レコード棚を順番に聴いていく計画 Vol.37
[45枚目]●ウィリー・クレイトン『ザ・トリビュート:ワン・マン、ワン・ヴォイス』<EMG>(11)
http://diskunion.net/portal/ct/detail/58C110716001
ホームページ上のディスコグラフィーに掲載されたアルバム・ジャケットは25枚。長期間、精力的に音楽活動を行った証だ。
本盤は、オリジナル曲もあるが、基本的にカバー曲集(同題でVol.2もリリースされている)。タイロン・デイヴィスとジョニー・テイラーの曲がほとんどだ。二人の様な、コンテンポラリーかつディープな、王道ソウルの世界が拡がる。
伸びのあるギターを冒頭に配したファンキーなブルース①。歌詞に“マーヴィン・ゲイ”や“レッツ・ゲット・イット・オン”が混じる②は、心地好く腰を揺らす。この曲だけではないが、多重録音での自分の声との絡みもスムーズだ。
③⑧と、タイロン・デイヴィスの超有名曲。ベタな選曲という指摘もありそうだが、気負いのない歌いっぷりは、素直に乗れる。④や自作の⑤辺りは、絶妙な裏声も愉しめる。
⑥は現代R&Bにも通じる感じがする。⑦はゆったりとしたバラード。ミッド・テンポ⑨の後⑩は正統ブルース。個人的には本盤中で最も痺れる。⑪もタイロンらしい乗りの良さ。⑫はジョニー・テイラーぽいのですが、どうでしょうか?
ラストはマーヴィン・シーズの代表曲「キャンディ・リッカー」。
ハード・シャウターではないが、ツボを押さえた強弱の付け方、高低の駆使は十分聴き応えあり。ジョニー・テイラーも、タイロン・デイヴィスも後進に与えた影響大だが、ウィリー・クレイトンも彼らに次ぐ存在と言えるだろう。
Be With Me
https://www.youtube.com/watch?v=XJnS853A6wo
Equal Opportunity
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