ブラックミュージック10選・最終回
http://www.w-dreamlibrary.com/blackmusic/pg776.html
企画をお手伝いした『週刊ドリームライブラリ』さんの「ブラックミュージック10選」最終回は「地域的特性」に着目しました。本来ならばレーベルの特色や力関係も絡めて、代表的ミュージシャンを紹介していくパターンが理想的ではあるかと思います。ただ、黒人音楽を知らない人相手だと雑然としてしまい、文章量的にもまとまりが付かない感じです。
従って、ブルースはテキサスとミシシッピからメンフィスやアーカンソー経由でシカゴといったザッとした動き。ソウルはモータウン系と南部ソウルという大まかな説明を中心としました。まぁ色々なスタイルがあるというのが伝わればという思いです。
そして地域的特性と言えば他に比べて特異性の高いニューオーリンズを締めの一曲として取り上げました。ニューオーリンズ→セカンドラインでミーターズにするか、重鎮アラン・トゥーサンにするかとアレコレ考えたのですが、最後は楽しく終わろうかと思います。クラレンス・フロッグマン・ヘンリーにしました。
前にも書きましたが、本企画は今まで自分のブログ等で展開している文章とは違うタイプです。企画意図に沿い、黒人音楽に興味が無い人も楽しめるような文章を目指しました。その成果は不明ですが、自分としてはとりあえずはまとまったかなと自負しています。先を見ればキリはなく、まだまだ取り上げたいテーマもありました。女性シンガーの系譜や、現代R&Bに生きる過去の遺産の具体例を上げたかった面もありました。まぁ、何事も「これで全て完了」はありません。また、自分のフィールドに戻りあれこれちまちまと書いていきたいと思います。もちろん、今回のような企画や「異種格闘技」みたいなものにもチャレンジしたい気持ちも出てきました。そういう意味では良い刺激となった本企画でした。
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