバディ・ガイ。
③磐石のビッグ・ママ・ソーントン。聴くたびに名曲である事を思い知る。ギターはバディ・ガイ。ベースは②でも良い味を出していたロンサム・ジミー・リー。
④全体のトーンと間合いが漆黒の極致、マディ・ウォーターズ。オーティス・スパンの地を這うようなピアノにとろみのあるギターが絡む。
Muddy Waters - Five Long Years
https://www.youtube.com/watch?v=NsJfLl_jN7s
⑤ヒューバート・サムリンのギターとサニーランド・スリムのピアノが先導する旋律に、ウルフが抜群の乗りで吠える。ウィリー・ディクソンがドラムになってますが?
⑥バディ・ガイがベースでフォローするジョン・リー・フッカー。エンドレスに続く黒いグルーヴだ。
King Of The World - John Lee Hooker, Buddy Guy, Freddie Below
https://www.youtube.com/watch?v=mD9NmChCRQQ
⑦お馴染みのハープ音、お馴染みの朴訥ヴォーカル、サニーボーイ・ウィリアムソン。ベースのようなトーンから絶妙なフレーズを紡ぐヒューバート・サムリンにはここでも感心。
⑧やっと「フォーク・ブルース」らしいのが登場。ソニー・テリー&ブラウニー・マギー。名コンビらしさを発揮。でも仲は悪かったんだって!
⑨元気いっぱいの、ルーズベルト・サイクス。メンフィス・スリムばりの濃ゆい声だ。リズム&ブルース的なギターに徹しているバディ・ガイも微笑ましい。
⑩オーティス・ラッシュがバックに付いたジュニア・ウェルズ。いつもより狂おしさを感じる。情念の交歓か。ベースの表記が「ジャック・アイヤーズ」。マイヤーズでしょうね。フレッド・ビロウのドラムがナイスなタイミングで突っ込む。
Vietnam Blues : Junior Wells, Otis Rush, Jack Myers, Freddie Below
https://www.youtube.com/watch?v=j1WeFPoLCxc
⑪ブッカ・ホワイトも充実のステージ。
⑫ライトニン・ホプキンス。いつもの、ギターのフレーズ、いつものダミ声ヴォーカルを堪能。
Sam Hopkins plays Ain't It a pity
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