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2016年4月

レイジー

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「レイジー」感覚というのは難しい。下手なヤツが試みると雰囲気だけの中身のない音楽になってしまう。なんちゃってレイジー。

レイジー・レスターにはロックンロール性もあると言われているが、元々ロックンロールにはレイジー感はあると思う。少なくともチャック・ベリーとリトル・リチャードには間違いなくある。レイジー感あるからこそ深い乗りが生まれる。単純じゃないのよ、ロックンロール。

レイジー・レスターは優れたミュージシャンというだけではなく、ジェイ・ミラーのアシストみたいな役割も担っていたらしい。音全体への気配りができる人なんだろう。今回ジックリ聴いてみて、低音ブリブリ+スワンプ感など、よく組み合わせたなぁと感心する曲もあった。後半は味わいがまろやかなものもあり。

ルイジアナ・サウンドはユルユルだけでは成り立たないのだ。よく計算された上でフィーリングをまぶしてある。 あとアラン・トゥーサンとジェイ・ミラーの違いについて考えるのも無駄ではないかな。ニューオーリンズとナッシュビル。シンコペーションとレイジー。ピアノとハーモニカ。

う~ん、キーワードとしてもまだ整理できてません。

http://diskunion.net/tote/ct/detail/1007001736

I'm gonna leave you baby

https://www.youtube.com/watch?v=_BDj2Yl_Zvk

Tell me pretty baby

https://www.youtube.com/watch?v=3hUp9S9DIkM

Sugar Coated Love

https://www.youtube.com/watch?v=nToVBa_kWws

I Love You,I Need You

https://www.youtube.com/watch?v=5tz88kIefGU

A Real Combination For Love

https://www.youtube.com/watch?v=HpFXftX33CU

The Same Thing Could Happen To You

https://www.youtube.com/watch?v=uwK_PXNAdT4

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29日の収穫

●昨日は福岡レコード店詣で。天神地下街をはじめ各所で熊本地震への募金箱を確認。ありがたい事です。

●福岡の街にいても、ふと揺れを感じてしまう。気持ちがもう一つ落ち着かないのは変わらない。CD選びの集中力も欠けていた。

ざっとリストアップ。

<オールデイズ>シリーズ

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●レイジー・レスター『ゼイ・コール・ミー・レイジー』

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●アーマ・トーマス『ウィッシュ・サム・ワン・ウッド・ケア』

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●バーバラ・ジョージ『アイ・ノウ』

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●ロスコー・シェルトン『シングス』

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●ライトニン・スリム『ルースター・ブルース』

<ブランズウィック>スペシャル・プライス

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●ジョニー・セイルズ『マン・オン・ジ・インサイド』

エキストラ・トラック12曲プラス版

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●ジェイムス・カー『ユー・ガット・マイ・マインド・メスド・アップ』

懐かしの<ゴーサム>

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●V.A.『ザ・ベスト・オブ・ゴーサム・ゴスペル』 <アトランティック>1000シリーズ

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●エスター・フィリップス『バーニン~ライヴ・アット・フレディ・ジェッツ・パイド・パイパーL.A.』

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●パースエイダーズ『ベスト・シング』

<Pヴァイン>戦前ブルース・シリーズ

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●ケイシー・ビル・ウェルドン『スライド・ギター・スウィング』

9784907276454


ちなみにブックオフでB.B.キング本購入です。

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こんな日曜日

●国道3号線の我が家付近。信号毎に警察官が立っている。どうやら手動で信号を変えているもよう。この辺に24時間配置するだけでも大変だろう。そう言えば今日見かけた事故処理の警察車両は和歌山県警、昨日見たパトカーは富山県警だった。自衛隊も山形や沖縄と、多彩。相当な動員数なんだろうな。 ●我が家で倒れた物と言えばIKEAで買った背の高いCDラックだ。転倒防止のアイテムは付いていたのだが、横着して処理してなかった。自業自得だな。CD達、全部確認はしてないが大丈夫な様子。 ●ひさしぶりに大牟田方面のショッピングセンターへ。本屋さんには防災本と共に熊本県道路地図。ニーズがあったんだろうな。帰りは反対側が混んでた。 ●明日の緊急要請の情報が早くも3件。やや早出となる。これぐらい楽なもんよ。 ●人間は食欲から復活していくのだろうか。何でも食べたいし、全てが美味しい。 Ben E. King - Stand By Me (HQ Video Remastered In 1080p) https://www.youtube.com/watch?v=dTd2ylacYNU

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.32

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[40枚目]●ココ『グレイトフル』<ライト>(06)

http://diskunion.net/portal/ct/detail/51C061030001

再結成が話題を呼んだSWVのココは、ソロ活動でも良質のアルバムを連発している。99年発表の『ホット・ココ』も好きだが、こちらはゴスペル・アルバムである。レーベル自体ゴスペル専門で、フューチャーされている女性コーラスも、クワイヤー的だ。絵に描いたようなコーラスとも言えるが、盛り上がってくるとかなり活きる。

ハイトーンの女性シンガーは、あまり好みではないのだが、ココの声は、張り上げた状態でも潤いがあり、心に浸透する。ピークに達しても耳障りさは皆無。

①②では、憶えやすいフレーズも盛り込み、乗せまくる。②のファンキーなリズムも親しみやすい。

タイトル曲③や⑥⑦⑨は現代R&Bマナー。ゴスペルとR&Bをひとつの曲の中でミックスするのではなく、区分けしている感じ。どちらがどうとかではなく、本盤ではそのやり方が良い結果となっている。

フェイス・エヴァンス、ファンテイジア、リル'モが参加した⑤。スクリーム合戦で曲が成立している。

⑧はゆったりとしたバラード。コーラスのフォローも素晴らしい。

⑪は讃美歌メドレー。オーソドックス。最後の⑫は⑩のリミックス。元々ロックっぽいサウンドにギターが加わり、ロック度数アップ。

①Look At Me

https://www.youtube.com/watch?v=yux9QWida0s

⑧Coko- Holy

https://www.youtube.com/watch?v=zvAp8MlSa1U

⑫Please Don't Forget [Remix]

https://www.youtube.com/watch?v=KEBw1CeWTbg

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震災経験

すみません。一度吐き出させて下さい。今回の熊本・大分地震で身内や知人を亡くされた方に深い哀悼の意を表します。多くの方が自宅の損壊、避難所生活や車中泊で苦しい思いをされていると思います。こんな状況にかける言葉は難しいですが、少しずつでも前向きにいきましょう。

最初に揺れた時は仕事中。同僚と顔を見合わせ作業台の下に入ろうかとした所、とりあえず収まる。一部機器のアラーム音は止まったが異常復旧ならず。自宅に電話しても繋がらない。廊下に出たら防火扉が閉まっておりいつもの光景と違う。壁に亀裂もある。組織の長の指示でヘルメットを被り駐車場へ出た。

自宅から電話。ヨメさんの声もかなり震えている。震度7と聞きさすがに驚く。最も被害が多い益城町は自宅より会社に近い。緊張が高まり、次の行動に出れない。仕事も締めが近かったので、終わらせて何度も揺れを感じながら急いで家へ。家族の無事にまずはひと安心。

次の日、セキュリティー関連の仕事だけに、客先の要請で緊急の仕事が連続して入ってくる。いつものペースで進めず終了が深夜に至る。駐車場にトボトボと向かう。どうせ最初以上に大きな揺れは来ないと思っていたが、とんでもない衝撃がやってきた。狭い歩道で家屋が近い。大きな樹木もある。何とか道路の真ん中に出る。危ないと思いつつも動く事が出来ない。周囲の電気も消える。動けるようになったら近隣の民家から人がわらわらと出てきている。家に連絡をする余裕もなく帰路へ。3号線清水バイパスが通行できない状態でUターン。坪井の辺りを通ると両側から落石。前に車がいると後を追えるが先頭に立ってしまった。対向車と落石の間隔をよく見てトロトロと通る。信号や周囲の電気が消えているとハイビーム走行をする車も多く運転しにくい。携帯の地震アラームも加わりかなり憔悴した。

ヨメさんと娘はヨメさんの実家に避難。一人で自宅に戻り、時々揺れる中準備を整え私も後を追う。ヨメさんの実家は鉄筋造りで揺れの感じが弱まる。結局一週間お世話になった。

仕事をしていると気が紛れる面もあるが、とにかく緊急の仕事が多く、状況によりキャンセルになる事案もあり、仕事の締めの伝票処理が訂正訂正で混乱の極みとなる。連日深夜の帰宅。地震の恐怖とヨメさんの実家とはいえ慣れない場所で眠りも浅い。

熊本城の付近を通ると、少し前は花見客で賑わっていた場所に巨大なゴロ石が。手前の大神宮はどんな建物だったか思い出せないほど潰れている。とても現実の風景に思えない。特撮映画のようだ。阿蘇大橋は久しぶりに一週間前に通ったばかり。それが最後となる。テレビに映し出される益城町の倒壊家屋の列、断層が表面化して畑を分断した景色。南阿蘇村学生寮の倒壊、宇土市役所の半壊、緑川PA付近の惨状、その他自分の眼で目撃した光景は一生忘れられないだろう。

本震の日、のろのろ運転の車の窓を叩き、「この先に瓦礫があります」と注意をしてくれた若者が二人いた。避難所でもまず動き出したのは若者と聞く。悲しみに沈まず前進する行動力、これが「若さ」か。頭が下がる。

同僚や知人と合えば「家は大丈夫?」が挨拶になってしまった。一方、今日、ショッピングセンターに行ったら、品物が溢れ賑わいを感じた。段々、他者に思いが向かう環境になってきた。音楽も聴けるようになってきた。ネットでもメッセージ頂いた方に一通り返信したら、落ち着いてきた。何気ない日々も日常なのだが、震災という状況もまた日常なのである。

james carr - everybody needs somebody

https://www.youtube.com/watch?v=Lm80CBUAjxo

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イッツ・オンリー・リスナー

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買いましたです。

https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-04-4910077840569

シングル盤のレーベルを眺めるだけで楽しいもの。マニア、コレクターと呼ばれる方々はシングル盤集めに走ると聞くが、私は全然そちらに向かってない。もっとも、ヒットシングルだとマニア垂涎というわけではないだろう。アルバム中心に聴いてきた私のような者が却って馴染むかも。その分、ビギナー向けでもあるだろう。

時間軸(年代)に沿って紹介するのも理解しやすい手法だ。話は変わるが、リスナー&レコ堀り愛好者としては、レコード店の棚を時代順にしたら良いんじゃないかと考えた事もある。しかし、店側は大変だし、ミュージシャンでひとまとめにした方がやっぱり探しやすいか。編集盤は困るしね。

もう完全に雑誌の話題から外れるが、コレクター気質の人は収集した盤を整理する気質も持つはず。私は整理下手なので、自分の中にコレクター気質がないのも当たり前。この人を買えば次はこの人のこの辺りを買えば見えてくるものがある、というのは知識から推せるが、知識を広める為にCDを買うという発想に従いたくない。色々目移りするのを楽しんでいる。一方で、自分の感覚と違うだけにこういう整理された音楽本を読むのも好きである。つまり、せっかく知識を得ているのに、購入の仕方はちゃらんぽらんという実に非効率な仕方かも知れない。

アナログレコード時代は、カラーボックスに収納していて、一つのブロック内を自分なりに分けていた。編集盤、戦前ブルース、ゴスペル、戦後ブルース、ジャンプ/R&B、ファンク、ジャズ等、とか言う感じ。これだと聴いた盤を元に戻さなくても、手近なブロックの該当部分に収めておけば良い。大した枚数でもないので聴きたいのがあったら、数か所探せば事足りる。私らしい整理の仕方ではある。ところがCDになるといい加減至極な状態で、最近買ったものが手近にある程度のもの。聴きたいのを探すのは殆ど不可能だ。もはや諦めている。捨てる気質あれば拾う気質あり。最近、個人的企画で棚の中を順番に聴いていくシリーズを始めたおかけで、懐かしくも思わぬ出会いにほくそ笑んでいる。イッツ・オンリー・リスナーで良いのだ。

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レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.31

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[39枚目]●L.J.レイノルズ『ゲット・トゥ・ディス』<モーター・シティ・ヒッツ>(11)

http://diskunion.net/portal/ct/detail/58C110907702

ドラマティックスの二大看板の一人、L.J.レイノルズは、ソロ作でも定評がある。本盤も一定の評価を得ていた。オールド・ソウルの感覚だけでなく、現代R&Bとしても成り立っている(特に②④⑥⑧⑨)のが特筆すべき所かと。「昔の名前で出ています」ではないのである。

個人的には、情熱を孕みながらもオシャレな印象。どちらかと言えばアップテンポの曲の方を好む。なんとも晴れやかな気分になる。マーヴィン・ゲイのカバーが2曲あるが、オリジナルはクールでも、L.J.は、スコーンと突き抜けるような爽快さに昇華している。

ラストはロック・バンド、プレイヤーの「ベイビー・カム・バック」。前の曲の終盤、徐々にテンポを落とし、即この曲に繋ぐ部分もグッド。 本人が音創りにも関わっており、納得いくまで練られた一作のようだ。

②I'll Always Love You

https://www.youtube.com/watch?v=0WCHl3DuJTg

⑤YOU SURE LOVE TO BALL

https://www.youtube.com/watch?v=BxYnm3E0EiU

⑩Baby Come Back

https://www.youtube.com/watch?v=j90jZNKEUZ8

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