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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.29

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[37枚目]●ゴードン・チェンバース『イントロデューシング・・・ゴードン・チェンバース』<ゴードン・ミュージック/スロウダウン>(05)

http://gordonchambers.com/album/introducing/

コンポーザーとして名を成した人がミュージシャン・デビューすると大抵内容が良い。ゴードン・チェンバースにも同じ事が言える。

アニタ・ベイカーやオージェイズといったベテラン勢から、アッシャーやSWV等当時のメイン・トレンドを行く人たちまで多くの楽曲を提供している。美メロとアーバン・タッチには定評がある。

①マーヴィン・ゲイ「アイ・ウォント・ユー」遣いでスタート。決めどころではマーヴィン的なひりつくシャウトも聴かせる。少しザラついた声は良いアクセントになっている。

②はスティーヴィー・ワンダーを想起。グレン・ルイスとゴードンの盟友トロイ・テイラー作。グレンもBGvo.で参加。③はスパンダー・バレー遣い(私はよく知りませんが)。

④はヴォーカル力を発揮。⑤はテンポが面白い。サラ・ディヴァインなる女性とデュエットの⑥。これまでの曲もそうだが、この曲特にベース音(プログラム)がファットで心地良い。

⑦はカール・トーマスに提供した曲。カールをゲストに呼んで。トランペットがアーバン感。

⑧決して濁らないサックスと、流れるように弾かれるピアノが超アーバン。続いても印象的なバラード⑨。控えめに鳴るギターも味となっている。ハンドクラッピングとベースが彩る⑩も良い曲。後半はゴスペルの薫り。

⑪はアニタ・ベイカーに提供した曲。ここは生楽器による演奏。アーバン・ジャズ風。最後の⑫は静かに歌い上げる。

  2曲、バックグラウンド・ヴォーカルでライアン・ショウ参加。

ミュージック・フェスティバルでも有名な雑誌『エッセンス』の編集者も経験しているゴードン。広い範囲で音楽に接していた事だろう。アルバムを出すペースがゆったりしているのは、納得のゆくまで良い物を創ろうとする精神の表れに違いない。2作目が2年後、3作目がその5年後の2011年である。自主レーベルでのスタートも意欲を感じる。

①Touch You There

https://www.youtube.com/watch?v=egSAeN4EgQM

④My Imagination

https://www.youtube.com/watch?v=PCpWp7B8_mc

⑤Be Happy

https://www.youtube.com/watch?v=smlUS7vdRfc

(ライブ)⑧I'LL MISS YOU MOST LIVE IN PHILADELPHIA

https://www.youtube.com/watch?v=qpBLHCYAr-c

⑨THATS WHEN YOU FALL IN LOVE

https://www.youtube.com/watch?v=EYi6fwupAfY

(ライブ)⑩Always Be Proud

https://www.youtube.com/watch?v=FBGpisq7f0s

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